2022年9月4日

ビルトインオーブンの交換・撤去にかかる費用は?オーブンの選び方や注意点も解説

様々な料理に利用できるビルトインオーブンですが、どのような商品があるのか、どの商品を選べば良いか迷っている方もいると思います。この記事では、ビルトインオーブンの交換について、費用相場からおすすめ商品、業者選びの注意点まで解説しています。

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ビルトインオーブンの撤去費用はいくら?

ビルトインオーブン

ビルトインオーブンの撤去にかかる費用は、業者によって多少異なりますが、相場としては5万~15万円で施工してもらえます。 この費用にはキャビネット設置費用や廃棄費用なども含まれます。

ビルトインオーブン撤去後の使い道

システムキッチンに組み込まれているビルトインオーブンは、オーブンレンジのように場所をとることもなく、キッチンがとてもスマートに見えます。 それでもあまりオーブンを料理で使わない方からすると、サイズがとても大きいため、システムキッチンの収納スペースが狭くなってしまうと感じると思います。

調理器具が溢れてたり、使用頻度が少ない場合はビルトインオーブンを撤去して、そこを収納スペースにリフォームするのも良いかもしれません。

ビルトインオーブン撤去はDIYでできるか?

ビルトインオーブンにはガスタイプと電気タイプの2種類があります。基本的にはどちらもビルトインオーブンと呼ばれています。 撤去する場合はそれぞれに資格を持った業者が施工しなくてはいけません。 工事方法も一部違ってきますので、種類ごとに依頼すべき業者が違うことを覚えておきましょう。

また、撤去にかかるガス配管工事を行うには資格が必要になるため全てDIYで行うことはできません。

業者にもよりますが、ガスの配管工事は1万円程度で施行してもらえます。 簡単な作業であるため、法律違反だと分かっていてもDIYで施工する方もいますが、ガス漏れ事故などが発生したときに保険を使えない場合もありますし、重大な事故につながる恐れもあります。

ガス配管だけは絶対に業者に依頼しましょう。

新しいビルトインオーブンを選ぶときのポイント

ビルトインオーブン

ここからは、撤去後に新しいビルトインオーブンへ交換すること検討されている方に向けて、商品や業者の選び方について解説していきます。

ビルトインオーブンを選ぶときに抑えるべきポイントは種類・容量です。

ビルトインオーブンの種類を選ぶ

ビルトインオーブンには、コンベクションオーブン(高速オーブン)とコンビネーションレンジ、電気オーブンレンジの3種類あります。

①コンベクションオーブン(高速オーブン)

コンベクションオーブン(高速オーブン)

(出典:リンナイ)

コンベクションオーブンは、オーブン機能のみ使えるタイプです。ガスならではのパワフルな炎ですばやく調理できます。熱風循環式で、まんべんなく熱を庫内に行き渡せて、食材を外側から包み込むように加熱できるのが特徴です。外はこんがり中はしっとりと理想的な焼き上がりになります。

シチューなどの煮込み料理では、全体を包み込むように加熱できるため、煮くずれが起きにくく、美味しく調理できます。鶏のもも肉やスペアリブなど火のとおりにくい食材も柔らかくスピーディーに焼き上がるのも魅力的です。

レンジ機能がない分、他のオーブンと比べて価格が安い点がメリットです。 レンジ機能も欲しい方は次の2つの種類から選びましょう。

②コンビネーションレンジ

コンビネーションレンジ

(出典:リンナイ)

コンビネーションレンジは、コンベクションオーブンに電子レンジの機能が付いたタイプです。オーブン機能と電子レンジ機能を同時に使うことも単独で使うこともできます。同時に使うと、火の通りにくい食材をムラなくスピーディーに加熱できます。

デメリットは、電子レンジの機能が付いている分、コンベクションオーブンよりも費用が高い点です。

費用が高くなっても機能性を重視したい方や、キッチンのスペースを確保したい方におすすめです。

③電気オーブンレンジ

電気オーブンレンジは、電子レンジと電気オーブンの機能を兼ね備えたタイプです。ガスを使わずに調理できるため安全性が高く、オール電化住宅に適しています。コンパクトなサイズのものが多く、熱周りが均一なので長時間かけてつくる料理に向いています。価格は、コンベクションオーブンとコンビネーションレンジの間の価格帯です。

また、電圧が100Vタイプと200Vタイプのものがあり、見た目からではわからないので、購入の際は注意しましょう。100Vタイプは、価格が安く火力が弱いです。200Vタイプは、価格が高く火力が強いです。

電子レンジ機能をメインで使う方は100Vタイプ、オーブン機能を頻繁に使ってガス式くらいの火力で調理したい方は200Vタイプを選びましょう。

ただし、200Vタイプの電気オーブンレンジを使うためには、ご家庭の分電盤に専用のブレーカーをつけて、200V配線及び専用コンセントを取り付ける電気工事が必要になります。

