2018年11月22日

外壁サイディングには種類がある 劣化症状、デザインについて分かりやすく解説します!

近年住宅でよく使用されている外壁材の一つであるサイディングですが、サイディングにはいくつか種類があり、素材によっては見た目だけでなく、特徴、メンテナンス方法も異なります。この記事では、ご自宅の外観にサイディングを選ぶ際に知っておきたいサイディングの種類と特徴、劣化させないための必要なメンテナンス、設置するときの費用相場について分かりやすく解説します。

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サイディング外壁材の種類と特徴をご紹介

サイディング

サイディングとは住宅の外壁に使用されている板状になった外壁材のことです。近年では施工の合理化に伴い取り入れられることが多くなってきています。構成される素材にはセメントを主原料にしたもの、芯材に断熱材やハードボードを施したもの、金属板で被覆したものなどがあります。

サイディングの種類と特徴

サイディングの種類には①窯業(ようぎょう)系・②金属系・③樹脂系・④木質系の4種類があります。これら4種のそれぞれの特長やメンテナンス時期の目安と経年劣化により外壁に現れてくる主な症状についてご紹介します。

①窯業系 ~耐震性・耐火性・耐久性に優れデザインが豊富~

【特徴】 窯業系サイディングはセメントを主原料とし、そのセメントに繊維質原料を加えて成型されたものです。
この繊維の補強効果により曲げや引っ張りに抵抗する力が増すので強度があり、地震や火災にも強いのが特徴で遮音性にも優れています。

また、外壁材の裏面に空気の通り道を作り湿気を放出して乾燥させることで結露を防止し、住宅の耐久性を向上させる外壁通気工法が可能です。住宅の高気密や高断熱化に伴う家屋の腐朽対策にも効果を発揮します。

そして窯業系には豊富なデザインが揃っていることも大きな特徴の一つと言えます。最近では汚れや色あせに強い外壁材も登場しており、これにより美しい外観を長期に渡って保つことができるようになりました。

【メンテナンスの目安と外壁に現れる主な症状】

  • メンテナンスの目安は7~10年です。

<現れてくる症状>

  • 褐色(チョーキング)・藻・カビの発生
  • 塗膜剥離
  • コーキング(シーリング)部分の劣化
  • サイディングボードの反りや割れ

【窯業系のデザイン】
窯業系のデザインには石積調、レンガ・タイル調、木目調、ボーダー調、塗り壁調と様々なデザインがあります。それぞれのデザインでは建物の雰囲気も随分と変わってきますので、自分好みのデザインを取り入れてみると良いでしょう。

②金属系 ~軽量で建物に負担がなくひび割れや凍害にも強い~

【特徴】
金属系サイディングは耐食性のある金属鋼板やアルミニウム合金板、ステンレス鋼板の表面材に焼付塗装を施した外壁材です。
金属サイディングの大きな特徴としては他の外壁材と比較すると圧倒的に軽量だということです。その重量は窯業サイディングの約1/4、モルタルの約1/10となっています。

軽量なので取り付けが簡単で柱や梁などにかかる負担も少なくなるので耐震性に優れています。また断熱性や耐火性・耐久性・防水性にも優れており、ひび割れや寒冷地での凍害にも強いという特徴があります。
そして窯業系サイディング同様に外壁通気工法が可能で豊富なデザインも揃っています。

【メンテナンスの目安と外壁に現れる主な症状】

  • メンテナンスの目安は10~15年です。

<現れてくる症状>

  • 外壁の色あせ
  • 褐色(チョーキング)・キズ・サビの発生

【金属系のデザイン】 金属系のデザインには金属の素材感を生かしたクールでスタイリッシュなものから窯業系同様に石積調、レンガ・タイル調、木目調、ボーダー調、塗り壁調と様々なデザインが揃っています。

③樹脂系 ~軽量で耐久性・耐候性に優れていて長寿命~

【特徴】
樹脂系サイディングは塩化ビニル樹脂製で長期間の利用でも強度の劣化がほとんど見られないことや弾力性があるので耐衝撃性に優れていてへこみや傷にも強いという耐久性も優れた長寿命の外壁材です。

そして樹脂系サイディングの大きな特徴の一つとして塗装の塗り替えが不要だということが挙げられます。これは他の外壁材のように表面塗装ではなく外壁材そのものに顔料が練りこまれてるので色が剥げたり色むらができたりすることがないためです。

また塩害(潮風)によるサビ・腐食がなく凍害によるひび割れや破損もないうえ、自動車の排気ガスなどの大気汚染や酸性雨などにも強いという耐候性にも優れているという特徴もあります。

メンテナンスの面では再塗装や本体にコーキング(シーリング)が不要なので他の外壁材のようにメンテナンスはほとんど不要です。メンテナンス費用を含む30年間の年間ランニングコストは他の外壁材と比べると1/3程度となっています。

【メンテナンスの目安と外壁に現れる主な症状】

  • メンテナンスの目安は10~20年です。
  • メンテナンスはほとんど不要と言われていますが外壁に亀裂や色あせが発生してしまう場合もあります。

【樹脂系のデザイン】
樹脂系のデザインは豊富なカラーバリエーションでカラフルで美しく立体感のある外観になります。木目模様で木材に近い仕上がりです。

④木質系 ~断熱性が高く環境にもやさしい~

【特徴】
木質系サイディングは天然木に塗装を施した外壁材です。断熱性が高く環境にも優しいという特徴があります。最近では防火性能があるものも登場してきています。

レッドシダーなどの耐久性に優れ腐りにくく虫害にも強い樹種を使用すれば長期に渡り長持ちすることも期待できます。
そして材質が自然素材なので見た目にも味わいがあり同じ木目模様の木材がないので他にはないオリジナルの外壁になることも大きな特徴であり嬉しいポイントです。

