2018年9月6日

サイディング外壁の寿命を伸ばすメンテナンス術をご紹介します!

家の外壁素材を選ぶときに、メンテナンスが楽だということでサイディングを選んだ人も多いかと思います。しかし、常に紫外線や雨風にさらされている外壁ですので、いずれ寿命がやってきます。その寿命を少しでも伸ばすにはやはりメンテナンスが欠かせません。ここではサイディング外壁を伸ばすためのメンテナンス術について分かりやすくご紹介します。

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サイディング外壁ならメンテナンスフリー?

サイディングの中には、メンテナンスフリーとなっている商品もあります。高耐久性塗料などを使うことで、通常よりも修繕周期を伸ばすことが出来る商品です。ただ、このようなメンテナンスフリーの商品も含めて、基本的にサイディングはメンテンスが必要です。

サイディングそのものは簡単に壊れることはありませんが、サイディングを保護するために塗っている塗料には寿命があり、下地となるサイディング材の種類ごとに塗り直しを含めたメンテナンスが必要になります。

メンテナンスフリーと呼ばれるサイディングは、特殊なコーティングを行っているため、30年以上もそのまま使うことができるというわけです。だったら、やっぱりメンテナンスは不要じゃないかと思うかもしれませんが、外壁はサイディングだけで構成されているわけではありません。

サイディングは1枚の板ですので、サイディング同士の合わせ面には必ず隙間ができます。これを埋めるのはシーリング材と呼ばれるものです。このシーリング材の寿命は7~10年で、紫外線の影響で弾力性がなくなり、ヒビ割れなども発生します。

そうなると、隙間から雨水が侵入して外壁内部を腐食させることがあります。そうならないようにするには、シーリング材が劣化してきたときに打ち替えなどのメンテナンスが必要です。いくらサイディングの寿命を伸ばしても、シーリング材が先にダメになりますのでメンテナンスは必ずしなくてはいけません。

もちろん、特殊なコーティングをしていないサイディングは塗装などの定期メンテナンスも必要です。ただ、サイディングの種類によってメンテナンス方法が違ってきますので、それについては次項で詳しく説明します。

ちなみにサイディング自体は30~40年くらいが寿命ですので、30年経過してサイディングにヒビ割れなどの劣化が見つかった場合には、そのタイミングで外壁全体の張り替えを行うのが一般的です。

サイディングは種類によって寿命が異なる

サイディングには木材や金属など様々な種類の素材が使われています。木材と金属では特性がまったく違いますので、もちろんメンテナンスのポイントも変わってきます。ここでは、サイディングの種類ごとのメンテナンス方法をご紹介します。

窯業系サイディング

最もスタンダードで寿命も長いサイディングです。30~40年は使い続けることができますが、塗装やコーティング、そしてシーリングが劣化していきますので、再塗装やシーリングの打ち替えを行います。また、小さなヒビなどはパテ埋め補修をします。

メンテナンス周期:7~10年

木質系サイディング

木質系サイディングは紫外線や湿気により、木材同士の接合部などが反ってしまうことがあります。この場合は、部分的に張替えが必要になります。また、日の当たり方によって劣化のスピードが違いますので、厳しい環境にある木質系サイディングはメンテナンス周期を早めて、劣化する前に再塗装を行います。

メンテナンス周期:10年程度

金属系サイディング

金属系サイディングはヒビ割れすることもありません。このためメンテナンスで気をつけるのは、窓などとの接合部にあるシーリング材と、塗装剥がれによる錆です。錆を防ぐためにメンテナンスとは別に年1~4回のクリーニングが必要になります。

メンテナンス周期:10~15年

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは塗装が必要ありませんので、メンテナンスによる再塗装が不要です。しかも接合部にシーリング材も使っていませんので、正しく施工されていれば、サイディングの寿命である30年近くはメンテナンスが不要です。ただし、汚れの付着はありますので、定期的に水洗いを行って汚れを落とします。

