2022年7月7日

IHクッキングヒーターの設置・交換は工事が必要?費用とメリットは?

お手入れも簡単で安心安全な調理器具として人気の高いIHクッキングヒーターですが、使い続けるうちに何らかの不具合が必ず現れてきます。 IHクッキングヒーターの交換を見極めるタイミング、交換方法、交換にかかる費用についてご紹介します。

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最近、ビルトインガスコンロを使用している家庭がIHクッキングコンロに交換する事例が増えてきています。その理由は、火を使用しないため火事の危険性が少なく、安全性が高いことが大きな理由と言えるでしょう。

IHのメリット・デメリット

IHのメリット・デメリット

調理時間を快適に過ごせるキッチンの環境としてIHクッキングヒーターがあります。IHクッキングヒーターは電磁気の作用で鍋自体を発熱させて調理をする加熱調理器のことを指し、火を使わないので安全で掃除がしやすい反面、専用の電気配線や、専用換気扇などの計画が必要などの特徴があります。ガスコンロとIHクッキングコンロはお互いにメリット・デメリットがありますが、何が違うのかわからないという方もいるはずです。 どちらが料理しやすいかという点まで見ていきましょう。

IHクッキングヒーターのメリット

IHクッキングヒーターは電磁気の作用で鍋自体を発熱させて調理をする加熱調理器のことを指します。火を使わないので安全で掃除がしやすい反面、専用の電気配線や、専用換気扇などの計画が必要など設置準備が必要になってきたりします。それでは詳しくIHクッキングヒーターのメリットとデメリットを見ていきましょう。

  • 調理時間の時短 IHクッキングヒーターは熱効率がガスコンロよりも高く鍋に早く熱を伝えることができます。IHクッキングヒーターは電力によって加熱し、広い範囲を一気に加熱することができるので、調理時間も短くなります。

  • お手入れが簡単 IHクッキングヒーターは表面がフラット構造になっているので、ガスコンロの五徳のような凹凸もなく、油よごれなどもさっと拭くだけで簡単にキッチンを清潔に保つことができます。

  • 暑い夏に快適 IHクッキングヒーターは火を使わずに調理ができるので、蒸し暑い夏場でもキッチン周辺の環境が暑くなりにくく、快適に料理をすることができます。

  • 安全面で優れる IHクッキングヒーターは火を使わないため、火が怖いという方も安心して料理ができます。また火やガスを使用しないため、お年寄りや子供でも安全に使うことができ、火の消し忘れによる事故も回避することもできます。

IHクッキングヒーターのデメリット

  • 調理器具の制限 IHクッキングヒーターはIH対応の鍋やフライパンのみ使うことができるので、使用する調理器具が限定されてしまいます。しかし最近はIH対応の鍋やフライパンの種類も増えてきているため、そこまでの心配は必要ありません。

  • 火加減が難しい

火加減が難しい

IHクッキングヒーターは直接炎が見えないため、ガスコンロでの調理に慣れている方は初めのうちは不便に感じることもあるかもしれません。そのような方は、IHクッキングヒーターの機種によっては火力の強さを表示できるタイプのものもあるので、そちらを選びましょう。

  • 停電時の使用不可 IHクッキングヒーターは電気を使用するため、停電時には影響を大きく受けます。

交換のタイミング

交換のタイミング

一般的にIHクッキングヒーターの交換は約10年を目安にするとよいでしょう。耐用年数はあくまでも目安であり具体的には、

  • ヒーターの火力が弱まった

  • 電源が入らない時がある

  • 天板のガラス面にヒビや亀裂が入った

  • 使用中に「ブーン」という大きな音が聞こえる

  • オーブンなどを使うとブレーカーがよく落ちる

  • 天板のガラス面にあるボタンの故障

という事態が起き始めたら交換のサインです。

このような不具合が出始めたらIHクッキングヒーターの寿命が近づいているサインなので、交換を検討しましょう。

しかし10年以上使用しているIHクッキングヒーターは修理ができないという場合が大半です。なぜならば電化製品を取り扱う各メーカーでは、生産後の商品の部品を保存する期間は製造から約10年程度としている場合がほとんどであるためです。そのため10年以上使用し続けているIHクッキングヒーターは、何らかの不具合が現れて修理を希望しても修理に必要な部品を揃えることができないので、新品に交換するといったケースが多くなってしまうでしょう。

