2016年10月12日

キッチンカウンターは重要パーツ!システムキッチンの天板を選ぶポイント

キッチンの天板は様々な素材があり、それぞれに長所、短所があります。キッチンに求められる性能と、各種素材の特徴をまとめました。

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キッチンは毎日使うところです。カタログで見た素敵なキッチンも、お手入れに手間がかかったり、長く使ううちに汚れや傷みが目立つようになっては台無し。せっかくリフォームするのですから、長く愛せるキッチンを手に入れましょう。

天板の素材はどんなものがある?

従来主流であったステンレスに加え、人工大理石も人気で、国内キッチンメーカーでは現在この2種類が主流です。高級キッチンになると大理石や御影石といった天然石を使った天板もあります。その他、メラミンポストフォーム(化粧板)や、タイル貼、木製の天板もあります。 あれこれあって迷ってしまいそうです。どのように選べばよいのでしょうか。 デザイン?価格?だけでないキッチン天板の選び方、素材それぞれの特徴をお伝えします。

天板の素材の種類

  • ステンレス
    耐水性、耐熱性、耐汚性が高く、天板とシンクが一体で成型できるので継ぎ目もなく、清掃しやすいと従来より人気のある素材です。 細かな傷が付きやすいのが短所でしたが、近年では傷が目立ちにくいエンボス仕上げ、コーティングによってより汚れや傷が付きにくい加工も可能です。

  • 人工大理石
    樹脂を固めて石の質感を模したもので、人気の白に加えて石目柄、砂目調など柄も豊富です。シンクにも人工大理石を選べば天板との継ぎ目溝(シーム)をなくすことができます。 すり傷などが付くことがあるのが難点で、耐久性はメーカーにより差があります。

  • 天然石
    長所としては硬いので耐久性、耐熱性が高く、熱を伝えにくいためパイ生地などを取り扱うのに適している点です。 多孔質で吸水率が高く汚れが付きやすいという短所があります。非常に硬いので陶器などを取り扱う際に注意が必要なこと、シンクとの継ぎ目が出ることは知っておくべきでしょう。価格面でもかなり高価な上に、重いため搬入が困難で施工費がかさみます。

  • メラミンポストフォーム
    メラミン樹脂を紙に染み込ませ固めた化粧板を成型し、熱を加えながら貼り合わせた素材です。硬く傷が付きにくい一方で、ステンレスのように適度なクッション性があり食器の取り扱いに関しては安心です。耐水性、耐油性に優れ清掃も容易ですが、耐熱性が高くないものもあるので、熱い調理器具を直接置くなどすると跡が残ることがあります。

天板を選ぶポイント

キッチンに求められる性能としては第一に衛生面、つまり清掃のしやすさがあるでしょう。油や酸、アルカリなどにも強く簡単なお掃除で汚れが落ちること、染み込みが少ないことが重要です。天板には染み込みがなくとも、シンクとの継ぎ目に水分が溜まると水あかやカビの原因になり得るので注意しましょう。

さらに調理器具や刃物、食器をぶつけたりする可能性を考えると衝撃に強い耐久性、水や火を使うので耐水性、耐熱性も重要です。 キッチンに立つ毎日を想像してみましょう。手元が狂って食器を欠いたり、天板に傷をつけたり、それがストレスになったりしないか。こまめにお掃除するのが得意か、汚れに強いキッチンで安心したいか。 **どんな高級なキッチンよりも、自分のライフスタイルに合ったキッチンが一番なのです。

素材それぞれの特徴を知ることで、見た目の美しさに惑わされず賢いリフォームをすることができます。長く愛せるキッチンは、家族の中心として豊かな暮らしを支えてくれる大切な場所となることでしょう。

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