システムキッチンは長きに渡って毎日使うもの、だから後で後悔なんてしたくない。そう思っていらっしゃる方も多いと思います。あなたのキッチン選びが納得のいくものになるように、基本的な知識について触れてみたいと思います。
雰囲気も特徴も違う！扉に使用される素材とは
システムキッチンを選ぶ時には、キッチンの壁紙や床材などの雰囲気に合わせて、調和がとれるような扉の色や柄を選ぶことが多いと思います。木材に化粧シートを施したものが一般的で、豊富なデザインから幅広い選択が可能です。 扉の素材には他にも木目や木の手触りを活かした無垢材、ステンレス、ホーローなどがあります。
ステンレスの場合は、ステンレスを加工して作られた物の他に、木材などの素材の表面に貼り付けて作られた物もあります。 ホーローは、金属の素材にガラス質の釉薬を焼き付けて作られます。柔らかな色合いと手触りを持ち、耐摩擦性や耐薬品性に優れていて傷がつきにくく汚れにくいのが特徴です。 見た目の美しさや調和はもちろん大事ですが、購入後のお手入れなどメンテナンス面も考えて、素材も選ぶようにしたいものです。
性能を高める！扉の仕上げ加工ってどんなものがあるの
扉の表面の加工方法にはどんなものがあるか見てみましょう。
＜UV塗装＞
紫外線を照射すると硬化するUVハーコード塗料を使用したもので、耐薬品性、耐摩耗性、耐溶剤性に優れています。表面の硬度が高いので傷がつきにくく、高級感のある鏡面性が得られるのが特徴です。
＜高圧メラミン＞
メラミン樹脂を浸した紙材とクラフト紙で構成された化粧板を、高圧で加圧・加熱したものです。表面硬度が高く、カウンタートップにも用いられています。
＜低圧メラミン＞
メラミン樹脂に浸した紙材を、直接パーティクルボード基材貼り付けて加圧・加熱したものです。その際の圧力が高圧メラミンよりも低いので低圧メラミンと呼ばれます。表面硬度は高圧メラミンに比べて若干劣ります。
＜ダップ樹脂＞
ジアレルフタレート（DAP）と呼ばれる、メラニンに似た樹脂を紙材に浸し、基材に貼り付けたものです。特徴はメラミン樹脂で仕上げたものとほぼ同様です。
＜ペット樹脂＞
PETボトルの素材と同じものを用います。曲面でも貼り付けられるのが特徴で、小さなRの曲げ加工も対応でき、塗装のような深みと鏡面性が得られるのが特徴です。
＜化粧シート＞
オレフィンシートや特殊強化紙に印刷を施し、パーティクルボードやMDFといった基材に貼り付けて作られます。表面シートをメラミンやダップなどの樹脂に浸して作るのとは異なり、色柄の表現に制約が少ないのが特徴です。比較的安価で提供でき、デザイン性が高いことから一般的に用いられています。
取っ手の種類と特徴
システムキッチンに付けられた取っ手には、扉上部の凹みに指をかけて開くライン取っ手と、ハンドルバーをつかんで開くバータイプがあります。 ライン取っ手は出っ張りがないため体に当たることがなく、見た目にもスッキリとしたデザインが特徴です。 ハンドルタイプには出っ張りが生じますが、その反面、タオルやフキンなどを掛けておけるというメリットもあります。
家のキッチンの広さや、自分なりの使い方をよく考えて選んだ方が無難といえます。 ショールームの空間展示などを参考に、自分にとって使いやすいのはどちらかを確認するのがよいでしょう。
使いやすいキッチンに！扉＆取っ手選びのコツ
システムキッチンはショールームで実物を確認しながら選ぶのが基本です。空間展示や扉の見本などを参考に、実際に使っているところを想像しながら選びましょう。 実物に触れてみて、表面の手触りや扉の開閉の感覚を確かめるとよいでしょう。引き出しなどでは、中が空の時と物が入っている時で開閉の感覚が違うこともあります。 また、特徴やお手入れの方法はメーカーや素材、表面仕上げなどで変わるものです。購入を決める前に、そうしたことも是非確認してください。
システムキッチンは、長きに渡って毎日使い続けるものです。また、一度取り付けるとなかなか取り換えのきかないものでもあります。取り付けてしまってから、こんなはずではなかったという後悔はなるべくしたくないものですね。納得のいく選択がしたい、そんなお客様のためにショールームはあります。実物に触れて確かめてみましょう。
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