トイレのドアを交換するメリット
トイレのドアを交換するのには、どんなメリットがあるのでしょうか? 大きく3つがあげられます。
- 音漏れや臭いの漏れがなくなる
- 緊急時に外からの開閉できる
- 雰囲気を変えることができる
音漏れや臭いの漏れがなくなる
まず、トイレのドアを変える一番のメリットは防音でき、トイレの臭いが漏れなくなるという点です。 古いトイレのドアはしっかり閉められているように見えても、実は隙間が多くて音や臭いが外にまで出てしまっています。 1人暮らしならそこまで気にしないと思いますが、家族と一緒だったり、友人が遊びに来たりするときに音や臭いが漏れていると思うのは嫌ですよね。
トイレのドアを新しくするだけで、扉を隙間なく閉めることができ、音漏れや臭いの漏れも気にならなくなります。
緊急時に外からの開閉ができる
古いトイレの場合、中から鍵をかけたら外からは開けられないというドアがあったり、内開きで中で人が倒れても開けられないというドアもあります。 緊急時にも開けられるタイプのドアは、万が一のときには大きなメリットがあるといえます。
雰囲気を変えることができる
トイレ全体の雰囲気を変えることができるというのも大きなメリットです。 トイレは薄暗い場所に設置されがちですが、明るい色のドアや採光できるドアに交換するだけで、トイレがリラックスできる空間になります。 毎日使う場所なので、落ち着ける雰囲気になれば、日々のストレスも軽減することができるでしょう。
トイレドア交換の費用相場
毎日使うトイレのドアは、目につきやすいものですが便器やタンクに比べると定期的にメンテナンスを行わないことが多い部分です。 トイレを使うたびに目に入る「トイレのドア」を新調してキレイになると、トイレの中からも外からの見栄えも一気に変わります。
「トイレのドア」といってもさまざまな種類があり、家族構成や家族の生活環境に合うトイレのドアを選ぶことによって、日々のストレスが解消され生活の快適さが格段に増します。 トイレのドアを交換する際にどのくらいの費用が必要なのか、トイレのドア交換の費用相場とその内訳を見ていきましょう。
施工費用のみ
ドア本体(枠なし)
3万円
取付工事費
1.5万円
諸経費
1.5万円
撤去費用
1万円
ドア本体の値段と合わせると大体約5〜15万円程度になります。 価格のばらつきは、ドアの本体価格とトイレの規模によるものです。
トイレのドア交換の工事で一番簡単にできる工事は、「ドア部分のみ」をシンプルなドアと取り替える場合で、約5万円程で交換することができます。 機能性と装飾性を重視したハイグレードなドアをドアの枠ごと交換したい場合には、ドア本体の価格も高くドア枠の交換も必要になるため約15万円程の費用が必要になります。
ドアだけの交換をしたい場合は、既存のドアと同じサイズでないといけません。 ドアのサイズが違うと枠ごとの交換になってしまいます。
【ケース別】トイレのドアの交換方法
トイレのドアを交換するには、ドアだけの交換と枠ごとの交換の2種類があるとお伝えしましたが、この他にドア表面だけを張り替えるという方法もあります。
ドアの枠ごと交換
ドアだけでなく枠も交換する場合には、まず既存のドアと枠を取り外すことから始めます。 枠を外したら、新しいトイレドアの枠サイズに合うように壁面の造作を行います。 場合によっては周辺の壁紙も剥がすことになります。
ドア枠を取り付けたら、枠に合わせて壁紙を張り、新しい枠に新しいドアを取り付ければ完成です。 枠の取り外しや、壁の造作作業が発生するため、トイレのドア交換の中でも一番時間もかかり費用も高くなってしまう工事です。
しかし、ドアと枠を同時に変えることでデザインに統一感を出すことができて、見た目の違和感がないというメリットがあります。 予算はあまりないけど、見た目にもこだわりたいという場合は、既存の枠の上から枠を取り付ける、カバー工法での交換もオススメです。
ドア本体のみ交換
ドア本体のみの交換は、既存のドアをドライバーで外して新しいドアを取り付けるだけで作業が完了します。 注意点としては、ドアを運ぶ作業やサポートしてもらう人がいたいと厳しいので必ず2人以上で作業をするようにしましょう。
