2018年1月31日

給湯器の水漏れの原因と対処方法

ガス給湯器のよくあるトラブルのひとつが水漏れです。購入したばかりや、10年を超えて使用している場合などは、いつ水漏れが発生してもおかしくない状態にあります。ここではそんなガス給湯器が水漏れを起こしたときに、どのような方法で対処すべきかについてご紹介します。

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ガス給湯器の水漏れの対応方法とチェックすべき項目

出典:photo-ac.com

ガス給湯器から水が漏れている。実はこれだけでは必ずしも故障をしているとは言い切れません。 ガス給湯器は本体の故障を防ぐために、一時的に自動で水抜きをする機能がついています。 このため、水漏れがどこで発生しているのか、その量はどれくらいなのかをチェックする必要があります。

ここではまず、水漏れが発生したときに、どのような方法で対処すればいいのかご紹介します。

給湯器を止める

水漏れが発生すると慌ててしまって、すぐに業者に連絡したくなりますが、まずは落ち着いてください。 最初にすべきことは、ガス給湯器を止めるということです。 後ほど詳しく説明しますが、そのままの状態で放置するのはとても危険です。

ガス給湯器によって止め方は違いますが、基本的にはパネル操作になっているかと思います。 パネル操作で電源をオフにしておきましょう。

どこから水漏れが発生しているかを確認する

次にどこから水漏れが発生しているのかを確認しましょう。水漏れに気づいたということは、どこからか水滴が落ちてきているはずです。 それをたどって、水漏れの発生箇所を突き止めてください。よくある水漏れ箇所として次のような箇所が挙げられます。

  • 水抜き栓
  • 配管接続部
  • 給湯器本体

このうち、水抜き栓からの水漏れは問題ないケースがほとんどです。 ガス給湯器は内部の圧が高まると、自動的に水を抜いて圧を下げる構造になっています。 もし水漏れ箇所が水抜き栓だった場合には、そのまま運転を再開してください。 しばらくして水漏れが解消されるのであれば、一時的な水漏れですので、そのままで構いません。

水抜き栓からの水漏れで、それがまったく止まる気配がないときは、ガス給湯器内部で故障している可能性があります。

配管接続部から水が滲み出ていたり、給湯器本体から水漏れが発生していたりする場合は、使用を中断してください。 ガス給湯器を止めても水漏れが続くようなら、給水元栓を閉めて、水が給湯器内に流れないようにしましょう。 もし給水元栓が分からない場合は、水道メーター横にあるヴァルヴを締めて水を止めましょう。

配管接続部からの水漏れであれば、ちょっとした作業ですぐに水漏れは止まりますが、給湯器本体からの水漏れの場合は少し厄介です。 修理や交換が必要になりますので、そのまま放置せずに、専門業者に連絡しましょう。

給湯器の水漏れの原因

そもそもなぜガス給湯器は水漏れを起こすのでしょう。 水漏れの原因が分からなければ、対処方法も決められません。 ここではどんな理由が考えられるのか、よくある水漏れの原因についてご紹介します。

配管の凍結

冬場に多い水漏れ原因のひとつが配管の凍結です。 凍結は東北地方や北海道のような雪国で発生するものだと思われがちですが、実はそれらの地域では寒冷地仕様のガス給湯器が使われています。 このため、実際に配管の凍結が多いのは関東などの比較的暖かい地域です。

関東でも年に1〜2回、冬場の温度が氷点下になることがありますよね。そういうときに配管内の水が凍結することがあります。 水が氷になると堆積が増え膨張します。配管内で凍った水は体積が増えて行き場がなくなるので、配管を破裂させます。

配管が破裂すれば、当然そこから水漏れが発生します。 この場合は、配管の交換が必要になり、場合によってはガス給湯器全体を交換しなくてはいけなくなります。

取付工事時の作業ミス

ガス給湯器と給水配管などは、工事業者が接続します。 きちんとした作業者が行えば水漏れが発生することはほとんどないのですが、経験の浅い新人や素人が作業を行った場合、かなりの確率で水漏れが発生します。

工事をしたときには問題なくても、時間とともに接続ミスをした箇所に負荷がかかり、最終的には水漏れにつながることがあります。 この場合は、工事業者に連絡をして直してもらいましょう。相手が悪徳業者でもない限り、無料で修理してもらえるはずです。

部品の劣化による水漏れ

ガス給湯器の配管接続部などには、パッキンと呼ばれるゴム部品を使って、水漏れを防いでいます。 このパッキンには寿命があり、10年近く使い続けると硬化して弾力が失われてしまいます。 その結果、パッキンが効かずに水漏れを起こしてしまいます。

パッキンの劣化は使用箇所によって進み具合が変わりますが、1箇所劣化しているなら他のパッキンも時間の問題です。 この場合は、基本的にガス給湯器本体を交換しなくてはいけません。

長期間使っていなかった

旅行などで長期間ガス給湯器を使っていなかった場合、ガス給湯器内の圧が上がってしまって、水抜き栓から水が漏れるということがあります。 この場合は、故障ではありませんので様子を見ながらそのまま使用してください。

