2017年11月14日

ガレージリフォームの際に知っておきたい注意点

ガレージリフォームには魅力的なメリットが複数ありますが、注意点もあります。ガレージの種類や素材、ガレージシャッターの選び方、などの観点から、ガレージリフォームの際に知っておきたい注意点をご説明します。

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ガレージを設置するメリット

出典:pixabay.com

ガレージとは四方を屋根と壁で囲い、出入り口にシャッターを設置した駐車スペースのことです。
車を停めるという同じ設備として、カーポートと比較されることがよくありますが、カーポートは屋根と柱を設置した簡易的な駐車スペースを指します。

車の周囲が囲まれているかいないかといったポイントが、両者の大きな違いです。

ガレージの主なメリットは次の2つです。

  • 車を守ることができる
  • 室内のような空間としても利用できる

大切にしている愛車がイタズラに遭ったり、悪天候でキズが付いてしまったら嫌ですよね。

頑丈な作りのガレージは、車やバイクをしっかりと保護することができます。
入り口にシャッターを設置し、防犯カメラを設置すれば、防犯対策は万全です。

また、簡易的な作りのカーポートは台風の際に飛来物を防ぐことができませんし、最悪の場合はカーポート自体が倒壊してしまう恐れがあります。
四方が囲まれたガレージであれば、強風や悪天候からも車やバイクを守ることができます。

ガレージのもう一つのメリットは、室内のような空間としても利用することができる点です。
車やバイクが趣味の方は、ガレージ内にメンテナンス用品などを充実させ、愛車のお手入れをする空間として利用することができます。

他にも、ガレージは雨の日の子どもの遊び場になったり、夏にはガレージを開け放し、バーベキューをする場所として利用されることもあります。
駐車スペースとしてだけでなく、壁や屋根に囲まれた作りを活かして様々な目的に活用できる点が魅力です。

ガレージの種類別注意点

独立ガレージとビルトインガレージの2種類について、リフォームする際の注意点をそれぞれご紹介します。

独立ガレージ

独立ガレージの設置は、敷地内のスペースとガレージのサイズを十分に考慮して検討しましょう。
当然ですが、既製品を購入する際は敷地内にガレージを置くスペースの確保が必要です。

敷地内のスペース余裕がなく、既製品で希望のサイズがない場合は特注のガレージを建設することになります。
その場合は既製品を購入するよりも大幅に費用が高くなるので、注意が必要です。

ビルトインガレージ

住宅の1階部分にビルトインガレージを設置するリフォームには、主に以下のような注意点があります。

  • 建物の強度を考慮する必要がある
  • 間取りが大幅に変わることがある
  • 後から拡張することができない
  • 防音対策が必要

一つ目の注意点は、建物の強度を考慮する必要がある点です。
住宅の一階部分にガレージを設けるため、ある程度の強度がない住宅には設置ができません。
既存の住宅の造りによっては十分な強度を持たせることができず、ビルトインガレージリフォームを断念せざるを得ない場合もあります。
建物の強度に関しては専門的な知識がないと判断ができませんので、見積りの際に施工業者へ相談しましょう。

二つ目は、間取りが大幅に変わる点です。
キッチンや浴室、トイレなど、1階にあった住設備を2階に移設するなど、ビルトインガレージリフォームは大掛かりなリフォームになります。
間取りが大幅に変わることで、室内の移動や、階段の昇り降りが増える可能性があるので注意が必要です。

三つ目は、後になってガレージを拡張することができないことです。
住宅と一体になった構造なので、ガレージを広くしたり増築することはできないと思っておきましょう。
将来所有する車の台数が増えた時に困らないよう、慎重に検討しましょう。

四つ目は、ガレージの防音対策が必要な点です。
家と隣接した場所にガレージを設置するので、どうしても車やバイクのエンジン音や振動が生活空間に伝わってしまいます。
リフォーム後に騒音に悩まされないよう、必ず防音対策を実施しましょう。

ガレージの目的別注意点

ガレージの設置を検討する場合、ガレージをどのような目的で使用するのかについて考えることが重要です。

  • 車を駐車する場所さえあればいい
  • 車を駐車するだけでなく、空間を活かして他のことにも活用したい

「車を駐車する場所さえあればいい」という場合は、車を駐車するための最低限のスペースが確保できれば、ガレージを設置することができます。
しかし「車を駐車するだけでなく、空間を活かして他のことにも活用したい 」という場合は、余裕をもってスペースを確保しておく必要があります。

一般的な日本車の横幅は1.48m~1.87mなので、ガレージ内でストレス無くドアを開け閉めするためには目安として3m程の幅が必要です。
ガレージ内でメンテナンスをしたり他の作業をする可能性があるのであれば、大まかに考えてもそれ以上の幅が必要です。
理想があっても、敷地内に十分なスペースを確保することが難しい場合は実現ができませんので、利用目的と敷地の兼ね合いも大切です。

