屋根のトラブルは屋根屋さん・瓦屋さんに相談
屋根の修理は高所作業で危険を伴うため、DIYしにくい場所、DIYしてはいけない場所です。
屋根は建物全体に与える影響が大きいため、住宅構造に詳しくない人が屋根に手を加えると、柱や外壁など家の構造自体に影響を及ぼしかねません。 屋根に何かトラブルがあった場合は、近くの瓦屋さんなど屋根屋さんに相談するのが一番です。
この記事では、屋根屋さんや瓦屋さんができることと、依頼の際の費用相場についてご紹介します。
屋根に不具合が出たときは即対処しましょう
屋根の修理は、住宅でよくあるトラブルの中でも、最も修理費用がかかる箇所の一つです。
屋根のトラブルを放っておくと、住生活に甚大な影響を及ぼしてしかねません。 例えば雨漏りが発生した場合、様々な原因がありえますが、その主たる原因には「屋根の不具合」があげられます。 雨漏りを放置していると、柱や壁を水が腐食していき、家の構造に重大な欠陥をもたらすことがあります。
重大な被害にならないためにも、定期的な点検、メンテナンスを行うとともに、不具合が生じたらすぐに対処することが肝心です。
屋根屋さんにお願いできることと費用相場感
それでは、屋根屋さんには実際どのような工事をお願いできるのでしょうか? ここでは、依頼できる内容とその時に発生する費用相場感についてご紹介します。
屋根の葺き替え
葺き替えとは、屋根の表面を補修する工事ではなく、屋根の全面を「新しい屋根材に変える」リフォームのことを指します。
葺き替え工事を行う場合は、屋根の下地から表面までを丸ごと新品へと取り替えます。 さまざまな屋根の種類でも行うことができますが、瓦屋根が最も葺き替え工事に向いていると言われています。
屋根の葺き替えにかかる費用(材料費+工事費)
瓦屋根
約13,000円/㎡
化粧スレート屋根
約10,000円/㎡
※足場を含む
▼参考記事▼
瓦屋根の修理・葺き替えの費用相場と工事前に必要な事前知識
屋根の葺き直し
葺き直しとは、屋根の表面を覆う屋根瓦を取り外して、中にある下地の修理と防水シートの新調を行った後に、一度外したスレートや瓦屋根などを葺き直すリフォームのことを指します。 葺き替えとの違いは「新しい屋根材を使わない」点です。
雨漏りなどの原因が瓦でなく、下地や防水シートだった時に行うことが多い工事です。
屋根の葺き替えにかかる費用(材料費+工事費)
瓦屋根
約8,000円/㎡
化粧スレート屋根
約7,000円/㎡
ガルバリウム屋根
約9,000円/㎡
屋根カバー工法
カバー工法とは、既存の屋根の上に新しい屋根材をかぶせる工法のことを指します。 葺き替え工事より低価格で屋根全体の補修が可能なため、費用を抑えて施工できます。
屋根の劣化がそれほど激しくなく、雨漏りはしていないという場合におすすめです。 元の屋根材に発がん性があるアスベストが使われている場合にも、よく使われる屋根のリフォーム法です。
屋根のカバー工法にかかる費用(材料費+工事費)
屋根のカバー工法
10,000円~12,000/㎡
棟板金の交換
スレート屋根や金属屋根に使われている棟板金は、屋根の中でも不具合が多い箇所と言われています。 棟板金を固定する鉄の釘が抜けやすく、中の木材が腐りやすい、そして棟板金自体がさびやすいためです。
棟板金が屋根から浮いた状態になると、強風で飛んでいったり、雨漏りが起こりやすくなります。 棟板金が浮いた状態になったら、交換を行うことで、このような危険を避けることができます。 ちなみに棟板金の寿命(交換目安)は雨や雪の降りやすさで地域によって異なります15~20年程度です。
棟板金の交換にかかる費用(材料費+工事費)
棟板金の交換費用
8,000~10,000円/m
※長さ(m)で変わります。
屋根の塗装
屋根の塗装は、その名の通り、家の屋根材を塗装することを指します。 美観を保つだけでなく、屋根の劣化を防ぎ、雨の侵入をブロックできます。
新築の状態から、屋根塗装をせずに長い間そのままにしておくと、屋根が劣化していき、そこから雨が入り込むと建物内部の腐食が発生の原因となります。
屋根の塗装にかかる費用相場(材料費+工事費)
屋根の塗り替え塗装
2,000~4,000円/㎡
屋根のさび止め塗装
1,500~3,000円/㎡
漆喰工事
瓦屋根の隙間を埋める目的で使われている漆喰は、隙間から雨を侵入させない効果と瓦屋根の美観を保つ効果があります。
漆喰は20年程度で劣化していくので定期的な交換作業が必要です。もしご自宅の瓦屋根の上にぼろぼろと白い泥が固まったようなものがある場合は、漆喰の交換、詰め直しが必要です。
屋根の漆喰工事にかかる費用(材料費+工事費)
漆喰工事
3,000~5,000円/m
※長さ(m)で変わります。
雨どい修理
意外に思われるかもしれませんが、雨どいの修理も屋根屋さんに任せることができます。
雨どいは、風雨に常にさらされているので、劣化が早いです。 劣化が進むと、雨を逃がすという役割を果たさなくなので、雨が直接外壁に当たって、外壁がすぐにボロボロになってしまいます。
雨どいに不具合がある場合は、すぐに対処することで、二次被害を防ぐことができます。
雨どい交換にかかる費用(材料費+工事費)
雨樋交換
10,000円〜20,000円/m
※長さ(m)で変わります。
屋根工事の施工事例
施工事例1
屋根葺き替え工事
- BEFORE
- AFTER
施工事例2
屋根漆喰工事
- AFTER
【屋根修理詐欺に注意】屋根屋さん・瓦屋さんの選び方
屋根修理を業者に依頼するときは「詐欺」に注意しましょう。 例えば、押し売りのような形で家に来て不安をあおるような悪徳業者や、調査と銘打って屋根に上り自分たちで屋根を壊して修理箇所を大きくして工事費用を高くしたり、「火災保険を使えば安くできるから」と虚偽の見積書を作成する屋根修理業者などがいます。
そんな業者の詐欺に騙されず、スムーズに屋根修理業者をみつけるためには、業者の選び方を理解する必要があります。 ここからは、屋根修理業者の選び方を具体的に解説します。
屋根修理の内容から業者の種類を決める
ご自宅の屋根の状況、修理内容によって業者を選択する方法があります。
- 塗装が剥げて美観が損なわれた、といったケースでは塗装を専門に行う屋根業者を選ぶ。
- 雨漏りしている場合は、雨漏り診断士という資格を持った業者を選ぶ。
- 葺き替えや葺き直し、カバー工法をしたいという場合は、施工実績が多い近くの屋根屋さんを選ぶ。
ですが、優良業者の選定は難しいので、業者選定自体も仲介してくれるプロに任せるのが一番確実です。
現地調査をお願いする
屋根の修理の詳しい見積りを出すには、必ず「現地調査」が必要になります。 このときの業者の対応が丁寧で親身になってくれる場合は、信頼できる業者である可能性は高まります。
現地調査を行う場合は、立ち会うことをおすすめします。
その際は、屋根の状態を丁寧にチェックしているかを確認するようにしましょう。 丁寧に調査してくれているのなら、確実で間違いのない工事が期待できることが多いです。
今の屋根の状態をよどみなく、わかりやすく説明できるかどうかも判断の基準になるので、わからないところなどあったら積極的に質問すると良いでしょう。
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!
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