システムキッチンとは
【参考】https://pixabay.com/ja/キッチン-アパート-快適なアパート-住宅インテリア-キチネット-2415444/
長年使っていたキッチンから高機能な最新式のシステムキッチンにリフォームしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そもそもシステムキッチンとはどのような物なのか、といった基礎知識をまずはご説明します。
システムキッチンの種類
最近ではシステムキッチンが一般的になり、”キッチンと言えばシステムキッチン”という印象すらありますよね。
築年数の古い家などではまだ見ることができますが、キッチンの種類は大きく分けて2つに分類することができます。
・システムキッチン
・セクショナルキッチン
システムキッチンは、調理台、シンク、コンロなどが1枚の天板によって一体化されたキッチンです。
作業スペースに継ぎ目がないため、お手入れもとても楽に行えます。少し前までは、食器洗浄乾燥機などは別で設置するのが一般的でしたが、高級モデルになるものの、最近ではキッチンに食器洗浄乾燥機やオーブンなどまで一体化させた商品もあります。
セクショナルキッチンは、流し台やコンロ、調理台などそれぞれ独立しているものを一列に並べて使うキッチンで、昔の一般的なキッチンのスタイルになります。
それぞれ独立しているため搬入などは簡単に行えますが、並べて配置してもどうしても隙間や段差が生まれます。物をこぼした汚れや食材などが詰まりやすく、掃除も面倒で作業もしにくいというデメリットがあります。
両者の違いはメンテナンス性にありますが、システムキッチンが登場したことによって、一番大きく変わったのはデザインとも言えます。
それぞれのユニットを個別に作って組み合わせるセクショナルキッチンの場合、合わせやすさを考慮しデザインに凝ることができませんでした。しかしすべてを一体にしたシステムキッチンが登場すると、デザインに統一感を持たせることができるため、キッチンのデザインを楽しむことができるようになりました。
素材や色、レイアウトにまで自由が利くようになり、キッチンへの理想が広がると共に、キッチンを中心にリビングをつくるなど新たな部屋づくりができるようになりました。
システムキッチンの歴史
システムキッチンの歴史は意外と浅く、日本で最初にその言葉が使われたのは1970年頃です。当時はまだ、ドイツのビルトインキッチンを輸入して販売していました。
その後システムキッチンの人気が高まってきたこともあり、数々の国産メーカーが増えていき、現在のような市場をつくり上げています。
製造メーカーが増えてきたことで、各メーカーはそれぞれの個性を活かした商品を次々に開発するようになります。ホーローにこだわったタカラスタンダードや、ステンレス製のクリナップなど今でもメーカーごとにイメージはありますが、それぞれに特色のある商品展開をしています。
キッチンが台所と呼ばれていた時代、台所は家の中でも裏方の場所であり、家族が集まるような場所ではありませんでした。システムキッチンの登場により、徐々に家庭の中心的な役割を果すようになります。
最新のキッチンでは「家族が集える場所」をコンセプトにしたシステムキッチンが増えています。システムキッチンの登場は、日本人のライフスタイルにまで大きな影響を与えています。
システムキッチンにするメリットデメリット
使い勝手を考えて設計されているシステムキッチンではありますが、場合によってはデメリットになりうる部分もありますので、システムキッチン選びの前によく確認しておきましょう。
メリット
・工期が短い
・デザイン・機能が豊富
・お手入れが簡単
・収納が充実
システムキッチンは工場で作ったものを、リフォーム現場などで組み立てて設置される既製品となります。部品を揃えて現場で一からつくり上げるわけではないため、工期もかからず前もってショールームなどへ足を運んでおけば仕上がりもイメージしやすいです。
また、デザインの種類が豊富なため、理想とするデザインを見つけられないということはまずないでしょう。機能面でも充実した商品が多く、日々の調理や片付け、清掃などを楽にしてくれる機能がメーカーごとにさまざまあります。こちらもショールームなどで触れて実際に体験してみることで、必要な機能を確認しながら購入ができます。
最新のシステムキッチンは掃除のしやすさはもちろんのこと、いかに料理を手際良くできるかまで計算されています。また、大容量の収納が確保されていることで、調理道具をはじめ、調味料や食材、食器などまできれいに収納することができます。
デメリット
・リフォームの場合は大掛かりな工事になることがある
・欲張りすぎると費用が高くなる
・広さとのバランスには注意が必要
システムキッチンのデメリットを挙げてみましたが、選ぶ際に気を付ければほとんどの場合トラブルを解消することができます。
まずリフォームの場合覚えておきたいのは、システムキッチンの変更内容によっては大掛かりな工事が必要になるということです。
システムキッチンを設置するだけなら簡単なのですが、実際にはそれらに電気配線や排水管などを繋ぐ必要があります。例えば、従来のキッチンとシンクの位置が変わったり、キッチンの位置を移動する、キッチンのサイズを変えるという場合、排水のための勾配を確保するために大掛かりな工事が必要になることがあります。床下の配管工事から行わなければならない場合、工事費用が大きくなります。
また、システムキッチンの種類の多さに、選ぶのに苦労なさる方もいらっしゃいます。メーカーも多いですが、メーカーごとに数種類ブランドを出していますので機能やデザインの比較、オプション機能を付けるかつけないかなどいろいろ悩まされることでしょう。
