2018年10月22日

庭にタイルを敷くメリット・デメリットと費用相場

友だちの家に遊びに行ったときなどに、庭にタイルが敷いてあるのを見て、「自分の家でもやってみたい」と思った人もいるかもしれません。ですが、費用がいくらかかるのか、DIYで出来るのか業者に依頼するべきかなど、迷っている方も多いはず。ここでは庭にタイルを敷くときに知っておきたい知識と費用相場についてご紹介します。

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庭でもタイルを使用できる

そもそも庭にタイルなんて敷くことができるの?そう疑問に感じている人もいますよね。特殊な細工が必要だったり、専用のタイルでないと敷けなかったりするのではないかと思うかもしれませんが、庭にタイルを敷くのはそれほど難しいことではありません。

ちょっと器用な人ならDIYで敷くこともできるくらい簡単です。ただし、センスよく安全面も考えて敷くのは難しく、さらにはタイルならなんでも大丈夫というわけではありません。最低限の知識がないと、滑りやすくて危険な庭になってしまいます。

このため、まずは庭にタイルを敷くことに関する基礎知識として、そのメリットとデメリットについて詳しくご紹介します。これから導入しようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

庭にタイルを敷くことで得られるメリット

庭にタイルを敷くことでどのようなメリットが得られるのでしょう?まずはメリットの部分から見ていきましょう。

景観が良くなる

まずは何といっても庭の見た目がスタイリッシュになります。芝生の庭も決して悪くはありませんが、タイルを敷くことで重厚な雰囲気を出すことができます。ウッドデッキでも同じように見た目は良くなりますが、ウッドデッキの場合は木材にこだわらないと、すぐに劣化が始まります。

タイルを敷くことでヨーロッパの庭園のような高級感を演出でき、庭に咲いている花や木もこれまで以上に映えるようにもなります。ただ置くだけで、庭の表情が落ち着いた心地いいものになるため、庭で過ごす時間が増えるというのもメリットのひとつです。

掃除がしやすくなる

タイルは耐久性が高く、さらに汚れも付着しづらいという特徴があります。このため、基本的にはほとんどメンテナンスが不要で、汚れが付いたときにはブラシを使って水洗いすればきれいな状態に戻ります。

タイルに似た素材としてレンガがありますが、レンガは泥汚れを染み込みやすく、こまめに掃除していないと見た目がすぐに悪くなります。うまく劣化させられればレンガでも雰囲気のいい状態にできますが、あまり手をかけたくないという人にはタイルのほうが適しています。

雑草が生えにくくなる

タイルを敷きたくなるくらいの庭を持っている人は、ほとんどみんな雑草に悩まされているのではないでしょうか。庭をタイル敷きにすることで、この雑草の悩みから開放されます。雑草は土から生えてきますので、その土の部分がタイル敷きによって減れば、当然雑草の量が減ります。

コンクリートでも同じく雑草対策には効果がありますが、ひび割れの隙間から雑草が生えてくることもありますし、何よりも見た目の美しさがありません。美しい景観にしつつも、雑草対策をできるというのがタイルの魅力のひとつです。

庭にタイルを敷くとデメリットも発生する

メリットがあればもちろんデメリットもあります。施工してから後悔する前に、どのようなデメリットがあるのかを把握しておきましょう。

水に濡れると滑りやすくなる

雨の日にタイル仕上げの道を歩いていたときに、滑ってしまいそうになった経験のある人もいるかと思います。タイルの種類にもよるのですが、一部のタイルは水に濡れると滑りやすくなるというデメリットがあります。

タイルを作るときに釉薬を使うと見た目が美しくなるのですが、ガラスのような表面になって滑りやすくなります。このようにデザインだけで選ぶと、雨の日に庭に出られないというようなことになりますので、滑りにくい種類のタイルから選ぶ必要があります。

タイルが熱くなることがある

タイルは焼き物ですので、熱がこもりやすいという特徴があります。このため、夏場になると素足で立つことができないくらい温度が上がることがあります。タイルの色や種類にもよりますが、50℃を超えることも珍しくありません。

こもった熱はいつまでも維持されますので、夏場は夜になっても暑さが残ってしまいます。ただし、最近は熱くなりにくいタイルもラインナップされていますので、それらを利用することで問題を解決することも可能です。

費用がかかる

タイルの大きさや種類にもよりますが、1枚が3千円くらいするものもありますので、それを何枚も使用するとなると、最終的にはかなりの金額になってしまいます。タイルを敷くだけならまだいいのですが、タイルデッキにしようとすると、さらに費用が高くなります。

基本的にはタイルデッキでもウッドデッキよりも安く仕上げられますが、材質や仕上がりにこだわるとウッドデッキよりも高くなることもあります。

しかも熟練の技なければ見た目を美しく仕上げることも出来ません。簡易的なタイルを適当に敷くだけならDIYも可能ですが、本格的な仕上がりを期待するなら、腕のいい職人さんに依頼しなくてはいけませんので、費用はさらに上がってしまいます。

庭にタイルを敷き詰めたときの費用は?

タイルのデメリットとして「費用がかかる」とお伝えしましたが、実際にどれくらいの費用が発生するのでしょう?どのようなタイルを、どれくらいの面積に施工するかにもよって変わりますが、ここではおおよその相場をご紹介します。

タイルデッキを業者に依頼:1.5万~5万円/㎡(10㎡で20万~30万円) DIYで置くだけタイルを設置:5千~3.5万円/㎡

タイルデッキを業者に依頼したときの費用目安は25万円くらいです。タイルの種類によってはさらに価格が上がりますが、少しまとまった金額の費用が必要になります。一方のDIYでの施工ですが、こちらは置くだけタイプのタイルを使うと1㎡あたり5千~3.5万円かかります。

DIYですと安くできるというイメージがありますが、デザインにこだわった「置くだけタイル」を選ぶとなると、300mm×300mmでも1枚3500円くらいかかります。さらに地面を平らにする作業を自分で行わなければいけません。

きれいに仕上げたいのであれば、土間を作ることから行う必要があります。そうなってくるとさらにコンクリートの費用なども発生しますので、コストメリットはほとんどありません。しかも仕上がりは職人さんに依頼するのと雲泥の差です。

何でも自分でやってみたいという人ならDIYで庭にタイルを敷くというのもありですが、少しでも安くしたいというのであれば、予算を決めたうえで業者に相談してください。予算の範囲内でできることを提案してもらいましょう。

まとめ

見た目が美しく、雑草問題にも悩まされなくなる庭のタイル敷き。お手入れもとても簡単になりますので、ぜひ自分の庭にも施工したいと考えている人も多いかと思います。ただ、タイルにはデメリットもありますので、ここでご紹介したデメリットを考慮したタイル選びを行いましょう。

DIY慣れしている人は、自分でタイルを施工しようと考えているかもしれません。ただ、業者に依頼するよりもDIYのほうが高額になるケースもあります。コスト面でのメリットはあまりありませんので注意してください。

また、タイル仕上げを美しく行うには、センスと経験が求められます。無理に自分で施工しようとせずに、20万~30万円くらいの予算を用意して、その範囲でできることをリフォーム会社に考えてもらいましょう。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。