2018年1月16日

高効率石油給湯機「エコフィール」の特徴

給湯器は電気、ガス、灯油を熱源とする3つの種類に分けられます。エコフィールはその中の一つ、灯油を熱源とする「高効率石油給湯器」です。 エコフィールを導入する際に知っておきたい、お湯を沸かす仕組み、メリットやデメリット、耐用年数、故障時の対処法などについてご紹介します。 エコフィールを導入したいと考えているご家庭は、ぜひ参考にしてみて下さい。

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エコフィールとは

エコフィールの正式名称は「高効率石油給湯機」と言います。 電気を熱源とするエコキュートやガスを熱源とするエコジョーズと同じく、排熱を利用してお湯を沸かすことができる省エネで環境にもやさしい給湯機の一つです。 熱源は灯油で、給湯機の中では最もパワフルで短時間に大量のお湯を沸かすことができます。

1970年代のオイルショックの影響で需要が減っていた石油給湯機ですが、近年エコフィールといった省エネで環境にも配慮したコンパクトな機器が登場し、一般のご家庭でも導入しやすくなってきました。

従来の石油給湯機(ボイラー)の仕組みと大きく異なるのは、給湯機内部に取付けてある熱交換器の数です。 一次熱交換器はどちらにも取付けられているものですが、エコフォールにはこれに加え、二次熱交換器が取り付けられています。 この二次熱交換器により、これまで排気ガスとして排出されていた約200℃のエネルギーを再利用してお湯を沸かすことが可能になりました。

従って、エコフィールは少しの灯油でお湯を沸かすことができ、稼働時に発生する二酸化炭素の排出量を削減したエコな給湯機なのです。

エコフィールのメリット

エコフィールの導入を検討する際、どんなメリットやデメリットがあるのか把握しておきたいですよね。 まずはメリットについて見ていきましょう。

エコフィールの主なメリットは以下の3つです。

  • 省エネで光熱費をおさえることができる
  • 環境にやさしい
  • 運転音も静かで灯油の臭いも気にならない

冒頭でもご紹介したようにエコフィールは、稼働時に発生する排ガス中の熱と少しの灯油でお湯を沸かすことができるため、光熱費をおさえることができます。 光熱費をおさえることができるのは、エコフィールの熱効率が従来の石油給湯器の熱効率であった83%から95%にまで向上したためです。 熱効率が高ければ、無駄なエネルギーを消費せずに済むので、たくさんの燃料は必要ありませんよね。 やはり光熱費が節約できると、家計にとってもメリットは大きいでしょう。

さらに、従来の石油給湯器から排出されていた二酸化炭素の量を半分にカットし、環境にも配慮した設計となっています。

また従来の石油給湯器の場合は、稼働時に大きな音がしたり、灯油の臭いがするといったことが懸念されていました。しかしエコフィールに搭載された「比例制御バーナー」により、気になる音や臭いを抑えることができるようになりました。これならば、隣家と近い場合や深夜でも安心して快適に使用することができますね。

エコフィールのデメリット

次にエコフィールのデメリットについても見ていきましょう。メリットがあれば、必ずデメリットも存在します。

エコフィールのデメリットは以下の4つです。

  • 燃料が灯油なので、原油価格の変動を受けやすい
  • 「消防法」や「市町村の火災予防条例」により、家庭で保管できる燃料量には制限がある
  • 燃料を準備する手間がかかる
  • 給湯器と灯油タンクを設置するスペースを確保する必要がある

エコフィールは、灯油を燃料とするため、ガソリンと同様に原油価格の変動を受けやすいことが懸念されます。 また「消防法」「市町村の火災予防条例」の規制により、一般家庭で保管できる灯油は200リットル未満まで(ポリ缶11缶分)となっています。

一般家庭でこれほどの量を保管することは少ないかもしれませんが、もし多めに保管しておきたいときは注意しておきましょう。 そして燃料切れにならないようにこまめに灯油を買いに行ったり、業者に配達を依頼する必要があるため、電気やガスが燃料の給湯機に比べると燃料を準備する手間がかかります。

その他、機器を設置するスペースも確保しておかなければなりません。給湯器とは別に、燃料を供給する灯油タンクの二つを設置するスペースが必要です。

耐用年数はどれくらい?

石油給湯器の寿命は10~15年程度ですが、設置場所の環境や使用頻度によりそれ以上使い続けることができることもあります。 ただし、製造終了から10年が経過している給湯機の場合は、修理に必要な部品が手に入らないことがほとんどです。 そのため、やむを得ず給湯機を交換するケースになることもありますので、心得ておきましょう。

故障したときの対処法

石油給湯器の寿命は10~15年と説明しましたが、10年目くらいを境にして何かしらの不具合が現れてくることが多いです。 主な不具合の症状には以下のようなものがあります。

  • 給湯温度がぬるいなど湯温が不安定になる
  • 給湯機から異音がする、煙が出る
  • リモコンの画面にエラーが表示される

もしこのような症状が出た場合は一度、取扱説明書を確認してみて下さい。不具合の症状別に対処法が記載してあるので、説明書通りに処置をすれば症状が改善することもあります。 しかし、処置を試みても症状が改善しない場合は、速やかに業者に連絡をして状態を確認してもらいましょう。

石油給湯器の取付けや交換は、「石油機器技術管理士」の資格がなければ作業をすることができません。素人では大変危険ですので、必ず資格を持つ業者に行ってもらって下さい。

また修理または交換、どちらで対処すべきかをしっかりと見極めてもらうためには、信頼できる業者に依頼することが大切です。そのため業者選びは慎重に行い、評判の良い業者を何社か見つけておくと、緊急時にも焦らずに依頼することができるでしょう。

まとめ

エコフィールは、灯油を燃料とする「高効率石油給湯機」です。 エコキュートやエコジョーズと同様に、省エネで光熱費をおさえることができるため、家計の負担も減らすことができます。また二酸化炭素の排出量を削減し、環境にも配慮した設計です。

耐用年数は10年~15年と言われていますが、それまでに何らかの不具合が現れてきた場合は速やかに業者に連絡をして修理、もしくは交換の判断をしてもらって下さい。 その際、信頼できる業者に依頼することが大切ですので、評判の良い業者を何社か見つけておくと緊急時にも慌てずに対応できます。また、技術面や費用面においても安心して任せることができるでしょう。

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