【メンテナンスの目安と外壁に現れる主な症状】

  • メンテナンスの目安は約10年です。

<現れてくる症状>

  • 亀裂の発生
  • 褐色(チョーキング)・苔・藻・カビの発生

【木質系のデザイン】
木質系のデザインは天然木材ならではの優しく温かみのなる雰囲気が魅力です。

サイディングの塗り替え・コーキングのメンテナンス

建物の外壁は紫外線や雨、気温の変化等様々な自然環境の影響を受けています。そのため年数が経過すると外壁の劣化に伴いメンテナンスが必要になってきます。

定期的に適切なメンテナンスを行うことでサイディングの機能・性能を発揮させ寿命を延ばすことで建物自体の老朽化を遅らせることにもつながります。
サイディングのメンテナンスとして塗り替えとコーキングについてご紹介します。

外壁サイディングの張替え・補修の費用については下記の記事で詳しく説明していますので、参考までにご覧ください。
外壁サイディングの種類と価格は?メンテナンスやリフォームの注意点を解説

サイディングのメンテナンス

下記は一般的なサイディングのメンテナンスのスケジュールです。これはあくまでも目安ですので日常的な点検や専門業者による定期的な点検もあわせてメンテナンスの参考にしてみてください。

外壁サイディングの塗り替え

サイディングの塗装面は紫外線や雨水・ほこりなどにより塗膜の劣化が進んでいきます。サイディングの塗り替え時期の目安としては5~10年とされています。
塗装表面に褐色(チョーキング)・落ちなくなってしまった汚れ・塗膜の亀裂や剥離が発生した場合には塗り替えが必要になってきます。塗膜が劣化してしまうと防水効果が徐々に薄れてくるため、外壁の吸水性が増してサイディングが変形したり割れたりしてしまいます。

外壁塗料にも種類がある

主な塗料の種類にはアクリル樹脂系・アクリルウレタン樹脂系・アクリルシリコン樹脂系・フッ素樹脂系などがあります。塗料により耐久性や価格に違いがあります。また塗られている塗料と再塗装する塗料には合うものと合わないものがあるのであらかじめ専門業者に相談することをお勧めします。

外壁塗装に使う塗料は種類が多くて迷われると思いますが、そんなときは下記のリフォマ外壁塗装判断をご利用ください。
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外壁塗装の徹底比較・選び方
▲「何を選べばいいの?」 外壁塗装の機能比較・オススメ商品

コーキング(シーリング)のメンテナンス

コーキング処理

コーキング(シーリング)材の劣化によるひび割れや剥離が発生した場合にはその都度メンテナンスを行うことが必要です。というのもコーキングの劣化を放置しておくとコーキング材周辺の壁面にひび割れが起こり、室内へ雨水などが入り込んで建物の基礎の腐食を招き、建物本体の劣化が加速していってしまうからです。

メンテナンスの目安としては目視で点検した際に剥離が大きい場合には薄いゲージを差し込み、奥まで入るようであれば目地部分の打ち替えや全面打ち替えが必要になってきます。

サイディング塗り替えとコーキングの重要性

サイディング

サイディングの塗り替えとコーキングについて説明してきましたが、これらのメンテナンスを怠ってしまうと建物自体に影響を及ぼし大規模な修繕工事が必要になることがあります。

したがって長期的な維持管理が必要になってくるサイディング外壁は塗り替えとコーキングのメンテナンスがとても重要になってきます。また、日頃から外壁の目視点検を行い外壁に異常が見られた場合には速やかにメンテナンスを行うことがとても大切です。
そして目の届かない高所などは定期的に専門業者に点検を行ってもらうようにしましょう。

コーキングについてはこちらの記事でより詳しく書いてありますので、興味のある方はご覧ください。

外壁サイディングの塗装費用を安くする方法

そこで外壁塗装の工事費外壁塗装の費用はどうしても高額になってしまうことが懸念されます。用を少しでも抑えて節約する方法についてご紹介します。

  • ポイント1 ~外壁塗装と屋根塗装を一緒に行う~
    外壁塗装や屋根塗装を行う場合、どちらも高所での作業になるため足場を組む必要があります。そのため別々で作業を行うよりも一度に両方の作業を行うことで足場を組む費用を削減することができます。二階建て三階建ての住宅であればそのメリットは大きいでしょう。

  • ポイント2 ~塗料の種類~
    選ぶ塗料の種類によって費用が大きく変わってきます。
    そして耐久性にも違いがあり、耐久性が良いものほど高価格になり初期投資はかかってしまいますが、長期的な事を考えてランニングコストを視野に入れ塗料を選んでおくと結果的には費用を抑えることにつながります。

  • ポイント3 ~複数の業者から見積もりをとる~
    それぞれの業者によって料金にも大きな違いもあることから比較や検討の目安となる見積もりを複数の業者から必ずとるようにしましょう。
    チェックポイントとしては工事にかかる費用だけでなく、作業内容もしっかりと確認して適切な業者に工事をお願いするようにしましょう。

最後に、外壁サイディングに関して色々迷われることが多いと思いますが、リフォマでは外壁リフォームを行った方に行ったアンケートの記事がありますので、経験者の意見を参考までにご覧なってはいかかでしょうか。
経験者1000人に聞いた外壁リフォームアンケート

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

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