ビルトインオーブンについて
出典:photoAC
それではまずビルトインオーブンについて、簡単にご紹介します。すでに利用している人にとっては、いまさらの内容かもしれませんが、業者と撤去に関する打ち合わせをスムーズに行うためにも1度目を通しておいてください。
ビルトインオーブンはその名前の通り、システムキッチンに組み込まれているオーブンレンジのことを示します。組み込まれていますので、オーブンレンジのように場所をとることもなく、キッチンがとてもスマートに見えます。
通常はコンロの下側に配置されますが、サイズがとても大きいため、システムキッチンの収納スペースが狭くなってしまうというデメリットがあります。このため、調理器具が溢れている場合には、使わないようになったビルトインオーブンを撤去して、そこを収納スペースにリフォームするのが一般的です。
ビルトインオーブンにはガスと電気がある
ビルトインオーブンにはガスタイプと電気タイプの2種類があります。基本的にはどちらもビルトインオーブンと呼ばれていますが、撤去する場合はそれぞれに資格を持った業者が施工しなくてはいけません。工事方法も一部違ってきますので、種類ごとに依頼すべき業者が違うことを覚えておきましょう。
ちなみに、ガスオーブンは火力が強いため、本格的な調理にも利用できます。火を使って加熱しますので、パンやピザといったカリカリに仕上げたいものを調理するのに適しています。
電気タイプのビルトインオーブンは、火を使わずに電気を使って蒸し焼きにするため、ガスオーブンと比べると安全性が高いというメリットがあります。さらには、オーブン内での温度が一定になりやすいので、長時間かけて作る料理に適しています。
ビルトインオーブンを撤去するときの注意点
ビルトインオーブンが一体化している場合
ビルトインオーブンの中には、コンロとオーブンが一体化しているものがあります。この場合は、コンロだけを残すということができません。コンロとビルトインオーブンを合わせて撤去し、その後に新しいコンロを設置します。
このケースでは、ビルトインオーブンのあったスペースがぽっかりと空いてしまいますので、通常はそのスペースを活用するための造作を行います。また、ガス配管の接続位置がオーブンの下にありますので、これを新しいコンロにまで延長する配管工事も行います。
コンロとビルトインオーブンが別々の場合
コンロとビルトインオーブンが別々になっている場合では、ビルトインオーブンだけ撤去することが可能です。ただし、ガスコンロを引き出すことになりますので、キッチンから背後の壁までの奥行きが70cm以上ないと、既存のオーブンを撤去する作業ができないケースもありますので、注意してください。
また、ビルトインオーブンが老朽化しているのであれば、コンロも寿命を迎えていることがあります。ビルトインオーブンだけを撤去する場合でも、コンロも取り外すことになりますので、このタイミングで新しいものに交換されることをおすすめします。
撤去した場所を有効活用しよう!
ビルトインオーブンを撤去すると、そこに大きなスペースができます。これをそのままにしておくのはもったいないですよね。定番の活用方法はキャビネットのような収納庫の設置です。収納しきれずに持て余している調理器具があるときは、収納スペースにリフォームするとよいでしょう。
収納スペースとして使うのではなく、電子レンジを設置される方もいらっしゃいます。電子レンジは目線の高さで使うように作られていますので、利用するたびにしゃがみ込む必要がありますが、スペースの有効活用という意味では1つの方法といえます。
ただし、蒸気を前面から排出できないタイプの電子レンジは、この設置には適していません。事前に蒸気を前面排出できるか確認しておきましょう。
ビルトインオーブンの撤去費用について
ビルトインオーブンの撤去にかかる費用:50,000~150,000円
ビルトインオーブンの撤去にかかる費用は、業者によって多少違いがありますが、相場としては5万~15万円程度で施工してもらえます。この費用にキャビネット設置費用も含まれていますが、依頼をするときに気をつけたいのは、コンロへのガス配管工事まで行ってもらえるかどうかということです。
業者によっては「簡易内管施工」の資格を保有していないため、配管工事を別業者に依頼するケースがあります。そうすると費用が割高になってしまいますし、無資格なのに配管工事を行う業者もいます。依頼するときには必ず資格があるかどうかの確認を行い、無資格の業者に依頼しないようにしましょう。
ビルトインオーブンを撤去するときの工事の流れ
- ビルトインコンロの取り外し
- ビルトインオーブンの撤去
- ビルトインコンロ下部の造作
- ビルトインコンロの再設置
- ガス配管と電気配線の接続
- ガス漏れなどの点検
ビルトインオーブンを撤去する際、まずはビルトインコンロを取り外してビルトインオーブンに触れるようにします。次に、ビルトインオーブンへの配管や配線を取り外して、ビルトインオーブン本体を取り除きます。
その状態ではビルトインコンロを設置することができませんので、コンロ下部にキャビネットなどの造作します。システムキッチンによっては、専用のキャビネットをそのまま使用することも可能です。キャビネットを組み込んだらビルトインコンロを再設置します。
あとはガス配管と電気配線を接続して、動作確認をすればリフォーム完了です。工事業者が簡易内管施工の資格を持っていない場合は、ビルトインオーブンを撤去した段階で、一次側のガス配管改修を専門業者が行います。
工事を短期間で終わらせたい方は、ガス配管改修とビルトインオーブンの撤去を同日に行うように調整するか、資格を持っている業者に依頼してください。
ビルトインオーブンの撤去はDIYでも可能?
