外壁塗装に使われる塗料は、ウレタン塗料からシリコン塗料にシフトしています。ウレタン塗料にはどういった特徴があるのでしょうか。外壁塗装にウレタン塗料を使うメリットや問題点などをまとめました。
ウレタン塗料の特徴とは?
ウレタン塗料とは、ウレタン樹脂を主成分とする塗料をいいます。ウレタン塗料は塗膜に光沢があるのが特徴で、外壁に使用した場合の耐久年数は8年~10年ほどです。外壁塗装は、昨今ではシリコン塗料が主流ですが、かつてはウレタン塗料が使われることが一般的でした。
ウレタン塗料の塗膜は柔らかく、密着性に優れているため、細部や塗装の剥がれが気になる場所にも使いやすく、木部の塗装にも向いています。汎用性に富んでいることから、万能塗料とも呼ばれています。 ウレタン塗料は耐候性が高く、光沢は長期間維持されますが、紫外線に弱く、変色しやすいことがデメリットです。
外壁塗装でウレタン塗料を使用するメリット
ウレタン塗料は、外壁に使われる塗料の中では、アクリル塗料に次いで安いことがメリットです。昨今では外壁塗装ではシリコン塗料が主流となっていますが、費用を抑えたい人に向いています。 また、塗膜が硬化後も柔らかいため、外壁自体にヒビが入っても、塗膜面がひび割れにしくいこともメリットに挙げられます。
光沢のある仕上りですので、高級感も感じられるでしょう。サイディング外壁への塗り替えでは、耐久年数の高い塗料を使っても、シーリングの打ち直しが10年ごとに必要です。ウレタン塗料を用いると、サイディングの塗り替えとシーリングの打ち直しを10年ごとに同時に行えることが利点ともいえます。
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外壁塗装でウレタン塗料の使用するときの問題点
では、ウレタン塗料を外壁塗装に使用する場合、どういった問題点があるのでしょうか。 ウレタン塗料はシリコン塗料よりも価格が安いものの、耐久年数はシリコン塗料より劣ります。シリコン塗料は耐久年数が10~15年あり、塗り替えのメンテナンス周期をウレタン塗料よりも長くとれるため、外壁塗装の費用を長期間で考えると、シリコン塗料を用いた方が安いケースもあります。建物自体の寿命も考慮したうえで、ウレタン塗料とシリコン塗料のいずれにするか検討しましょう。
また、ウレタン塗料は防汚性が劣るため、外壁に使用すると汚れが付着しやすいです。汎用性が高いものの、湿気の多い場所には使えませんので注意が必要です。ウレタン塗料はシリコン塗料よりも耐久年数は劣りますが、一度の外壁塗装に掛かる費用を抑えることができます。建物の寿命が短い場合には、ウレタン塗料を選ぶ方が有効です。
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