ドア本体のみを交換する場合は、既存のドアと同じサイズのドアを設置する必要があります。 ドアは統一規格があるわけではないので、まったく同じサイズのドアを見つけるというのはかなり困難で、場合によっては既存のドアをオーダーメイドで作ってもらわなければなりません。 そうなると枠ごと交換するのと費用面では変わらなくなってしまうので、まずは既存のドアと同じサイズのドアがあるか確認しましょう。
また、同じサイズのドアが見つかったとしても、色まで揃えられることはほとんどないので、枠とドアの色味の違いが気になってしまうこともあります。 この場合は枠がブラウンならドアを白にするなどして、同系色で揃えないようにすると、枠の色味の違いが気にならなくなります。
表面のみ張り替え
もし、ドアの動きにはまったく問題がなく、見た目が古くなったり穴が開いてしまったりしただけであれば、表面のみを張り替えるという方法が最適です。 既存のドアに内装材を貼り付けるだけなので、3万円程度の予算でドアがキレイになります。
ドアの廃材もでないため、撤去費用もかからなく、かなりのコストダウンができるため、トイレリフォームにあまりお金をかけたくない場合に、表面のみの張り替えも選択肢のひとつとして頭に入れておくとよいでしょう。
トイレのドアノブ交換
トイレのドアでよくある故障に、ドアノブが取れたり、鍵が壊れたりといったものがあります。 単純にドアノブのネジが緩んでしまっただけというのがほとんどですが、劣化してドアノブが完全に壊れてしまうようなケースもあります。
ドアノブを交換ではじめに確認すること
ドアノブが取れたら、まずはネジの締め直しで取り付くかどうかを試してみましょう。 ネジ穴が広がりすぎているケースでは応急処置として、ネジ穴に爪楊枝などを差し込んで、そのままネジを締めるという方法もありますが、しばらくするとまた緩みますので業者に修理の依頼することをオススメします。
ドアノブそのものが壊れている場合は、同じタイプのドアノブと交換する必要があります。 基本的にはドライバーがあれば簡単に交換できるので、DIYでやってみてもよいでしょう。
ドアノブを交換するときの注意点
ドアノブの交換をする際に、重要なのが「同じもの」を選ぶということです。 ネジの取り付けピッチが違うだけで、取り付けできない可能性もあるので注意しましょう。
ドアノブの交換をする際には、
- ドアノブのメーカー名
- ドアの厚み
- フロントサイズ
- フロントのビスピッチ
- バックセット
少なくともこの5点を確認して、ホームセンターやネットショップに同じものがないか確認してみましょう。 自分で見つけられない場合は、ドア修理の専門業者に依頼して探してもらうと確実です。 割高にはなりますが、自分であれこれ探すよりも効率よく交換してもらえるためオススメです。
トイレの防音対策
トイレを設置する場所によっては、音漏れが気になりますよね。特に、リビングの隣や寝室の近くなど、「トイレの音を聞かれたくない」という時にどのような防音対策をするべきなのかをご紹介します。
- ドアの隙間をテープでふさぐ
- トイレ用擬音装置の設置
- 防音ドアに交換
ドアの隙間をテープでふさぐ
トイレドアの下には、多少の隙間があり、テープで隙間を埋めることで音漏れを軽減することができます。 テープは、「スポンジタイプ」と「ゴムタイプ」があり、ゴムタイプのほうが防音性は優れていますが、湿気を閉じ込めてしまうのでスポンジタイプのテープをオススメします。
隙間テープは、ネット通販やホームセンターで約1,000円程度で購入できるため、まずは試してみるのもよいでしょう。
トイレ用擬音装置の設置
トイレの使用中に水が流れている音を出してくれる「音姫」は、乾電池タイプのものもあるため、業者に依頼せず取り付けることもできます。 乾電池タイプのものは、約2万円で購入できるため、隙間テープだけでは物足りない場合に設置することをオススメします。
防音ドアに交換
