2017年12月27日

ガス給湯器の寿命と交換のタイミング

毎日使っているガス給湯器、ある日突然動かなくなったら困りますよね。修理にしても故障にしてもすぐに対応してもらえればいいのですが、数日かかるようですと、その間はお風呂に入ることもできなくなります。そうならないために、ガス給湯器は適切なタイミングでの交換が必要になります。ここではそんなガス給湯器の寿命や交換のタイミングについてご紹介します。

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ガス給湯器の寿命

出典:photo-ac.com

ガス給湯器の寿命は使い方や設置環境によって多少変わりますが、一般的には10年前後といわれています。10年経過するとパッキンなどが劣化してしまうというのはその大きな原因ですが、それだけでなく、廃盤から10年経過するとメーカーは交換部品の在庫をしなくなります。修理対応ができなくなるため、10年がひとつの目安と言われています。

シンプルなガス給湯器であれば、10年経過しても問題なく稼働することもありますが、最新のエコジョーズのような、構造が複雑になっているガス給湯器の場合は、従来のものよりもどうしても故障しやすくなります。

ガス給湯器が壊れてしまうとお風呂やシャワーなどが使えなくなります。このため、壊れてしまう前に買い換えるのが基本的な考え方になります。ただ、まだまだ使える状態なのに10年経過したからと言ってすぐに交換するのはもったいないですよね。

ガス給湯器は寿命が近くなると、それを示す症状が表われます。どのような症状が起きるのかについて次項で見てきましょう。

寿命が近くなったときに出る症状

ガス給湯器が寿命を迎えるときに見られる症状について、よくあるケースについてまとめました。下記のような症状が見られたときは、専門業者に相談してください。

給湯温度が安定しない

まず気になるのが給湯温度が安定しなくなるということです。寿命が近くなると、お湯がいつもよりもぬるくなったり、反対に熱すぎたりすることが増えます。シャワーをしていても温度が不安定になるため、それで異変に気づくというケースが多いようです。

ぬるいのであれば問題ないのですが、急に熱いお湯が出ると火傷をする可能性があります。このような症状が出たら、無理に使い続けようとせずに、すぐに専門業者に見てもらいましょう。

給湯器内で異音がする

ガス給湯器はガスに火をつけていますので、通常稼働中も音はするのですが、寿命が近づくと「ボッ、ボッ」といった小さな爆発音のような異音がします。異音はガスの供給が上手に行えていないときに発生します。

このような音が発生したときは、ガス漏れなどの危険性も考えられます。異音がするだけで、問題なく使えてしまうので、ついつい気にせず使い続けてしまいますが、かなり危険な状態です。すぐに使用を停止して、専門業者に確認してもらいましょう。

給湯器から黒い煙が出る

ガスが不完全燃焼すると給湯器から黒い煙が出ます。この状態で使い続けるような人はいないかと思いますが、黒い煙が出た場合にはただちに使用を中止しましょう。特に室内に設置している場合は、一酸化炭素中毒になる可能性がありますので気をつけましょう。

屋外に設置している場合は、給湯器の上部にススのようなものが付着していないか、時々チェックしましょう。白い煙はただの排気の可能性があります。基本的には問題ありませんが、煙に臭いがある場合は、専門業者に確認してもらいましょう。

湯量が減る

シャワーを使っているときに、同じ設定温度なのにお湯の量が減っているように感じたら、それも寿命のサインです。老朽化により、効率的にお湯を作れなくなっているため、一度に排出できる湯量が減ってしまいます。

ただし、通常は冬場になると水道水の温度が低くなっているため自然と湯量が減ります。冬場に湯量が減る場合は寿命とは限りません。夏場や気温が安定しているときに湯量が明らかに減っているときは寿命が近いのだと考えてください。

リモコンにエラーコードが何度も出る

ガス給湯器にリモコンがついている場合は、そのリモコンに故障を示すエラーコードが表示されます。リセットすることで、また通常通りに使用できることもあるのですが、寿命が近い場合は、またすぐにエラーコードが出てしまいます。

まずはエラーコードの内容を取扱説明書で確認し、自分で直せるものであれば指示に従って直してみましょう。それでも直らない場合には、メーカーに問い合わせをして修理もしくは交換してください。

長く使用するための方法

ガス給湯器の寿命は10年前後と言いましたが、きちんとメンテナンスを行えば15年以上使い続けることも可能です。少しでも長く使い続けるための方法をご紹介します。

ガス給湯器周りに物を置かない

ガス給湯器には吸気口と排気口があります。いずれも近くに物があると正常な吸気と排気ができなくなります。ガス給湯器の周りには基本的に何も置かないようにしましょう。

また、吸気口と排気口にホコリが詰まっているケースもよくあります。給湯器に必要以上の負荷がかかりますので、定期的に掃除をしてホコリが溜まらないようにしてください。

またドレン配管周りに落ち葉などがあると、うまく排水できなくなります。秋から冬にかけて落ち葉が増える時期には、こまめに給湯器周りの掃除をしてください。

浴槽のフィルターを定期的に掃除する

浴槽のフィルター詰まりが、給湯器への過負荷につながることもあります。給湯器から一生懸命お湯を送っているのに、その先で詰まっているとお湯が正常に流れないのは分かると思います。