ビルトインオーブンの撤去だけでもそれなりに費用がかかるため、少しでも節約したい方はDIYで撤去したくなりますよね。ただし、ここまでの説明でも分かってもらえたかと思いますが、ガス配管工事を行うには資格が必要になるため全てDIYで行うことはできません。
業者にもよりますが、ガスの配管工事は1万円程度で接続してもらえます。 簡単な作業ということもあり、法律違反だと分かっていてもDIYで施工する方もいますが、ガス漏れ事故などが起きると保険を使えない可能性もありますし、重大な事故につながる恐れもあります。ガス配管だけは絶対に業者に依頼しましょう。
ビルトインオーブン本体の撤去はDIYで行っても構いませんし、キャビネットの設置も問題ありませんが、ビルトインオーブンはとても重たいため撤去には2人以上が必要です。 さらに、撤去したビルトインオーブンの廃棄処分を考えると、少し高くついてしまいますが最初から業者に依頼したほうが確実です。
ビルトインオーブンの撤去はどんな業者に依頼すべきか
ビルトインオーブンの撤去は安全性も考えて、すべて業者に依頼することをおすすめしますが、ここで大切になるのが業者選びです。費用を少しでも抑えたいという人は、見積価格だけで決めてしまいがちですが、それが後にトラブルを招くこともあります。
ガスオーブンの場合、取り返しのつかない事故につながる可能性もありますので、金額だけで決めずに信用できる業者に依頼しましょう。ここでは、業者選びの注意点と見極めポイントについて解説していきます。
業者に依頼する前に確認すること
業者に依頼する前に、まずは下記の確認を行ってください。
- ビルトインオーブンのメーカー名と型番
- ビルトインコンロのメーカー名と型番
- ビルトインオーブンの幅
- ガスの種類
- ガス管の接続部分の状況
ビルトインオーブンの撤去なので、コンロは関係ないと思うかもしれませんが、オーブンを撤去するにはコンロを取り外す必要があります。撤去後にガス配管工事も行いますので、ガスコンロの情報がないと正確な見積もりができません。
このため、オーブンとコンロ両方のメーカー名と型番を調べておきましょう。このとき、オーブンの幅も測っておきます。型番で調べることもできますが、古いものだとすぐに見つからないこともありますので、事前に測っておくとスムーズに見積もりをしてもらえます。
また、ガスの種類(LPガス・都市ガス)やガス管がどのように接続されているかも確認が必要です。ただし、ガス管の接続部分が見えないこともありますので、その場合には無理に確認せずに「分からない」と伝えるだけで問題ありません。
工事内容が明確な業者に依頼する
上記の準備を行ったら次は業者選定です。業者に依頼するときには1社だけでなく、2~3社に見積依頼をしましょう。撤去費用の相場はあるものの、業者によっては高額な工事費用を請求してくることがあります。無駄な費用を払わないためにも、必ず複数社に見積依頼をしてください。
提出された見積書は比較することで、最適な業者を選ぶことができます。見積書のチェックポイントはいくつかありますが、まずチェックしてもらいたいのは工事内容がきちんと書かれているかどうかということです。
「撤去費用一式:5万円」となっている業者は、その費用にどんな工事が含まれているか分からないので、避けるようにしましょう。撤去後にガス配管工事をしてくれなかったり、撤去したビルトインオーブンを処分してくれなかったのでは困りますよね。
追加費用が発生した結果、他社よりも多く費用がかかってしまったというケースもあります。見積書を見て工事内容が把握できないときは、業者に質問をして作業に問題ないか確認しましょう。
- ビルトインオーブン撤去費用
- キャビネット設置費用
- ガス配管工事費用
- 廃棄処分費用
少なくともこれらが分かる見積書を出してもらってください。また、口頭できちんと説明してくれることも重要です。このときに、分かり易い言葉を選んで丁寧に説明してくれる業者を選ぶことで、後のトラブルを回避しやすくなります。
できるだけ近くにある業者にする
見積依頼は2~3社にしたほうがいいとお伝えしましたが、この2~3社はできるだけ自宅の近くにある業者を選びます。ビルトインオーブンの撤去はガス配管工事を伴いますので、工事後に何らかのトラブルが発生した際、すぐに駆けつけてくれる業者でないと困りますよね。
いくら安いからといって、車で数時間もかかるところにある業者に依頼すると、トラブル発生時に迅速な対応が期待できません。ガス工事のトラブルは頻繁に起きることではありませんが、何かあってからでは遅いですし、リスク回避のためにも近くの業者に依頼しましょう。
しかも、遠方の業者の場合は出張費が高額になりがちです。移動には時間がかかりますし、ガソリン代などのことも考えると請求しないと儲けがなくなってしまうため、近くの業者と比べると出張費が高くなります。撤去費用を抑えるという意味でも、できるだけ近くの業者に依頼することをおすすめします。
まとめ
出典:東京ガス
古くなって使わなくなったビルトインオーブンは、そのままにしておいても困ることはないかもしれませんが、限られたスペースしかないキッチンですと、ビルトインオーブンのスペースを放置しておくのは勿体ないですよね。
急いで撤去する必要はありませんが、ガスコンロを買い替えるタイミングで古いコンロと一緒に撤去してもらうとよいでしょう。このとき重要になるのが業者選びです。自宅近くにある2~3社の工務店に見積依頼をして、見積書の内容がしっかりしている業者の中から選ぶようにしてください。
また、業者によってはガス配管工事ができないこともあります。見積依頼をするときには、ガス配管工事ができるかどうかを確認しておき、できない場合は配管工事だけでも資格を持った業者に依頼しましょう。
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい場合は、複数の工務店に見積りを出してもらってしっかり比べてみることです。しかし、自力で信頼できる工務店を探したり、複数の業者とやりとりするのは手間がかかりとても大変ですよね。リフォマなら、全国1,000社の工務店が加盟していますので、あなたの「困った!」を解消してくれる工務店を効率よく探せます。
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