2016年12月26日

IHクッキングヒーターの基礎

高効率・省エネで、操作やお手入れも簡単な、「IHクッキングヒーター」の仕組み・種類・特長について解説しています。

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IHクッキングヒーターは、新築やリフォームの際に「オール電化」への切り替えで多く採用される住宅設備です。操作やお手入れも簡単で、高効率・省エネの「IHクッキングヒーター」の基礎知識をご紹介します。

IHクッキングヒーターとは?

IHクッキングヒーターは電気を熱源とした調理器で、IHクッキングヒーターの「IH」はインダクションヒーティング(電磁誘導加熱)
のことです。加熱のしくみはIHクッキングヒーター内の磁力線の働きで鍋が発熱して加熱をします。

IHクッキングヒーターは火を使わずに調理をすることができるので、安心で安全な調理器です。

また、高火力で短時間に調理をすることができるので高効率であり、省エネにもつながります。

IHクッキングヒーターの寿命・耐用年数は約10年ぐらいを目安にしておくとよいでしょう。

加熱の仕組み

  • ① IHクッキングヒーターの中の磁力発生コイルに電流が流れます
  • ② 磁力線が発生し、金属の鍋に伝わります
  • ③ 磁力線がうず電流に変わり、鍋の電気抵抗により鍋が発熱します

IHクッキングヒーターの火力

  • IHクッキングヒーターの火力は2kw~3kwで、ガスコンロの4.65kwに相当しガスと同等の火力です。
  • 熱効率は90%で無駄がなく高火力です
  • なべ底全体を加熱するので、加熱のムラがなく調理もスピーディーです
  • 安定した火力で幅広い温度コントロールが可能です
  • 輻射熱が少ないので、熱気を抑えることができます。

IHクッキングヒーターの特徴

IHクッキングヒーターの特徴には調理に火を使わないこと、シンプルな構造でお手入れが簡単であること、
そして高効率で省エネであるということの3つの特徴が挙げられます。

調理に火を使わない

安心・安全

ガスコンロと違い調理に火を使わないので、調理中にやけどをしたり衣服に火が燃え移ったりする心配がありません。

また、安全機能も充実しており電源を切り忘れた時には自動で電源が切れる機能や、高温になると自動で電源が切れる機能も搭載されています。

その他にも各メーカーによって様々な機能が搭載されています。

室内もクリーンな空気

調理に火を使わないので二酸化炭素が発生することがないので室内の空気もきれいに保つことができて快適です。

室内に余熱がこもらず、快適なキッチン

調理に火を使わないので、調理時に発生する熱が室内にこもることがないので、夏場でもキッチンは快適です。調理もはかどります。

シンプルな構造

お手入れが簡単

IHクッキングヒーターはごとくがなく、天板がフラットなシンプルな構造なので汚れをふき取るだけの簡単なお手入れで済みます。

高効率で省エネ

高効率・省エネで光熱費も抑える

IHクッキングヒーターは高火力でしかも短時間で調理をすることができます。

ガスと比べても加熱の時間は短くて済み、光熱費も抑えることができて省エネです。

IHクッキングヒーターのタイプ

取り付けタイプと天板サイズ

IHクッキングヒーターの取り付けタイプはシステムキッチンに組み込まれたビルトインタイプと、既存のキッチンはそのままでコンロだけを置き換えて設置することができる据え置きタイプがあります。

また天板のサイズはガスコンロと同様に75cmと60cmのサイズがあります。

ビルトインタイプ

ヒーターの数と種類

IHクッキングヒーターのヒーター数は、3口のものと2口のものがあります。 そして3口のものには3口すべてがIHヒーターのものと、2口がIHヒーターで1口はラジエントヒーターのものがあります。

3口すべてがIHヒーター

2口IH + 1口ラジエントヒーター

ラジエントヒーターとは

ラジエントヒーターとは、ニクロム線と呼ばれる線が渦巻き状に埋め込まれています。
このニクロム線が発熱してトッププレートを温めて鍋を加熱します。

ラジエントヒーターはIHヒータに比べて火力は低いですが、 IHヒーターでは使用できないホーロー鍋や超耐熱ガラス、土鍋なども使用することができます。

またラジエントヒーターはIHヒーターと違い、トッププレート自体が高温になるので調理の際にはやけどなどの注意が必要です。

オールメタル対応 鉄・ステンレス対応

IHクッキングヒーターには、二種類のIHヒーターがあります。

アルミ製・銅製の鍋などすべての種類の金属鍋が使用できるオールメタル対応のものと
鉄製・ステンレス鍋やホーロー製の鍋のみが使用可能なものです。

左右ヒーターの両方どちらもオールメタル対応のものをダブルオールメタル、

片側一方のみがオールメタルのものをシングルオールメタルと呼びます。

IHクッキングヒーターの操作・機能

タッチパネル操作

IHクッキングヒーターの操作は天板のタッチパネルで操作することができるので、火力調節なども簡単です。

各メーカーには次に操作できるボタンを光って知らせしてくれる「光る天板ナビ機能」や操作を音声で知らせてくれる「音声ガイド機能」、火力の大きさを天板の光るリングで表示する「光るリング機能」などが搭載されているものもあります。

充実したグリル機能

各メーカーのIHクッキングヒーターのグリルには遠赤ヒーターとIHヒーターの大火力での加熱ができるものも登場しており、
食材を素早く調理することが可能です。

また焼き網をなくしてお手入れもしやすい構造になっているので快適に使用することができます。

IHクッキングヒーターで使用できる調理器具について

IHクッキングヒーターで調理器具を使用する場合は、一般財団法人製品安全協会から認定されている鍋や各メーカーより販売されている鍋を使用すると良いでしょう。

IHクッキングヒーターで使用できる調理器具の材質

調理器具の材質IHヒーター(鉄・ステンレス対応)オールメタル対応ラジエントヒーター
▲鍋の種類によっては加熱できない物もあります
▲鍋の種類によっては加熱できない物もあります
▲底が平らな土鍋のみ使用可
▲超耐熱ガラスのみ使用可

IHクッキングヒーターで使用できる調理器具の形状

材質が対応しているものでも使用できない調理器具があります。

【使用できるもの】

調理器具の底が平らであれば使用することができます。

【使用できないもの】

  • 調理器具の底が反り返っているもの
  • 調理器具の底に脚があるもの
  • 調理器具の底が丸いもの

以上のものはヒーターに接する面が少なくなってしまうので加熱することができません。

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