お手入れは5分もあればできますので、1週間に1回くらいはお風呂掃除をするときにフィルターの掃除もしましょう。

定期点検を受ける

寿命を延ばすには、定期的に専門家にチェックしてもらうというのも重要です。購入してしばらくは故障の発生が少ないのですが、5年経過するくらいから、故障の原因となる小さなトラブルが発生し始めます。購入をしたら5年目から2年毎に定期点検をしてもらいましょう。

10年を経過したら1年毎の点検に切り替えましょう。劣化した部品などを定期点検で交換するだけでも寿命は大幅に伸びます。費用は発生しますが、突然の買い替えなどのトラブルは回避できます。人間の健康診断と同じだと考えて、きちんと点検を受けるようにしましょう。

入浴剤を使わない

ガス給湯器の取扱説明書に書かれていることもありますが、ガス給湯器の寿命を伸ばしたいのであれば入浴剤は使わないようにしましょう。入浴剤には様々な成分が含まれているため、そのお湯を循環させることで配管の劣化が早まります。

また、配管に入浴剤の成分が沈殿することもあり、沈殿した場所によっては局部沸騰などのトラブルが発生します。一度の使用ですぐに悪化するわけではありませんが、10年間も継続指定利用していると、ダメージの蓄積によって配管が腐食することもあります。

給湯器を長く使いたいのであれば、基本的には入浴剤を使わないようにしてください。どうしても使用したい場合は、取扱説明書をよく読んで、使用上問題のない入浴剤を選びましょう。取扱説明書で分からない場合は、直接メーカーに問い合わせしてください。

井戸水や温泉水は使わない

入浴剤を使わないのと同じ理由で、井戸水や温泉水も給湯器には適していません。特に井戸水の場合は石灰を含んでいることが多く、あっという間に給湯器内部に付着してしまい、給湯器を壊す原因になります。井戸水を使う場合はフィルターなどをつかって、不要な成分を取り除いた上で給湯器に給水してください。

修理と交換、どちらにすべきかのポイント

故障させないように使用しても、機械ですからやはりいずれ壊れてしまいます。そんなときに、修理にすべきか交換にすべきか、どちらを選べばいいのかを判断するポイントを紹介します。

部品の在庫がなければ交換

メーカーに「部品の在庫がない」と言われたら、それはもう交換するしかありません。同じような部品を自分で取り付けるということもできなくはないのですが、安全性を考えるとそこまでして使い続けるメリットはありません。「部品がない」と言われたら素直に買い替えで進めてください

7年以上使っていれば交換

ガス給湯器の寿命が10年前後ですので、8年目や9年目の故障は寿命であるとも考えられます。7年間くらい使ったのであれば、そこで修理しても翌年以降にまた別の箇所が故障する可能性があります。もったいないと感じるかもしれませんが、修理代がかさんでしまう前に交換してください。

最新のガス給湯器は効率も良いものが増えていますので、ガス代の削減も期待できます。何度も修理するのも大変ですので、7年目以降の故障は交換を前提に考えましょう。

故障をしていなくても10年で買い換える

ガス給湯器の寿命を最初から10年と決めておくというのもひとつの方法です。それくらいになるといつ壊れてもおかしくありません。そんな状態で使い続けるのは不安ですよね。最初から10年間で交換するつもりでいれば、そんな不安もありません。

壊れる前に交換するというのがガス給湯器の基本です。10年で交換すると決めておけば、計画的な積み立ても出来ます。故障したときに「お金がない」ということにならないためにも、10年と決めてて換するのはいかがでしょうか。

給湯器の交換工事の施工事例

ここでは、実際の給湯器の交換工事の施工事例をいくつかご紹介します。

東京都港区の暖房機能付き給湯器の交換

施工情報

施工店

ミズテック

施工月

2016年4月

商品

リンナイ/RUFH-V2403SAW2-3(B)

税込費用

約20万円

給湯器の故障によりお湯がでなくなってしまうと困ってしまいます。 今回の場合、給湯器の在庫があったため即日対応ができましたが、在庫が無い場合には 取り寄せたりするなどスムーズに交換ができないケースもあります。 一般に給湯器が古ければ古いほど在庫が無いことも多くなりますので業者に連絡する際には 給湯器の型番を予め確認しておきましょう。

ご紹介した施工事例の詳細は、給湯暖房熱源機交換工事をご覧下さい。

まとめ

ガス給湯器がこわれるときは、いつも突然のように思えますが、実は壊れる前にその症状が出ていることがほとんどです。お湯の温度が安定しなかったり、給湯器から異音がしたら、すぐにでも修理か買い替えの検討をしてください。

ガス給湯器の寿命は10年前後と言われていますが、実際にはきちんとメンテナンスを行っていれば、15年以上も問題なく稼働させることも出来ます。メンテナンスの基本は各部品の清掃にあります。面倒に感じるかもしれませんが、定期的にガス給湯器やその周りのお手入れをしてください。

購入からそれほど時間が経っていない場合には修理でもいいのですが、7年以上経過しているとガス給湯器の寿命が近づいていますので、修理よりも買い替えがおすすめです。無理に修理をしても、また別の箇所が壊れてしまう可能性があります。

ガス給湯器は壊れる前の買い替えが基本ですので、老朽化によって故障したものを無理に直して使い続けるのはあまり好ましくありません。最新のガス給湯器は高性能なものがたくさんありますので、古いガス給湯器は修理ではなく交換するのがおすすめです。

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