実際に気になる商品はショールームヘ足を運び、目で見て、機能を体験して、確認しておくことが重要です。魅力的な機能をどんどん追加していくと、費用はどんどん膨れ上がります。
付けてみてから「実際あまりいらなかった」という機能にお金をかけては無駄になってしまいますので、よく見極めましょう。
また、調理場は広い方がいいからと安易に大きなサイズを選んでしまうと、かえって使いづらくなる場合があります。
面積に対してのキッチンの広さを考えず、ぎりぎり入る間口のキッチンなどを選んでしまうと、設置はできても実際には通路が狭くなり、動きづらいということになりかねません。夫婦揃って、またはお子さんとキッチンに立つ可能性がある場合は、人がすれ違うことができる程度の余裕をもって設置できるサイズを選ぶと良いでしょう。
システムキッチンの種類
失敗しないシステムキッチン選びをするには、ある程度の知識も求められます。システムキッチンにはどのような種類があるのか見ていきましょう。
Ⅰ型キッチン
最も売れている定番スタイルのキッチンです。人気も高く、各メーカーでも主力商品となっているので、デザインや種類も豊富です。
壁に取りつけられる場合と、カウンタータイプとして用いられる場合があります。価格が比較的安いため、高機能なオプションアイテムを取り入れるなど、機能面やデザインに費用をかけることができることも魅力です。
L型キッチン
キッチンの2面を利用して、L字型にレイアウトされるキッチンです。コンロからシンクまでの動線が短く、手際よく調理をすることができます。
また、収納も増えるため、大容量収納を求める方にもオススメです。最近ではL型キッチンをペニンシュラタイプのように使い、対面型キッチンとして使用するご家庭も増えています。
アイランドキッチン
システムキッチンが壁に接することなく、キッチンに島のように独立しているスタイルです。
とても開放感があり、インテリア性も高くて人気です。作業スペースも広く、数人でキッチンを囲むこともできます。家族とのコミュニケーションを取りやすいなどメリットも多いですが、かなり場所をとってしまうため、空間の限られるご家庭には向きません。
ペニンシュラキッチン
半島という意味を持つペニンシュラスタイルのキッチンは、一部分が壁と接しカウンターが半島のように突き出たタイプです。
壁に接しているのは一部分だけなので、開放感は損ないません。アイランドキッチンのように独立しているわけではないため、ややキッチンが分離されますが、カウンターがあるので家族とのコミュニケーションは取りやすいです。カウンターに向かって後ろの壁側部分にもカウンターを設置することで、作業場や収納を増やすこともできます。
壁付け・対面それぞれのメリットデメリット
上記の4つのキッチン種類と共にレイアウトにおいて重要となるのが、「どちらを向いて調理作業を行うか」ということです。
現在の主流はリビングやダイニングを向いた対面キッチンですが、壁付キッチンにもメリットがあります。ここではそれぞれのメリットとデメリットについて見てみましょう。
壁付キッチンのメリット・デメリット
【メリット】
・作業スペースが広い
・調理に集中できる
キッチンを壁付けにすると、壁を向いて調理をすることになるため、調理中の背中側に大きなスペースができます。すぐ後ろにダイニングテーブルを置くこともできますし、作業用の棚を置くこともできます。キッチンスペース周りを自由にデザインできることが、壁付キッチンのメリットのひとつです。
調理にも集中しやすいため、食事作りなどをスムーズに行うこともできるでしょう。また、調理中の油はねなどは、壁(キッチンボード)を拭くことで簡単に解決できます。
【デメリット】
・キッチンが丸見えになる
・食器棚や家電のレイアウトが難しい
キッチンを壁に取り付けた場合、リビングやダイニングからキッチン内が丸見えになってしまいます。突然の来客時など、見せたくない部分を見せてしまうことになることもあるでしょう。リビングを背にすることになることで、家族とのコミュニケーションも取りにくくなります。
また、隠せる部分がないため、冷蔵庫や食器棚などのレイアウトもよく考えなくてはなりません。
対面キッチンのメリット・デメリット
【メリット】
・家族とのコミュニケーションを取りやすくなる
・開放感のある空間で調理ができる
対面キッチンを選ぶ方の多くが、家族とのコミュニケーションを重視して選ばれます。とくに小さなお子さんを持つご家庭では、調理中もお子さんの様子をみられるということは大きな安心に繋がります。 キッチン内を隠しつつも開放感があるため、キッチンにも光が入りやすく明るい気分で調理することができます。
【デメリット】
・料理の匂いが広がりやすい
・リビングやダイニングが狭くなる
解放感があることで、調理中の料理の匂いがリビングやダイニングに広がりやすいというデメリットがあります。キッチンの形や配置によっては調理中の油はねや水はねなどが気になる場合もあります。
また、対面にすることでキッチンとして必要となるスペースが広くなるため、リビングやダイニングが狭くなります。
まとめ
ここではシステムキッチンの基礎知識から、そのメリットとデメリットについてご紹介しました。
現代では一般的になっているシステムキッチンは、その種類やレイアウト方法もさまざまです。デザインや機能を含めた商品選びはもちろんですが、形やレイアウトまで考え、ご家庭に合うシステムキッチンを見つけることが大切です。
あらかじめ、デメリットとなりうることまで把握してシステムキッチン選びをすれば、失敗することなく理想のキッチンに仕上げることができます。ぜひここで紹介したメリットとデメリットを頭に入れた上で、最適なシステムキッチン選びを行ってください。
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