2019年6月7日

キッチンの吊り戸棚を撤去する費用は? メリットとデメリットも解説

近年、キッチンの吊り戸棚を撤去して、明るくオープンなキッチンにしたい方が増えています。撤去作業はDIYでも行えますが、注意点を踏まえて作業を行わないと怪我をするかもしれません。この記事では、吊り戸棚に撤去にかかる費用、撤去するメリットやデメリット、DIYの注意点を解説します。

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キッチンの吊り戸棚を撤去するときの費用は?

出典:Photo-AC

  • 費用相場:3万円~10万円前後

キッチンの吊り戸棚は、使用頻度が少ない調理器具などの収納場所として活用できるので、とても便利な設備といえます。しかし、あまり使用しないなどの理由から、撤去する方もいらっしゃいます。

吊り戸棚を撤去する際は、基本的に壁紙も一緒に張り替えます。そのため、壁紙を張り替える面積や壁紙のグレードによって、工事費用に差が出ます。
吊り戸棚を撤去した部分だけではなく、キッチン全体の壁紙を張り替えたい場合は、10万円前後を相場として考えておくと良いでしょう。

キッチンの吊り戸棚を撤去した場合の工事内容

キッチンの吊り戸棚 撤去

吊り戸棚の撤去をはじめ、リフォーム工事を業者に依頼する際、施主は業者から出された見積書図面を見て工事内容と金額を検討します。 そのため、見積書に記載されている主な費用項目について理解しておくと、業者との打ち合わせなどが進めやすくなるだけでなく、質問もしやすくなります

キッチンの吊り戸棚を撤去する際にかかる費用項目には、以下の4つが挙げられます。各項目について説明しますので、しっかりと確認しておきましょう。

解体撤去費用

解体撤去費用は、吊り戸棚を取り外すためにかかる費用です。単価(1式)は、業者によって書き方が異なりますので、しっかりと比較検討をすることが大切になります。

内装工事費用

内装工事費用は、吊り戸棚を取り外した部分の壁紙を補修(仕上げ)するための費用です。作業面積の単価(㎡)は、解体撤去費用と同様に業者によって計算方法が異なります。また、使用する壁紙のグレードによっても変動する部分です。

部分費用

部分費用は、撤去した吊り戸棚(廃材なども含む)を処分するための費用です。 解体撤去費用の中に含まれていることもあるので、見積書を確認するか担当者に確認してください。

諸経費

諸経費は、実際に撤去作業をする人の人件費、業者の出張費及び交通費、時間外作業費なども含まれています。 8~15%程度となっていますので、あまりに高いときは業者に内訳を確認しましょう。

キッチンの吊り戸棚の撤去をDIYで行うときの注意点

キッチンの吊り戸棚を撤去するときは、DIYで行うこともできますが、次の2点に注意して慎重に作業を行なってください。 以下のことを踏まえておくと、安全でスムーズに作業が行えるでしょう。

1人で作業しない

吊り戸棚の撤去を行うときは、2人以上で作業を行うと安全に作業を進めていくことができます。

撤去作業は、金具などの留め具を取り外してから、重量のある扉や本体を解体していくので、1人で行うと戸棚支えながら作業することになります。そのため、1人での作業はとても危険ですし、時間もかかるため作業効率が良いとはいえません。

難しいと感じたときは無理をしない

吊り戸棚の撤去は、DIYに慣れている方でも難易度の高い作業といえます。 撤去後は、垂れ壁(石膏ボード)の撤去や壁紙の張替えなどの内装工事も行わなければなりません。

DIYの経験が少ない方にとっては、難しいと感じることもあるでしょう。作業に自信のない方は、無理に作業を続けずに業者に依頼されることをおすすめします。 そうすることで、ご自身で作業をする手間が省け、内装工事もきれいにスピーディーに仕上げてもらえます。

