2017年2月8日

床暖房を初めて導入する方必見! 床暖房の基礎知識

床暖房は、新築はもちろんですが、床のリフォームと一緒に取り入れることもできます。 床暖房の種類について、また床暖房のメリット・デメリットについてもご紹介します。 各ご家庭に合う床暖房を取り入れると良いでしょう。

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床暖房の種類

床暖房には、「温水式」「電気式」の2つの種類があります。さらに「電気式」は蓄熱式と非蓄熱式に分けられます。それぞれの種類では特徴やしくみも異なる他、設置工事やメンテナンスなども異なってきます。

温水式

  • しくみ
    温水式の床暖房は、床下の温水パネルに熱源機でつくったお湯を循環させて部屋を暖めるというしくみになっています。熱源は電気とガスを使用することができますが、最近では効率よく熱をつくることができるヒートポンプ(エコキュート)やエコジョーズなども多く利用されているようです。

  • 特徴
    温水式電気床暖房は初期費用がかかりますが、効率良くエネルギーを生み出すことができるのでランニングコストはお得になります。また温水式ガス床暖房は、初期費用は電気に比べると安くなりますが、ランニングコスト割高になります。しかし、パワーが強いので立ち上がりが早いという特徴があります。

  • 設置工事
    温水式は床下に温水パネルの敷設工事や温水配管設備工事、熱源機の設置工事が必要になります。後付けのリフォームの場合は、温水パネルを敷設するという方法も選択することができます。また屋外に熱源機を設置するスペースが必要になります。

  • メンテナンス
    床下に敷設する温水パイプは30年以上使用することができますが、熱源機は10年程度で交換が必要になる事があります。温水式は、定期的なメンテナンスはほとんど必要ありませんが、不凍液を使用している場合は約10年を目安にして不凍液の入替が必要になります。

電気式

  • 蓄熱式のしくみ
    蓄熱式の床暖房は、主に深夜電力で蓄熱材を暖めて、日中は輻射熱(遠赤外線)により室内を暖めるしくみになっています。

  • 蓄熱式の特長
    蓄熱式は、エコキュートと同様に深夜電力で蓄熱材を暖めるので、ランニングコストが安いという特徴があります。24時間、快適に暖房をしておきたいという方にもおすすめです。

  • 非蓄熱式のしくみ
    非蓄熱式の床暖房にはPCTヒーターや電熱線ヒーターがあります。PCTヒーターは面状やチップ状の発熱体で床を暖めます。一方の電熱線ヒーターは、床下に電熱線のヒーターを内蔵して床を暖めるしくみになっています。

  • 非蓄熱式の特長
    PCTヒーターは発熱体に自己温度を調節する機能があるので、寒い場合はたくさん発熱し、温まると発熱を制限することができます。部屋全体を効率的に均等に暖めることができ、省エネにもなります。また電熱線ヒーターは、設置工事も簡単でサーモスタットや温度ヒューズが内蔵されているので安全性が高いという特徴があります。また導入費はおえることができますが、ランニングコストは高めになってしまいます。

  • 設置工事
    床下に電熱パネルや電熱線のヒーターを敷設します。温水式に比べると設置工事は簡単ですが、電気容量を増設する必要がある場合もあります。その他には、リフォームでも比較的取り入れやすいという特徴があります。

  • メンテナンス
    電気式は工事も簡単なので、メンテナンスはほとんど必要がありませが、床材などは劣化が生じてしまうのでメンテナンスが必要になることがあります。

床暖房のメリット

床暖房を上手に取り入れるためには、まず床暖房のメリットについて知っておきましょう。
床暖房の種類によって若干ですがそのメリットも異なります。以下は主なメリットになります。

心地よい暖かさ

床暖房は床上から約10~15cmの位置で約30℃の暖かい空気の層をつくります。これは「伝導」効果というもので、足元をじんわりとやさしく温めてくれます。また床面からの暖かい空気が部屋の上部へと移動する「自然対流」や遠赤外線の熱が反射する「ふく射熱」の効果により、部屋全体を暖めることができます。そして快適な温度を一定に保つことができるので、室内温度にムラがありません。

体にやさしく健康面でも安心

床暖房はファンヒーターなどのように温風の臭いが気になることがなく、空気も汚れる心配がありません。そしてほこりが舞い上がることもないので、部屋の中の空気を綺麗な状態に保つことができます。また温風による空気の乾燥もおさえることができます。

また、床暖房は水蒸気を発生させることがないので、結露やカビが発生することがありません。
健康面でも安心して使用することができ、部屋の中を清潔に保つことができます。

安全に使用することができる

床暖房は燃焼物がないので、室内に有害な物質(ガス)なども発生しません。
火事ややけどなどの心配も、ほとんどありません。

床暖房のデメリット

床暖房のメリットについてご紹介しましたが、導入する際には主なデメリットについても把握しておく必要があるでしょう。

初期費用が高くなる

初期費用は、導入する部屋の広さによって異なります。そして床暖房の種類によっては、設備に加え温水配管設備工事や熱源機の設置工事が必要になるので、他の暖房器具に比べると初期費用が高くなってしまいます。

設備工事に時間がかかる

導入する床暖房の種類によっては、温水配管設備工事などが必要になるため、ある程度の工事期間が必要になります。集合住宅、戸建て住宅、または新築かリフォームなのかによって工期は異なりますが、約3~4日程度を目安にしておきましょう。

暖めるまでの時間が必要になる

床暖房には、部屋が暖まるまで時間がかかってしまうというデメリットもあります。床暖房の種類によって若干の違いはありますが、立ち上がりは約1時間必要になります。

朝はタイマーをセットして早めに暖めておく必要があるでしょう。その他には床暖房と連動型のエアコンを一緒に使用すると、効率よく急速暖房が可能になります。効率良く部屋を暖めたいという場合には、そういったものを一緒に導入する必要があるかもしれません。

維持費がかかる

床暖房の性能を維持していくためには、定期的なメンテナンスが必要になります。床暖房の種類によっては、不凍液が使用されているものがあります。この不凍液は約10年を目安に交換が必要になります。また一度故障してしまうと、その状態によもよりますが、修理費用が高額になってしまうことがあります。

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