ドアの種類のひとつに防音機能を備えているドアがあります。 防音ドアは24時間換気対応をしつつ、トイレからの音を外に漏らさない工夫がされているタイプのドアで、一枚約12万円程で設置することができます。
防音ドアの詳しい情報は、こちらの記事をご参照ください。
▼参考記事▼
防音ドアってどういうもの?自宅に設置するときの注意点
トイレのドア交換の注意点
ドアのサイズ
ドア本体のみの交換をしたい場合は、ドアのサイズに注意する必要があります。 既存のドアが特注品だったり、何十年も前のものだと同じサイズのドアがない場合があります。
ドア本体のサイズが違えばもちろんドアの枠組みの大きさも変わってくるため、取り付けることができません。 既存のドアと同じサイズのドアがない場合は、枠組みごと交換するか、既存のドアと同じサイズのドアをオーダーメイドする必要があります。
音漏れ
トイレのドアには、「片開き戸」「引き戸」「中折り戸」があり、音漏れが気になる場合は、「片開き戸」の設置をオススメします。
引き戸や中折り戸は、片開き戸に比べると密閉性が低いため、音や臭いが漏れやすくなってしまいます。 バリアフリーの目的で、トイレのドアを交換する際に引き戸を選ばれる方が多いですが、「何を求めるか」によってドアの種類を選ぶとよいでしょう。
開閉スペース
トイレのドアを内開きのタイプにする場合は、ご自宅のトイレスペースで十分に開け閉めができるのかを事前に確認しましょう。 トイレの面積が狭いと、開閉するたびに窮屈な思いをしたり、便器に引っかかってちゃんと開けられない可能性もあります。
トイレのドア交換で費用を抑えるコツ
メーカーにこだわらない
ドアの種類やタイプはさまざまで、安いものから高いものまで存在します。 特にメーカーのこだわりがなければ、安いドアを購入することで費用を抑えることができます。
また、安いからと言って「粗悪なドア」というわけでもありません。 実際に、色味や大きさなどをみて選ぶとよいでしょう。
リフォームと同じタイミングで
ドアの枠ごと交換する場合、壁紙も一緒に処理する必要があります。 リフォームをしたタイミングでドアの枠も同時に変えてしまえば、2度業者に依頼する必要がなく費用を抑えることができます。
しかし、業者によって費用の計算方法が異なるため、事前に安くなるのかを確認することをオススメします。
相見積もりをとる
このポイントは、どのリフォームでもいえることですが、業者に見積もりを依頼する際は、必ず3社以上から見積もりをもらうようにしましょう。
同じ浴室換気扇交換の工事でも、仕入れ値・工事費用・諸経費が違うため、業者によって提示額が異なります。 3社以上から見積もりをもらうことによって、適正価格が分かりやすくなります。 また、多くの会社から見積もりをもらうことによって、1社だけでは見抜けなかった問題点に気づく可能性もあります。
複数の会社に見積もりを依頼する際は、工事内容と使う材料を統一してください。 工事内容や使う材料によって、値段の差があるので、統一しなければ複数社に見積もりを依頼する意味がなくなってしまいます。
トイレのドア交換の施工例
【事例1】トイレドアノブの交換
トイレドアノブ交換工事 表示錠付き 価格24000円(税込)
- BEFORE
- AFTER
【事例2】トイレのドア交換
お店のトイレドア交換工事 価格11万円(税込)
- BEFORE
- AFTER
まとめ
トイレのドアは消耗が激しい建具で、なおかつ湿度の高い場所に設置されていることもあり、他よりも劣化しやすいドアでもあります。 使いづらさを感じたり、見た目が悪くなってきたりしたら、ドア交換を検討してもよいでしょう。
ドアの部品交換だけならDIYでもできますが、ドアすべてを交換する場合はドアの選定も含めて専門的な知識が必要になりますので、業者に任せるのもひとつの手です。
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!
まずは相談から
トイレのドア交換に関するお役立ちコラム
Q.トイレのドア交換はDIYでできますか?