キッチンの吊り戸棚を撤去するメリット

吊り戸棚を撤去

最近は、キッチンとリビングが一体化した、「オープンタイプのキッチン」が人気ですよね。 そのため、新築当時に設置した吊り戸棚を撤去を、検討される方が増えてきているようです。

キッチンの吊り戸棚を撤去した、次のような3つのメリットが得られます。

  • リビングに開放感が生まれる
  • キッチンが明るくなる
  • 死角がなくなる

リビングに開放感が生まれる

キッチンに取り付けられた吊り戸棚は、リビングを隔てるような位置にあるためキッチンが閉鎖的なり、孤立したような雰囲気を感じる方もいるでしょう。 しかし、吊り戸棚を撤去することで視界が広がり、リビングがより開放的な空間に生まれ変わります。

さらに、キッチンとリビングとの一体感も強まるので、調理中でも家族と一緒にいるような感覚が得られます。また、家族が調理や配膳、後片付けなどを手伝いやすい環境にもなるでしょう。

キッチンが明るくなる

一般的な「壁付キッチン」は、調理スペースの真上に吊り戸棚が設置されています。そのため、日中でも灯りをつけなければ、調理するときに手元が暗くなってしまい、作業しづらくなることが懸念されます。

吊り戸棚を撤去すると、日中はリビングの窓の光がキッチンにも差し込んできますので、キッチンが明るくなり快適で気持ち良い空間に近づきます。

死角がなくなる

小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、調理をしながらお子様の様子を確認したい方が多いですよね。 吊り戸棚があると、リビングの様子が見づらくなってしまうことがありますが、吊り戸棚がないキッチンは死角がなくなり、お子様の様子も確認することができます。

さらに、調理をしながら家族との会話が楽しめ、コミュニケーションが取りやすくなる点も、大きなメリットといえるでしょう。

キッチンの吊り戸棚を撤去するデメリット

次に、キッチンの吊り戸棚を撤去するデメリットについてご紹介します。撤去を検討する前に、デメリットについても把握しておくことで、撤去後に後悔してしまうことが少なくなります。

撤去後の主なデメリットは次の3点が挙げられます。

  • 収納場所が減ってしまう
  • 撤去費用がかかってしまう
  • 調理の音や臭いがリビングに広がってしまう

収納場所が減ってしまう

吊り戸棚を撤去すると、これまで収納していたものを、別の場所に収納しなければなりません。撤去後に、収納スペースが足りなかったという事態になると、非常に困りますよね。

撤去前に、既存の背面部の収納棚やラックなどを活用したスペースが確保できるかどうか、しっかりと確認しておくことが大切です。

撤去費用がかかってしまう

業者に撤去を依頼する場合はもちろんですが、ご自身がDIYで作業をする場合も、道具や壁紙などの材料費がかかります。 業者に依頼する場合は、2~3社程度に相見積りを依頼し、工事内容や金額をしっかりと比較検討してください。

そうすることで費用相場が把握でき、納得のいく内容で工事を行ってもらえるでしょう。

調理の音や臭いがリビングに広がる

キッチンとリビングが一つの空間になると、開放的になるメリットはあるものの、やはりデメリットも発生します。

吊り戸棚がないことで、リビングに食器を洗う音や調理をする音が響いてしまい、家族が見ているテレビの音が聞こえにくくなるということも起こり得ます。また、換気扇をつけていても調理の臭いが、直接リビングにまで広がってしまうことも懸念されます。

まとめ

吊り戸棚 撤去

キッチンの吊り戸棚を撤去するときは、業者に依頼するかもしくはDIYで作業する2つの方法があります。 DIY作業を行う際は、必ず2人以上で作業を行なってください。吊り戸棚は重いので、1人で作業をすると怪我をする危険性があります。

DIYに慣れていない方や作業に自信のない方は、業者に依頼されることをおすすめします。 吊り戸棚の撤去を検討する際は、撤去後のメリットやデメリットを踏まえ、ご自宅の住環境やライフスタイルに合っているかをしっかり確認してください。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。