家の壁紙の選び方とは
家の壁紙を選ぶときには、「部屋の用途にあっているか」「色が適しているか」の2つの視点で適しているかどうかを確認します。この両方の条件が揃っていると満足度の高い部屋に仕上がりますが、何も考えずに壁紙を選んでしまうと、どうにも居心地の悪い空間になってしまいがちです。
用途で選ぶ
壁紙を選ぶときにまず重要なのが、本当にその部屋の用途に合った壁紙なのかということです。選定時には以下のことを考えて壁紙を選びましょう。
- 水回りには防水性・吸湿性の高い壁紙
- リラックスする空間には調湿効果と防臭効果のある壁紙
- 小さな子どもの部屋には汚れを落としやすい壁紙
- 和紙には織物や和紙のような落ち着いた自然素材の壁紙
もちろん、これらは必ず守らなくてはいけないことではありません。ただし、部屋の用途と壁紙の機能が一致していると、日常生活でのストレスが減り、居心地がよくなります。機能性の高い壁紙は価格が高くなりがちですが、満足度という意味では適材適所で選ぶことをおすすめします。
色で選ぶ
次に、色というのも壁紙を選ぶときにはとても重要です。「赤が好きだから寝室の壁紙は全部赤」みたいな選び方をすると、なかなか寝付けなくなってしまうことがあります。色は思った以上に私たちの感覚に影響を与えます。
- 北側の部屋には暖色、南側の部屋には寒色
- 広く見せたい場所には白
- 重厚感を出したい場合には黒
上記のように空間ごとである程度のセオリーが決まっていますので、部屋の雰囲気や場所などをよく考えて色を選んでください。色やインテリアなどの専門的な知識を持った方に相談すると、少なくとも間違った色使いにならないようにアドバイスをしてもえます。
壁紙の種類を知ろう
「壁紙＝紙」と思っている方も多いと思いますが、実は紙以外にもいくつかの種類があり、特徴もそれぞれ違います。素材ごとにどのような特徴があるのかをしっかり把握しておきましょう。
紙
壁紙は紙で作られていると思っている方もいると思いますが、紙の壁紙は欧米で人気があるものの、日本ではそれほど普及していません。紙の壁紙の特徴としては、デザイン性がとても高いことが挙げられます。印刷して作りますので、完全にオリジナルの壁紙を作ることも可能です。
また、環境への負荷も少なく、身体にも優しいというメリットもあります。基本的には輸入品の壁紙になりますが、最近は和紙タイプの壁紙もラインナップされ、手触りや独特の風合いを楽しむこともできます。
ビニール
日本の住宅で最も普及しているのがビニール壁紙です。価格がとても安く、耐久性も高い上に、汚れを簡単に落とすことができるというメリットがあります。このため、家の壁紙を張り替えたいけれど予算に余裕がないという方に適しています。
ただし、安価なビニール壁紙は接着剤にホルムアルデヒドを含んでいますので、シックハウス症候群などの健康被害の危険性があります。安全性が気になるという場合は、アレルギー対策がされたビニール壁紙を選びましょう。
布
美術館や高級ホテルなどで使われているのが、布や織物で作られた壁紙です。他の壁紙にはない重厚感を演出することができ、温かみのある空間になります。また、織って作られていますので、手触りの良さも布壁紙の魅力のひとつです。
しかし、ホコリを吸着しやすく汚れが染み込みやすいというデメリットもあるので、施工後にはこまめに掃除をしなくてはいけません。このため、毎日が忙しくてあまり部屋の掃除に時間をかけられないという方は、避けておきたい種類の壁紙です。
無機質系
本当は珪藻土や漆喰の壁にしたいけど、予算があまりなくてできないという方に適しているのが無機質系の壁紙です。本物の珪藻土や漆喰には劣りますが、手軽に独特な質感と雰囲気を楽しめることで、導入している家が近年増えています。
ただし、紙の上に薄く珪藻土や漆喰をコーティングしているだけですので、本物のような調湿効果や消臭効果はありません。さらに、水に弱いという特徴がありますので、使用できる場所に限りがあります。
家の場所によって壁紙は異なる
壁紙は適材適所で選ぶ必要があるとご紹介しましたが、ここではどの空間に、どんな壁紙を選べばいいのかについて具体的に説明していきます。
リビング
リビングの壁紙は下記の条件を満たしているものを選びましょう。
- 汚れに強く消臭効果がある
- 落ち着きのある色使いにする
- 天井の壁紙は壁よりも明るいものを選ぶ
- 光が届きにくい場所には白などの明るい色
- 家具にマッチしている
リビングの壁紙は条件が多く、選択肢がかなり狭まってしまいます。このため、一般的にリビングの壁紙では白を使っています。白ベースの壁紙を選んでおけば間違いはありませんが、個性を出すのが難しいという問題があります。
リビングを個性的に仕上げたいのであれば、1面だけ違う色を使うなど、遊び心を取り入れてもよいでしょう。そのときに他の家具や家電の色との調和を考えて選ぶと、部屋の中に統一感を出すことができます。