ガレージの素材別注意点

住宅の1階部分に設置するビルトインガレージに関しては、ガレージの素材を気にする必要はほとんどありません。
しかし独立ガレージに関しては、ガレージに使用する素材が直接的な強度につながるため重要です。

ガレージに使用される素材は、主に以下の2つです。

  • スチール製
  • 木製

素材も重要ですが、湿気の発生しやすいガレージでは湿気対策も必要となります。
湿気対策も踏まえ、それぞれのメリットとデメリットを確認しましょう。

スチール製

既製品のガレージのほとんどが、丈夫なスチールを採用しています。
台風などの悪天候時にも車やバイクをしっかりと保護できます。

スチール製のデメリットは、水に濡れた箇所を放置したり、ガレージ内の湿気が換気できていないとサビてしまうことです。
ガレージ内に換気扇や窓を設置し、時々シャッターを全開にして、湿度の調整を行いましょう。

木製

既製品を用いずにガレージを建設する場合は、木製素材を選択することができます。
木製ガレージは温かみがあり、オリジナリティを演出できることが大きな魅力です。

しかし、木製の大きな問題点はメンテナンスに手間がかかることです。
スチール製同様に湿度の調整も不可欠なうえ、シロアリ対策や防腐剤の塗布、木目表面のコーティングなどが必要になります。

ガレージのシャッター別注意点

ガレージに使用されるシャッターは、主に2種類あり、シャッターの収納形式に違いがあります。

  • オーバースライダー式
  • 巻き上げ式

それぞれの特徴を踏まえ、メリットやデメリット、注意点を比較します。

オーバースライダー式

オーバースライダー式は、ガレージの天井にシャッターを収納するタイプです。

巻き上げ式と比べるとスムーズに開閉します。
上がったシャッターはガレージの天井部分に収納され、設置にはある程度の天井高が必要です。

巻き上げ式

巻き上げ式は、シャッター上部のボックスに丸めて収納するタイプです。
ボックスの中にコンパクトに納まり、場所を取らない点がメリットと言えます。

オーバースライダー式よりもシャッターを開閉する音が大きいです。
閑静な住宅街で使用する際は、近隣の迷惑にならないように注意が必要です。

シャッターの開閉方法

先ほど説明した二つのシャッターにおいて、さらに手動式と電動式があります。

手動式

手動式は、シャッターの開閉を自力で行う方法です。
設置の費用が安いことがメリットですが、特に便利な機能はありません。
雨が降っている時に車から降りてシャッターを開閉したり、重い荷物を持って車から降りてきた時は非常に不便です。

設置後、手動式から電動式に取り替えることもできますが、もちろん費用がかかります。

電動式

電動式シャッターは、ガレージに取り付けられたスイッチやリモコンの操作でシャッターを開閉する方法です。
手動で開け閉めするよりもかなり便利ですので、多少費用が高くても電動シャッターを取り付けることをおすすめします。

便利な電動シャッターですが、導入コストとは別に電気代もかかるので注意が必要です。

ガレージ設置の法規制に関する注意点

ガレージを設置する際は、建ぺい率や容積率など、法規制に関する注意事項を知っておく必要があります。
建築後に思わぬトラブルを引き起こすことがないよう、確認しましょう。

固定資産税の対象になる場合がある

簡易的な造りの建物であっても、屋根が設置されて屋内的用途に使われる建物は、建築基準法で「建築物」と定義されます。
そのため、壁や屋根、天井で四方を囲まれたガレージは建築物として扱われます。

ガレージリフォームを行う際は、役所へ「建築確認申請書」の提出が必要となり、条例や法律に適した建築物を建てるという事前報告をする必要があります。
設置するガレージによっては、建築確認申請の結果「家屋」と認定され、固定資産税の対象になる場合があります。

建ぺい率

建ぺい率とは「建築面積÷敷地面積×100(% )」で求めることができ、敷地面積に対してどれほどの建築物が建っているかを表します。
建ぺい率は土地ごとに定められていますので、お住まいの土地の建ぺい率を確認したうえでガレージサイズを決定しましょう。

容積率

容積率とは「延床面積÷敷地面積×100(% )」で計算することができ、敷地面積に対する建築物の延床面積の合計を表します。
都市計画法に定められた容積率を越えないように、ガレージを設置しましょう。

まとめ

ガレージには様々なメリットがある一方で、気をつけるべき注意点もあります。
最後に、ここまでご紹介した主な注意点をまとめてみましょう。

【独立ガレージ】

  • 敷地内にガレージを設置するスペースが取れるか確認する

【ビルトインガレージ】

  • 建物の強度を考慮する必要がある
  • 間取りが大幅に変わることがある
  • あとから拡張することができない
  • 防音対策が必要

【ガレージ設置の法規制に関する注意点】

  • ガレージが固定資産税の対象になる場合がある
  • 定められた建ぺい率と容積率を越えないようにガレージを設置する

他にもガレージの素材や開閉方法、ガレージシャッターの種類に関するメリット・デメリット・注意点等をご紹介しました。

これらの注意点を踏まえた上で、ご家族にとって使いやすいガレージリフォームを検討しましょう。

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