ビルトインオーブンの容量を選ぶ

ビルトインオーブンの容量

(出典:リンナイ)

ビルトインオーブンの容量は、標準タイプと大容量タイプがあります。メーカによって違いはありますが、標準タイプ(272mm × 272mm)はロールパンが9個並べられる大きさで、大容量タイプ(272mm × 298mm)は12個並べられる大きさが目安です。サイズが大きい方が価格は高いため、5・6人以上の大家族でもない限り標準タイプを選んだ方が良いかもしれません。

ビルトインオーブンのおすすめ商品3選

ビルトインオーブンのおすすめ商品3選

(出典:パナソニック)

ここからは、今年度のおすすめのビルトインオーブンをご紹介します。

Rinnai(リンナイ)|電子コンベック ハイグレードタイプ

リンナイの電子コンベックのハイグレードタイプは、最高温度280℃で、2段にして同時に2箇所で調理できます。パンづくりや肉料理、さまざまな料理に向いている商品です。クッキングタイマーやイースト発酵機能などの便利機能が搭載されている点も魅力的です。

参考価格:135,848円
型番:RSR-S14E-ST

NORITZ(ノーリツ)|コンビネーションレンジ スタンダード

小さなお子様がいる家庭でも安心して使える「ロック機能」が付いたコンビネーションレンジです。特殊加工を施したホーロー仕上げの表面が採用されているため、油汚れなどこびり付く汚れの心配は要りません。ご家族で料理を楽しみたい方におすすめです。

参考価格:222,120円
型番:RSR-NDR514EST-13A

Panasonic(パナソニック)| 3つ星 ビストロ

1000Wで加熱できる電子レンジ機能は、短時間で料理を温められます。低温(30℃)から過熱水蒸気(MAX:370℃)まで調整できるスチーム機能が搭載されていて、解凍、温め、加熱調理などいろいろな場面で役立ちます。高級感のあるホワイト&ホワイトバックライト液晶でメニューを選択でき、見た目がとてもオシャレです。

参考価格:158,800円
型番:NE-DB901

ビルトインオーブンの交換にかかる費用は?

ビルトインオーブン

ビルトインオーブンの交換にかかる費用は、

「本体価格」 + 「工事費用」

の合計金額です。

オーブンのみの交換にかかる「工事費用」の相場は4万円前後ですが、コンロとセットで交換する場合の工事費用も同様にかかります。 これは、オーブンのみの交換工事でも、既存のコンロを一度取り外してから工事を行うため、コンロとセットで交換する場合と同額の工事費用がかかってしまうからです。

コンロとオーブンをセットで交換すると、追加でコンロの本体価格もかかりますが、後々コンロも交換する予定の方は、セットで交換すると工事費用が抑えられてお得です。

ビルトインオーブンの本体価格

ビルトインオーブンの「本体価格」は10万円以下で購入できるものから、30万円を超えるものまで幅広くラインナップされています。 高機能の商品を選べばその分高額になるので、予算を先に決めてから選ぶのが費用を抑えるコツです。

種類別の本体価格の相場については下記の通りです。

ビルトインオーブンの本体価格

コンベクションオーブン(高速オーブン)

9万〜16万円

コンビネーションレンジ

11万〜33万円

電気オーブンレンジ

11万〜19万円

▼新規設置についての記事はこちら▼
【リフォマ】キッチンにビルトインオーブンを設置して料理を楽しく!

ビルトインオーブンを交換するときの注意点

ビルトインオーブンを交換するときの注意点

コンロとオーブンが一体化している場合

ビルトインオーブンの中には、コンロとオーブンが一体化しているものがあります。この場合、コンロだけを残すことはできません。コンロとオーブンを合わせて撤去し、その後、新しいものに交換する必要があります。

コンロとオーブンが別々の場合

コンロとオーブンが別々になっている場合では、ビルトインオーブンだけを交換できます。 ただし、ガスコンロを引き出すことになり、キッチンから背後の壁までの奥行きが70cm以上ないと、既存のオーブンを撤去する作業ができないケースもあるので、注意してください。

ビルトインオーブンが老朽化しているのであれば、コンロも寿命を迎えている恐れがあります。ビルトインオーブンだけを交換する場合でも、コンロも取り外すことになるので、このタイミングで新しいものに交換するのも良いかもしれません。

ビルトインオーブンの交換はどんな業者に依頼すべきか

ビルトインオーブンの交換はどんな業者に依頼すべきか

ビルトインオーブンの交換で大切になるのが業者選びです。費用を少しでも抑えたい方は、見積もり価格だけで決めてしまいがちですが、それが後にトラブルを招くケースもあります。