また、家族が集まる場所ですので居心地の良さがとても重要です。汚れにくいことはもちろんのこと、消臭効果が高い壁紙を選んでください。調湿効果なども含まれているとさらに快適さがアップします。リビングの壁紙はデザイン性よりも機能性を重視して選んでください。
キッチン
キッチンの壁紙に求められる条件は下記の3点になります。
- 耐火性がある
- 防水性がある
- 油に強い
キッチンは可愛らしく仕上げたいという方も多いかもしれませんが、絶対条件として考えておかなくてはいけないのが安全性です。火を使う場所ですので、火災になる可能性を最小限に抑える必要があります。このため耐火性はもちろんのこと、水がかかっても剥がれないように防水性も意識したいところです。
また、料理中の油ハネなどもありますので、サッと汚れを拭き取れる壁紙が理想です。これらの条件を満たした上でデザインについて考えましょう。
トイレ
トイレで重視する条件は清潔感です。そのために必要な条件は次の3点です。
- 消臭効果がある
- 汚れ防止機能付き
- 防カビ効果がある
トイレで気になるのはやはり臭いです。換気扇を回していてもどうしても臭いがこもってしまいますので、それらを取り除くためにも消臭効果がある壁紙を選びましょう。また、お小水が飛び散ることもありますので、汚れがつかないもの選べばトイレ掃除の時間を短縮できます。
また、トレイは常に水が表に出ていますので、湿度がかなり高い空間です。カビも発生しやすい場所ですので、防カビ効果がある壁紙がおすすめです。
玄関周り
意外と手抜きになってしまいがちな玄関周りの壁紙選び。絶対に必要な条件というものはありませんが、下記の2点を意識して選ぶようにしましょう。
- 明るい雰囲気のでる壁紙
- 消臭効果がある
こちらも、基本的には白色がベストです。玄関は人を出迎える場所であり、毎日何度も通る場所ですので、明るく開放的な雰囲気に仕上げたいところです。そのため、空間が広く見えて明るい色の白が適しているというわけです。
また、毎日暮らしていると気づかない臭いも、他の家の方からすると「変な匂い」と感じることがよくあります。玄関は靴などがあり臭いが発生しやすい場所でもありますので、消臭効果のある壁紙がおすすめです。
業者に依頼するときの4つポイント
壁紙のリフォームはDIYで行うという方もいるくらいですので、ものすごく簡単なリフォームだと思われがちですが、壁紙の選定なども含めて考えるとかなりの経験と技術が求められます。このため、できるだけ業者に依頼するほうが確実なのですが、業者ならどこでもいいというわけではありません。
業者に依頼するときには、以下のポイントを抑えておきましょう。
- 過去の実績を見えてもらう
- 複数の業者に相談する
- 応対がしっかりしていて安心できる
- 安さだけで選ばない
まずはしっかりとした実績があることを確認しましょう。特に、デザインも含めて提案してもらいたいという場合は、過去にどのような壁紙リフォームを手がけたのかを見せてもらってください。そのとき1社に絞らずに、複数の業者に提案してもらうと自分好みに仕上がりやすくなります。
また、応対がしっかりしている業者を選ぶことも大切です。見積書を出してもらうと、ついつい安値の業者にお願いしたくなりますが、対応が悪い業者を選ぶと、後からトラブルになる可能性もあります。難しい専門用語を使わずに、わかりやすい言葉で丁寧に説明してくれる業者を選ぶようにしましょう。
そのような対応のよさは、作業時にも表れてきます。人への対応がしっかりしていれば作業の丁寧さも期待できるため、仕上がりがまったく違ってきます。予算に限りがあることとは思いますが、業者選びだけは妥協しないほうが満足がいく仕上がりになります。
まとめ
手軽に部屋の雰囲気を変えることができる壁紙リフォーム。最近では100円ショップなどでも、簡易的な壁紙が売られているため、多くの方が自分で家の壁紙を貼り替えています。ただし、知識がほとんどないためキッチンに耐火性のないものを貼るなど、とても危険な状態にある家もあります。
壁紙を選ぶときには必ずその壁紙の特性を把握して、その特性にあった場所に使うようにしてください。ただ、自分で貼り替えするのもいいのですが、より快適な空間にしたいのであれば、経験と専門的な知識を持った業者にお願いするのが一番です。
業者に依頼したいけれど予算に不安がある方がいるかもしれませんが、最初に予算を伝えておけば、その金額内でできることを提案してもらえます。あれこれ悩まずに、まずは業者に相談することから始めましょう。
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください！
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