また、誤ってトッププレートの上に鍋を落としてトッププレートにひびが入ってしまった場合には、トッププレートのみの交換も可能になりますので業者に問い合わせてみてみましょう。ひびが入った状態で使用し続けると、IHクッキングヒーター内部に水が浸入してしまい故障の原因になり大変危険です。 すぐに使用を中止して専門業者に修理を依頼しましょう。

交換に必要な費用

交換に必要な費用

IHクッキングヒーターには据え置き型ビルトイン型があり、それぞれで必要な工事費用が異なります。まずはそれぞれの特徴を見ていきましょう。

据え置き型

据え置き型は、キッチンコンロの周辺のコンセントさえがあれば、そのまますぐに設置でき、単相200vのコンセントがあれば追加工事なしで、購入した日に自分で設置することも可能です。比較的コンパクトなものが多いので、大きな鍋を並べての調理には向いていないという難点もあります。据え置き型IHクッキングヒーターの本体価格は約2~6万円で、自分で設置すれば本体価格だけで済むので費用を抑えたい方は据え置き型がよいでしょう。

ビルトイン(はめ込み)型

ビルトイン型は、システムキッチンに埋め込むタイプのもので違和感なく、流しや調理台との一体感もあり見た目がとても綺麗になります。しかし綺麗に設置できる分、個人での設置は難しく必ず工事が発生します。 ビルトイン型IHクッキングヒーターの本体価格は約9〜15万円と考えておくとよいでしょう。 また作業を依頼する業者によっても取り付け工事費、出張費などの設定金額が異なります。 新規でIHクッキングヒーターを取付ける場合は、IHクッキングヒーター専用の電源工事や配線工事が別途必要になる場合があります。

交換にかかる費用は、電気工事を含め5万円前後を目安としておくと良いでしょう。そして交換費用と電気工事に加えIHクッキングヒーターの本体価格が必要になります。

各メーカーによって価格や搭載されている機能は様々なので、ご自分に必要な機能を備えたIHクッキングヒーターを選ぶと良いでしょう。

また交換に必要な費用は、交換パターンによって工事内容が異なるため工事費用にも違いが出てくる他、IHクッキングヒーターの本体価格、業者の設定金額によっても異なってきます。 業者に交換を依頼する際には複数の業者に見積もりを依頼し、内訳費用をしっかりと確認しておくと安心です。

交換の方法

交換の方法

交換パターンには、IHからIHに交換する場合とガスコンロからIHに交換する場合の2種類あります。 IHクッキングヒーターのタイプや交換パターンによって交換方法や工事が異なりますので、それぞれのケースの交換方法をご紹介します。

ガスから

ガスコンロからIHに交換するという場合は、熱源の種類が異なるため、ガスの閉栓作業やIHクッキングヒーター専用電源配線工事電源増設工事を行い、コンロスペースに30A用または20A用のコンセントを取付けます。この作業を素人が行うと危険な作業を伴うことがある上、電気工事やガス管閉栓作業は有資格者が行うという決まりがありますので、必ず専門業者に依頼をして作業を行ってもらうようにしましょう。

IHから

据え置き型とビルトイン型どちらのタイプにも共通するのは、IHからIHに交換するという場合にはIHクッキングヒーター自体を交換して取り付けるだけなので、それほど工事の手間はかかりません。据え置き型もビルトイン型も、古いIHから新しいIHに交換する場合には、既存の専用電源配線を利用できるため、IHクッキングヒーター本体の交換だけで済みます。そのため自分での交換が可能です。

