2017年10月12日

ファン(換気扇)を意識したリフォーム・リノベーションの注意点

換気扇(ファン)は、部屋の空気を入れ替えるために必要不可欠です。室内のリノベーションを行うときにも、この換気扇を意識してリフォームやリノベーションを行う必要があります。ここでは、そんな換気扇の必要性と、リフォーム時の注意点、換気扇の移動を伴うリノベ‐ション時の注意点について紹介します。

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なぜ住居には換気が必要か


出典:photo-ac.com

なぜ住居にファンは必要となるのでしょうか?
昔の家は気密性が低く、何もしなくても自然と室内の空気が換気される構造でしたが、最新の住居はとても気密性が高く、自然換気ができなくなってしまいました。

気密性が高いということで、もちろん防音や保温効果には優れますが、一方で換気機能に関しては専用の換気扇を取り付けなくてはなりません。

室内の空気が換気されないと、室内は二酸化炭素や建材から発生するホルムアルデヒド、ハウスダストで空気がよどみ、住環境が悪化します。 その結果として、頭痛やアトピー性皮膚炎などの健康被害を引き起こすシックハウス症候群を引き起こす可能性があります。

また冬場は結露しやすく、室内にカビが発生する原因にもなります。これらの対策として、住居には定期的な換気が必要になるわけです。

マンションリフォーム・リノベーションでの注意点

マンションではシックハウス対策として換気扇(ファン)の設置が定められています。2003年7月に改正された建築基準法では1時間で、居室の半分の空気を入れ替える必要があるとされ、2003年以降に建てられたマンションでは、空気の流れまで考えた部屋のレイアウトがなされています。

このため、最新のマンションでは自然に換気されるよう、つくられている物件もありますが、古い物件の場合は違います。

中古マンションなどの古い物件をリフォームやリノベーションする場合には、必ず換気扇を設け、空気の循環を確保する必要があります。

リフォームにおける換気の注意点

リフォームの際は、特に換気を意識する必要があります。 例えばポピュラーなリフォームに壁紙交換がありますが、このときも換気は必須です。

換気扇のついている部屋であれば、心配する必要はありませんが、古いマンションの場合は換気扇がついていない部屋があることがありますよね。

空気が室内にこもってしまうことで、結果としてシックハウス症候群を招いてしまう可能性があるため、窓を開けるなど意識的に換気を促さなくてはなりません。

換気を意識したリノベーションにおける注意点

リノベーションを行う際には、空気の流れを止めてしまわないような設計をする必要があります。 特に部屋の間仕切りを追加するようなリノベーションの場合は注意が必要です。

また、マンションの規定上問題ないような場合は、外壁にを開けてファンを付けるという対策もできます。 リノベーションを依頼するときは、このような空気の流れも含めた設計のできる施工業者に依頼するようにしましょう。

キッチンを移動させる際の注意点

換気扇が必要となる代表的な場所と言えばキッチンですよね。
料理をするときに発生するガスや、料理の匂いを排気することで、キッチンの安全性や快適性を維持することができます。

このため、古い物件であってもキッチンには換気扇(ファン)がついているのですが、キッチンのリノベーションをするときに、このファンが問題になることがあります。

キッチンリノベーションを行う際、壁沿いではなくアイランドキッチンにするなど換気扇の配置の変更を検討する場合がありますよね。
コンロの位置が変わればもちろん換気扇も移動させる必要がありますので、新たに設置する位置までダクトを延長しなくてはなりません。

また、ダクトを延長すれば解決するという問題でもなく、ダクトを延長することで吸い込み力が低下することもあります。 ダクトを延長しキッチンを移動させる場合には、きちんとした排気の計算を行って、十分な排気を確保できるかどうかの確認が必要です。

一方、マンションにも戸建てにも言えることですが、建物の構造によってダクトの延長自体が難しい場合があります。 そのような場合は、新しく排気口を壁面に作り直す必要があり、キッチンが2階などにある場合には、足場を組むような大掛かりな工事になります。

キッチンの場所を変更するということは、案外大きな工事になることが多く、予算内での工事が難しい場合があるということを覚えておきましょう。

キッチンのリノベーションを検討する際には、できるだけキッチンの位置を移動させない方向での検討が確実です。 どうしても大きく変更させる必要がある場合には、専門家に相談した上で変更を検討しましょう。

実際に業者に相談する際には、家やマンションの図面を持っていくようにしましょう。 図面を確認することで、キッチンの移動が可能であるかどうかの判断ができます。

最終的には現地調査を行うことになりますが、事前に図面があるのとないのとでは、作業効率がまったく違います。 スムーズな打ち合わせを行うためにも、できるだけ図面を用意しましょう。

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