蝶番やドアノブなどの部分交換であればDIYでもできますが、ドアそのものを交換する場合はやや難易度が高いです。 トイレのドア本体のみを交換するだけでも、ドアサイズの計測や蝶番を取り付けたりドアノブの取り付けをしたりなど作業の数も多いため、お近くの業者に依頼したほうが失敗なく取り付けることができます。
トイレのドアは非常に重いので、1人で行うとケガをしてしまうこともあります。 ドアの装飾は、DIYをしても問題ないので塗装をしたりステッカーを貼ったり、自分好みのドアに仕上げるとよいでしょう。
Q.トイレのドアにはどのような種類がありますか?
トイレのドアの種類は大きく分けて3つあります。
- 片開き戸
- 引き戸
- 中折れ戸
トイレのドアは「片開き戸」をイメージする人が多いかと思いますが、「引き戸」のタイプや「中折れ戸」のドアもあります。 中折れ戸は開閉するのにコツが必要で、引き戸は音漏れがするという理由から、ほとんどのケースで開き戸が採用されています。
片開き戸
家のトイレは、機密性が高く、音漏れや臭いが漏れにくいという理由で片開き戸が広く普及しています。 一般的に開き戸は、内開きで室内側に開くようにできていますが、トイレの場合は「内開き」と「外開き」の2種類があります。
「中開き」
古いトイレなどで使われているタイプが、内開きです。 トイレから出ようとドアを開けたときに、外開きになっていると人にぶつかってしまうことがあるためです。
内開きになっていると、鍵をかけ忘れたときにも、とっさに手で抑えることもできるため公共のトイレなどでもよく使われています。 ただ、最近は家のトイレでは内開きを採用するケースが減ってきています。 内開きのタイプにするとスリッパが引っかかってスムーズに開閉しづらく、中で人が倒れてしまった時に、ドアが倒れた人にぶつかって開けられないというリスクがあるためです。
その対策のために、外から取り外せるタイプのトイレドアもありますが、価格が高く、取り外すのに時間がかかってしまいます。 一刻を争うような場合には、内開きドアはどうしても不便なため、内開きを選ぶケースが減ってきている、というのが現状です。
「外開き」
外開きのトイレドアが廊下に面していると、開くときに通路が塞がれる形になってしまいます。 そこを他の家族が歩いているとぶつかってしまう可能性もあり危険です。 大人はまだいいのですが、小さい子供が走り回っているような場合は、開けた瞬間に激突してしまうことも考えられます。
それでも、トイレ内への出入りをスムーズに行なえますし、内開きの項目でお伝えしましたように、中で人が倒れたときに、すぐに開くことができます。 基本的にはいきなり開けたりしなければ、メリットが多いのは外開きタイプなので最近では外開きのドアが主流になっています。
ただし、開けたときにぶつかってしまう可能性があるレイアウトの場合は、その点も改善したいですよね。 そういう場合には、引き戸のトイレドアがおすすめです。防音効果が低いというデメリットもありますが、出入りがとてもスムーズで衝突するリスクもなくすことができます。
引き戸
多機能トイレでよく見かける引き戸タイプのドアは、開閉する時に体を移動させる必要がないため、介護が必要な方・車いすの方でも不自由なく使うことができるため、介護が必要なお年寄りが暮らす家でよく使われています。
片開き戸と違い、開閉時にトイレ内や廊下のスペースを圧迫しないので、可動域を気にせずに設置することができます。 ただ、引き戸は扉を収納する分のスペースを壁に作る必要があるため、トイレの両脇に他の部屋の入口がある場合には向いていません。
中折れ戸
片開き戸にするとトイレの中や廊下の可動域のスペースがもったいないし、引き戸にするほど壁に余裕がない、という場合は中折れ戸がオススメです。 中折れ戸は一般的にお風呂の扉に使われていることが多く、開閉時に途中で折りたためるため、無駄なスペースなしに設置することができます。
しかし、開閉する際に少し力が必要なため、小さなお子さんがいるご家庭にはあまりオススメできません。
渡邊 一伸(ナベさん)