外壁リフォームで使われるコーキング材とシーリング材の違い
コーキングとシーリングはどう違うのでしょうか?
コーキング(Caulking):元来木船建造時に外板の木と木の間に詰めた”まいはだ”(槙肌=木の幹をたたいて繊維状にしたもの)を詰める行為をさす。
シーリング(Sealing):秘密や内容を保障するために蝋で封印をすることが本来の意味ですが、現在では気密性や水密性を維持する行為を指す。建築で用いられるコーキングとシーリング は同じ意味として捕らえています。
厳密にいうと微妙に違うようですが、建築業界では同じ意味で扱っています。
外壁リフォームに使うコーキング材の種類
コーキング材は大きくわけて2つのタイプがあります。
1成分型(1液型)
そのまま充填できるタイプのコーキング材のことです。基本的に一般の方向けのものですが、最近では業者も使用しています。2成分型(2液型)
コーキングとそれを固める硬化材が別々になっているプロ使用のコーキング剤です。施工や管理に非常に手間が掛かるので、2成分型はおすすめできません.さらに、使用用途や環境によって素材が変わります。
アクリル系
【施工個所】
- ALCパネル目地
- サッシと壁の隙間
- 天井と壁の隙間
- モルタル壁のひび割れなど
【施工用途】
硬化後、弾性体となり、湿った面にも使用可。
ALCパネルの立て目地新築時のALCパネル目地に使われていますが、耐久性がないため、改修時にはほとんど使われません。
ウレタン系
【施工個所】
- コンクリート
- ALC目地
- 石材スレート
- 木材
- 金属
- 柱と壁の隙間
- 配管・ダクト回りの目地など
【施工用途】
硬化後にゴム弾力性を持つ。コンクリート、スレートなどに対し汚染がない。
耐久性は一番ありますが、そのままの状態ですと紫外線に弱く、また、ホコリを吸い付けてしまい汚れやすいため、塗膜で被せる場合に使用します。
シリコン系
【施工個所】
- 窯業サイディング目地
- 木質パネル目地
- アルミサッシ回り
- 金属、金物回り
- ALC目地
- 金属サイディング目地
- 金属屋根折板部・ハゼ部
- 大理石、モルタル、コンクリート
- ガラス回り
- 陶磁器
- プラスチック
- 石目地やタイル目地
- 配管・ダクト回りの目地
- 屋上シート防水下地
- 端末部目地など
【施工用途】
長期の耐久寿命をもつ。変性シリコーンは、塗装可。
紫外線に強く、乾燥後はホコリも付きにくいため、仕上げ面として使用します。(塗膜との密着が弱いため、上から塗装膜を被せる時には使用しません。)
水漏れや穴をふさぐのに何気なく使っているシーリング剤ですが、その主成分の特徴を理解しないで使用すると本来の効果を発揮できない場合があります。
コーキングを使用する外壁修理・補修の費用については下記の記事で詳しく説明していますので、参考までにご覧ください。
外壁の修理・補修の工事方法と業者選びのポイント
外壁塗装のコーキングはどんな業者が良いのか
コーキング材を打ち込む作業は雨水が屋内に侵入するのを防ぐ重要な作業です。以下の事は最低限気を付けたい部分です。
- 見積り内容に対する細かい説明をしてくれるか
- 余裕のある工程を組んでいるか
- アフターフォローがしっかりしているか
コーキング材は目地を埋めたり隙間をなくす作業ですが、素人目には判断しにくい部分です。施工業者さんとよく打ち合わせし、納得のいく形にしてもらいましょう。できれば、数社の見積もりをとって比べすのがおすすめです。
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