ガスオーブンの場合、取り返しのつかない事故につながるケースもありますので、金額だけで決めずに信頼できる業者に依頼しましょう。

信頼できる業者の選び方のコツは下記の通りです。

工事内容が明確な業者に依頼する

業者に依頼するときには1社だけでなく、2~3社に見積依頼をしましょう。 交換費用にはある程度の相場があるものの、業者によっては高額な工事費用を請求してくることがあります。無駄な費用を払わないためにも、必ず複数社に見積依頼をしてください。

例えば、「撤去費用一式:5万円」となっている業者は、その費用にどんな工事が含まれているか分からないので、そのような業者は避けた方がよいでしょう。撤去後にガス配管工事をしてくれなかったり、撤去したビルトインオーブンを処分してくれなかったのでは困りますよね。

できるだけ近くにある業者にする

見積依頼はできるだけ自宅の近くにある業者に依頼するようにしましょう。ビルトインオーブンの交換はガス配管工事を伴いますので、工事後に何らかのトラブルが発生した際、すぐに駆けつけてくれる業者でないと困りますよね。

しかも、遠方の業者の場合は出張費が高額になりがちです。撤去費用を抑える意味でも、できるだけ近くの業者に依頼するようにしましょう。

「簡易内管施工」の資格を保有している業者に依頼する

ビルトインオーブンの交換ではガスの配管工事が伴います。ガスの配管工事は、「簡易内管施工」の資格を保有している業者しか施行できません。 ビルトインオーブンの交換では「簡易内管施工」の資格を保有している業者に依頼しましょう。

資格を保有していない業者に依頼すると、配管工事を別業者に依頼することになります。そうすると費用が割高になってしまいます。無資格なのに配管工事を行う業者もいます。依頼するときには必ず資格があるかどうかの確認を行い、無資格の業者に依頼しないようにしましょう。

また、オール電化など電気の配線工事を伴う場合、「電気工事士資格」を保有している業者に依頼する必要があります。

ビルトインオーブンの交換の業者選びでは、資格の確認を必ず行いましょう。

ビルトインオーブンの交換の事例

ここでは、当サイトを通じて行われたビルトインオーブンの交換の事例をご紹介します。費用と仕上がりの参考にしてみてください。

ガスコンロ及びガスオーブンレンジ取り替え工事です。

ガスコンロ及びガスオーブンレンジ取り替え工事です。の施工前写真(1枚目)
ガスコンロ及びガスオーブンレンジ取り替え工事です。の施工前写真(1枚目)
ガスコンロ及びガスオーブンレンジ取り替え工事です。の施工前写真(1枚目)
ガスコンロ及びガスオーブンレンジ取り替え工事です。の施工前写真(1枚目)
ガスコンロ及びガスオーブンレンジ取り替え工事です。の施工後写真(1枚目)
ガスコンロ及びガスオーブンレンジ取り替え工事です。の施工後写真(1枚目)
ガスコンロ及びガスオーブンレンジ取り替え工事です。の施工後写真(1枚目)
ガスコンロ及びガスオーブンレンジ取り替え工事です。の施工後写真(1枚目)
BEFORE
ガスコンロ及びガスオーブンレンジ取り替え工事です。の施工前写真(1枚目)
ガスコンロ及びガスオーブンレンジ取り替え工事です。の施工前写真(1枚目)
ガスコンロ及びガスオーブンレンジ取り替え工事です。の施工前写真(1枚目)
ガスコンロ及びガスオーブンレンジ取り替え工事です。の施工前写真(1枚目)
AFTER
ガスコンロ及びガスオーブンレンジ取り替え工事です。の施工後写真(1枚目)
ガスコンロ及びガスオーブンレンジ取り替え工事です。の施工後写真(1枚目)
ガスコンロ及びガスオーブンレンジ取り替え工事です。の施工後写真(1枚目)
ガスコンロ及びガスオーブンレンジ取り替え工事です。の施工後写真(1枚目)
工務店名
株式会社雅工舎
施工月
2020年12月
施工地域
京都府京都市左京区
住宅種別
戸建住宅
業者のコメント
古くなったガスコンロと故障したガスオーブンレンジを思い切って交換しようということで、ご依頼をいただきました。
工事費用
価格非公開

まとめ

ビルトインオーブン

(出典:東京ガス)

今回はビルトインオーブンの選び方や費用、業者選びの注意点について解説しました。

ビルトインオーブンの交換にかかる費用は、13万〜37万円が目安と考えておきましょう。

業者選びでは、「簡易内管施工」「電気工事士資格」の資格を持っているか確認するのが重要です。 適切な業者に依頼して、満足のいく仕上がりにしましょう。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。