もし長期間使用しないことが分かっている場合は、ガス給湯器内の凍結防止対策としても、給湯器内の水をすべて抜いておきましょう。 水抜き方法はガス給湯器の取扱説明書に記載されていますので、その手順に従って行ってください。

水漏れしたら放置は危険

水漏れが発生しても、たいしたことないだろうと決めつけて、そのまま使い続ける人もいるようですが、これは絶対にやめてください。 水抜き栓からの漏水以外は、すぐになんらかの対処をしなくてはいけません。なぜすぐに対処をしなくてはいけないのか説明します。

一酸化炭素中毒になる危険性がある

どこで水漏れをしているかにもよりますが、ガス給湯器内部の水漏れだった場合には、内部でガスが不完全燃焼を起こしてしまう可能性があります。 基本的には安全装置により、ガス給湯器が停止しますが、想定外の水漏れの場合は必ずしも安全装置が作動するとは限りません。

その結果、不完全燃焼により一酸化炭素が発生します。 一酸化炭素は匂いがしないため、気がついたときにはすでに重症になっていることもあります。 命にかかわる大きな事故につながると思うと、放置はできませんよね。原因の分からない水漏れが発覚したら、ガス給湯器は使わないようにしましょう。

マンションやアパートは階下に水が流れる可能性がある

最初はポタポタというくらいの水漏れだったとしても、パッキンが完全に壊れてしまった場合には、ガス給湯器の周りが水浸しになることがあります。一軒家なら自宅周りだけの影響で済みますが、マンションやアパートですと階下まで水浸しになる可能性があります。

無理して使い続けた結果、他の人に迷惑をかけることになりかねません。使い続けて気がついたら水漏れが解消しているなんてことはありませんので、必ず対処して水漏れを止めるようにしてください。

自分で給湯器の修理は可能か?

給湯器の修理を依頼するとお金がかかります。 パッキン交換であれば5000円くらいで直りますが、配管の破裂などの大掛かりなトラブルの場合は、数万円かかるケースもあります。 そうなってくると自分で直したくなりますが、ガス給湯器はDIYでの修理が可能なのでしょうか?

絶対にできないわけではありませんが、かなりの経験がない限り自分で修理するのは無理だと考えてください。 部品交換だけならまだなんとかなりますが、配管の接続などが加わると、一気に作業レベルが上がります。

最近は巻くだけで配管や接続部からの水漏れを防ぐテープが、ホームセンターなどで売られていますが、それも一時しのぎに過ぎません。 さらに、ガス給湯器はかなりの高温になりますので、テープが溶けてしまう可能性もあります。

ちょっとした出費をケチったために、さらに大事になって元よりも高額な費用が必要になるケースも考えられます。 ガス給湯器から水漏れが発生した場合には、自分で修理しようとせずに、専門業者に依頼してください。

給湯器の修理は専門業者に依頼しよう

専門業者に依頼するにしても、どこにお願いしていいのか分からない。そういう人もいるかと思います。 基本的には、ガス給湯器メーカーに修理依頼をしてください。 24時間水漏れ対応可能としている業者もありますが、非常に高額であったり、その場しのぎの修理しかしてもらえなかったりというトラブルが起きています。

ガス給湯器メーカーが派遣してくれる業者であれば、ガス給湯器に対しての知識もありますし、修理がいいのか交換がいいのかなどの判断もしてもらえます。 悪徳業者ですとパッキンひとつ交換すれば済むものを、本体からの交換が必要と言うようなこともあります。

水漏れをすぐに直したいという思いもあるかもしれませんが、慌てて業者選びをすると失敗のもとです。 給水元栓さえ閉めておけば水漏れは止まりますので、まずは水漏れを止めてガス給湯器メーカーに電話で連絡してください。

もしマンションやアパートなどの賃貸物件で水漏れした場合は、自分で業者を探すのではなく、大家さんに連絡して、修理をしてもらいましょう。 経年劣化による水漏れであれば、大家さん負担で直してもらえますし、何よりも業者選びで失敗することもありません。 もちろん、このケースでも給水元栓を閉めて、これ以上被害が広がらないようにしておきましょう。

まとめ

ガス給湯器が水漏れしたときに、どのような対処をするべきなのか、何をしてはいけないのかについてご紹介してきましたが、しっかりと理解できたでしょうか。

ガス給湯器には寿命があり10年前後で必ず壊れます。15年近く使えているものもありますが、それでも壊れないということは絶対にありません。内部で使われているパッキンは10年がひとつの目安ですので、それ以降は運良く使えているだけです。

ですので、ガス給湯器から水漏れが発生している場合、修理が基本にはなるものの10年近く使っている場合は、修理だけではなく買い替えも検討してください。判断が難しい場合は、修理担当者と相談してください。

また、水漏れは素人が直せるトラブルではありません。一時しのぎはできても、またすぐに不具合が発生しますので、必ず専門業者に依頼して直してもらいましょう。お金がないからと言って、そのまま使い続けるのもNGです。安全も考慮してすぐに修理依頼をしてください。

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