メンテナンス周期:10年~20年

サイディング外壁の正しいメンテナンス方法とは

サイディングのメンテナンス方法には3つの種類があります。それぞれにどのような方法でメンテナンスを行うのが正しいかをご紹介します。

張り替え

サイディングが寿命を迎えたときに行うメンテナンス方法が張り替えです。既存のサイディングをすべて取り除いて、新しいサイディングを貼り付けます。そのときはもちろんシーリングも施工しますが、サイディングがすでに塗装されていますので、再塗装は行いません。

張り替えは外壁を完全に新しくしますので、家の外観が新築同様の状態になるだけでなく、雨水が染み込んでくるというトラブルも回避できます。さらに、外壁を外しますので壁の内部にトラブルが発生していないかの確認もできます。

塗装

通常のメンテナンスで行うのが塗装です。塗装は紫外線や雨水からサイディングを守りますが、紫外線によって劣化しますので、7~10年で塗り直しが必要になります。高圧洗浄をして汚れを取り除いた後に、下塗りを行ったうえで上塗りを行います。

塗装は足場を組む必要があるものの、材料費があまりかかりませんので比較的安価にメンテナンスできます。また、機能性のある塗料を使うことで、家の断熱性や防水性を高めることもでき、さらには、従来とは違う色を使うことで家全体の雰囲気を変えることも可能です。

シーリング処理

シーリングはサイディングよりも劣化が早いため、塗装と同じように7~10年くらいの周期で打ち替えが必要になります。業者によっては、打ち替えではなく上から再シーリングする増し打ちをすることもありますが、増し打ちは長持ちしませんのでメンテナンス時は打ち替えでシーリングを新しいものに変えましょう。

シーリング処理を行うと、当然ですが防水性が上がります。その結果、サイディングだけでなく家そのものの寿命も伸ばしてくれます。ただし、シーリング処理だけではサイディングの劣化は防げませんので、塗装を合わせて行うことをおすすめします。

サイディング工事の費用相場についてはこちらで詳しく解説しています
外壁サイディングの種類と価格は?メンテナンスやリフォームの注意点を解説

サイディング外壁を長持ちさせるポイント

サイディングの寿命を延ばすにはメンテナンスが重要ですが、実はメンテナンスよりも大切なのが日頃のお手入れです。ここではサイディングの掃除をするときのポイントについて説明します。

サイディング外壁もこまめなメンテナンスが大切

サイディングの塗装やコーティングが劣化していく理由のひとつが紫外線ですが、それとは別に土埃や水垢、鳥のフンなどの汚れも劣化を進行させます。これらは、日頃からサイディングを洗うことで簡単に取り除くことができますので、こまめに掃除をしたいところです。

とはいえ、家の中のように毎日する必要はありません。通常なら年2回くらいで十分で、沿岸部や雨や雪が多い地域ですと年に3~4回は掃除を行うようにしてください。自分で行うのが難しい場合には、1年に1回くらい専門の業者に依頼しましょう。

高圧洗浄機は使用しない

サイディングの洗浄をするときに高圧洗浄機を使う人もいますが、あまりおすすめはできません。サイディングの種類にもよりますが、高圧によってサイディングが凹むこともありますし、塗膜も傷つく可能性があります。

基本的には水をかけてブラシでこするだけで十分です。それで落ちないような汚れなどは台所用中性洗剤を使って掃除しましょう。できるだけサイディングに負荷をかけないことがポイントです。ゴシゴシ洗いたくなるかもしれませんが、サイディングの寿命を縮めてしまいますので、優しくこするようにしてください。

まとめ

メンテナンスが楽になるからという理由で、サイディング外壁にした人もいるかと思いますが、サイディングよりもシーリング部が劣化するので、原則としてどんなサイディングでもメンテナンスが必要であることを理解してもらえたかと思います。

また、寿命を延ばすためにはメンテナンスだけでなく日頃のお手入れも必要です。メンテナンスフリーを期待していた人も、定期的なメンテナンスとお手入れを行って、雨風や紫外線からしっかり家を守るように心がけてください。

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