2018年11月5日

外壁リフォームのDIYには5つのデメリットがある

DIYを行うと業者に依頼するよりも安価にできますし、好きな時間に行うことができます。しかし、外壁リフォームの場合は足場を組んで行うことがほとんどのため、通常のDIYにはない危険が潜んでいます。この記事では、DIYのデメリットについて詳しく説明していますので、行う際の参考になさってください。

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欧米などでは当たり前のように行われているDIYですが、近年日本でも自分で建材や道具を用意してDIYを行う方が増えてきました。 業者に依頼するよりも安価できることと、空いている時間に行うことができるため、趣味になさっている方も大勢いらっしゃいます。

しかし、DIYを行うことによるデメリットもあります。
この記事では、外壁リフォームでDIYを行ったときのデメリットについて詳しく説明していますので、今後行うご予定のある方は参考までにご覧ください。

DIYで外壁リフォームをしたときの5つのデメリット

怪我をする可能性がある

外壁リフォームでは、自宅の1階だけ行い2階は行わないということはほぼありません。例えば、外壁塗装で1階だけ塗装を行ったとします。その場合、明らかに2階と外観が違ってしまうため、外壁塗装は全面行っている方が多いのです。

外壁を全面塗装する場合は、足場を組んで行うことになります。ホームセンターで材料を購入し、DIYで足場を作ることもできなくはないのですが、安全が確保できないのでおすすめできません。

業者に依頼して足場を組んでもらっても、高所での作業経験がない方は幅が数十cmしかない板の上に立つと怖くて動けないといいます。特に問題なく動けるという方でも、ずっと上を向いて作業することは肉体的にも精神的にも辛い作業です。

また、何気なく足場に置いておいた道具に躓いて転落し、亡くなってしまったケースが多々あります。ヘルメットや腰に安全帯を装着しておいても、絶対に怪我をしないわけではありません。

平成29年については、死亡災害、休業4日以上の死傷災害の発生件数はともに前年を上回り、それぞれ978人(5.4%増)、120,460人(2.2%増)となりました。死亡災害は3年ぶり、死傷災害は2年連続で増加しました。

災害発生状況を業種別にみると、次のとおりです。
1)建設業では、依然として「墜落・転落」が占める割合が大きく、死亡災害で「交通事故(道路)」や「はさまれ・巻き込まれ」が増加し、死亡災害、死傷災害ともに前年を上回りました。
引用元: 厚生労働省

上記の文章は平成29年の労働災害発生状況を取りまとめたものです。 プロの方でもこれだけ多くの方が転落して亡くなられています。それだけ足場での作業は危険なものであり、DIYで行うということは相当リスクが高いことだといえます。

キレイに仕上げるには技術と経験が必要になる

外壁塗装と外壁の張替えは誰でも行えるものではありません。特に外壁塗装は塗るだけなので簡単そうな作業に思えますが、キレイに仕上げるには技術と経験が不可欠です。

塗装であれば下塗りが甘いと上に塗る塗料がはがれてきます。前に使った塗料が余っていれば良いですが、余ってない場合は購入することになりますし、2階の外壁で問題があればもう一度足場を組んでもらうため費用がかかります。

外壁のサイディング張替えは、元大工や職人さんだった方でないとDIYでの作業は難しいでしょう。かなりの技術がないと、隙間から雨水が入り込んで壁の中が腐食したり、室内に水漏れてくることがあるため慎重に作業しなくてはいけません。

通常はサイディングとサイディングの隙間をコーキング処理といって、専用の目地材で埋めるのですが、その工事も経験が浅い方が行うとはみ出てしまいなかなかキレイに仕上がりません。

家庭用と業務用の道具には差がある

外壁リフォームに使用する道具は、家庭用と業務用で機能に差があるものがあります。 外壁塗装で使用される高圧洗浄機を例に挙げますと、家庭用の高圧洗浄機の水圧は2~9Mpa(paは水圧の単位)程度ですが、業務用の高圧洗浄機は12~25Mpaと2倍以上違います。

もちろん業務用の高圧洗浄機を購入して使用することも可能です。しかし、25Mpaはコンクリートも砕くほどの水圧です。そんなものが何かの違いで人体に向かった場合、当然軽傷では済まないでしょう。

しかし、危険を避けるために家庭用の高圧洗浄機を使用しても、外壁の頑固な汚れは落ちないことがあります。外壁は場所によって脆い部分があるため、業者が実際にが行うときは水圧を細かく調整して外壁洗浄を行っています。

間違った判断をしたことでリフォームのサイクルを早めてしまう

外壁は見た目だけで判断するのが難しい場所です。見た目に問題が見られなかったので、そのままサイディングを上から張替ってしまったが、実は古い壁の中でカビが発生していたり、腐食しているケースがあります。

外壁の判断は専門の業者に任せたほうが確実です。外壁塗装で使用する塗料の種類は非常に多く、さらに水性ものと油性のものに分かれてます。水性塗料の上に間違って油性塗料を塗ると、塗料が剥がれてくることがありますし、正しく使用しないと良い塗料も機能が半減してしまうため注意が必要です。

手の空いた時間で行うので完成に時間がかかる

長期休暇ときにDIYを行う方もいるかもしれませんが、ほとんどの方が土日など空いた時間に行うのではないでしょうか。

ご自宅の状況にもよりますが、外壁リフォームは作業量が多く、DIYに慣れていない方が1日で終わらせることは稀です。雨が降れば延期になってしまいますし、風が強い日は塗料が飛散する可能性があるため作業できません。

DIYを始める前なら良いのですが、塗装している途中や足場を組んだ状態のまま作業が止まってしまっては家の外観も良いといえません。さらに、外壁塗装では既に塗装した部分としていない部分で耐久性の差が生じることがあるため、一度始めたら一気に終わらせるのが理想です。

DIYで外壁リフォームをするメリット

外壁リフォームをDIYで行うときのデメリットを解説してきましたが、もちろんDIYで行うとデメリットだけでなくメリットもあります。
最後にDIYを行うときのメリットについて解説します。

  • 安価で行うことができる
  • 業者を選ぶ時間がかからない
  • 家に愛着が湧く

外壁塗装の場合、DIYで行うと一から道具を揃えても20~50万円前後ですが、業者に依頼すると60万~100万円程度と約2倍は違います。さらに、外壁塗装を行う業者はたくさんありますので、良い業者を見つけるために探し始めると思ったよりも時間がかかるでしょう。

また、外壁リフォームはDIYで行うとかなり大変な作業になりますが、その分完成したときは今よりも自宅に愛着が持てると思いますし、達成感は実際に行った方にしか得ることができません。 外壁リフォームのDIYを行うときは安全に気をつけて作業しましょう。

まとめ

外壁リフォームのDIYは安価でできますし、悪徳業者に依頼してしまうのが不安という方は行ってみてもいいかもしれませんが、様々なデメリットがあることを踏まえてから行うことが大切です。

足場での作業は非常に危険ですので細心の注意を払って行ってください。
また、作業に時間がかかってしまうと外観の美観が損なわれてしまいますが、きちんと作業をしないと1年で塗料が剥がれてきたりコーキングが離れてくると、もう一度作業することになります。

その際に上塗りできれば良いのですが、塗料によってはケレン作業(古い塗料やサビ、汚れを剥がす作業)が必要になり、普通に依頼したときよりも費用が高くなることがあります。DIYを行うときは、メリットとデメリットをよく理解した上で行いましょう。

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