交換の流れ

使用中のIHまたはガスコンロを確認する

IHクッキングヒーターの前面等に記載されている型番を確認してみましょう。

使用中のIHまたはガスコンロを確認する

この画像の品番は「CH-TRS7V」なので、「CH-TRS7V 説明書」などで検索するとメーカーのマニュアルが見つかるので、確認してみましょう。

新しくするIHの種類を選ぶ

最新のIHクッキングヒーターには様々な機能が備わっています。代表的な機能は、

  • 自動オフ機能 電源が入ったまま一定期間ボタンの操作がないことを感知すると自動的に電源が切れる機能で、電源の切り忘れを防ぎ、安全面で安心できるだけでなく省エネにも配慮されています。

  • 自動湯沸かし機能 お湯が沸騰しているのを感知すると、火力を自動で調節してくれる機能です。自動的に保温状態になるので電気代の節約にも、吹きこぼれも防止できます。

  • 自動炊飯機能 IHクッキングヒーターのラジエーター部分に鍋を置き炊飯モードに設定するだけで、お米が炊ける機能です。

  • グリル自動調理機能 IHクッキングヒーターのグリルで魚や干物を焼くことのできる機能で、グリル自動調理機能の中でも最新のものは、焼き魚を裏返すことなく自動で両面焼きができるものもあります。

  • 吹きこぼれ通知機能 加熱中に吹きこぼれが起きた際、吹きこぼれを通知してくれる機能です。吹きこぼれが起こってすぐ拭き取ることによって、内部に液体が入り故障するという事態を防ぐことができます。

新しいIHを買う

自宅のキッチンに備えたいIHクッキングヒーターを決めたら、家電量販店や地元の電気屋さん、またはインターネットサイトなどで購入することができます。もし工事を業者に委託する場合は、IHクッキングヒーターを購入した家電量販店や地元の電気屋さんで依頼すると、スムーズに行うことができます。

工事をしてIHクッキングヒーターを設置する

いよいよ工事に入ると、古いIHクッキングヒーターまたはガスコンロの取り外しから行います。キッチンユニットからの取り外し作業ではコンセント、排気口カバーやグリルなどのパーツを先に外して本体を取り外します。そして新しいIHクッキングヒーターのコンセントを取り付け、本体をはめ込みます。

古いIHクッキングヒーターまたはガスコンロの廃棄

取り外しをしたIHクッキングヒーターまたはガスコンロを廃棄する際、普通ゴミに捨ててはいけません。古い本体を廃棄する方法は主に3つで、粗大ゴミとして処分、メーカーや販売店で回収してもらう、またはリサイクルショップで売ることができます。粗大ごみとして処分する場合、お住まいの自治体などによって変わるため、自治体のホームページなどを見てみましょう。

まとめ

今回はIHクッキングヒーターのメリット・デメリットと交換のタイミング、そして交換費用の相場などをまとめてご紹介しました。

IHクッキングヒーターの交換の目安は10〜15年程度とされています。 しかしそれまでに故障したり、何らかの不具合が現れることもあります。

一般的に10年以上使用しているIHクッキングヒーターは、必要な部品が揃わないため修理ではなく交換になることが多いですが、不具合が現れた場合は修理か交換かを業者に見極めてもらうことが大切です。

また交換に必要な費用は、交換パターンによって工事内容が異なるため工事費用にも違いが出てくる他、IHクッキングヒーターの本体価格、業者の設定金額によっても異なってきます。 業者に交換を依頼する際、複数の業者に見積もりを依頼し、内訳費用をしっかりと確認しておくと安心です。

IHクッキングヒーターに関しては、火力の心配をする方が多いのですが、近年登場している新型のものはガスコンロよりも熱効率が高く、導入すると調理が楽になったという方が多いため「火力が心配で…」という不安で導入をためらっている方には、ぜひ設置することをオススメします。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。