絨毯(じゅうたん)とは
絨毯とは、羊毛(ウール)、木綿、麻、ポリエステルなどの化学繊維でつくられた、屋内の床に敷く織物または敷物のことを指します。
防音性、クッション性、保温性、防滑性に優れているといわれていて、特に装飾性に富んだデザインは、空間のアクセントとして取り入れられています。
絨毯とカーペットの違い
「絨毯」と「カーペット」は、どちらもインテリアショップなどで良く目にするものですよね。 しかし、両者の違いが良く分からないという方も多いのではないでしょうか。
日本語で屋内の床に敷くものは、「絨毯」と呼ばれています。ただし、絨毯は「ペルシャ絨毯」など高価なもの、カーペットは比較的安価な敷物として認識されているため、それぞれ別のものとして定着しているようです。
一方、外国では床に敷くものは、カーペット(機械織り)、もしくはラグ(手織り)と呼ばれているのが一般的です。
つまり、文化や言語などの違いから定義や言い方が異なりますが、両者は全く同じものを指しており、用途や素材に大きな違いはありません。
絨毯のメリット・デメリット
これからリフォームや新築で、ご自宅の床に絨毯を取り入れてみようという方もいらっしゃるかもしれません。 居間や寝室などの床を絨毯に張り替えると、どのようなメリットやデメリットがあるのか簡単にご紹介します。
メリット
絨毯に張り替えるメリットは主に以下の5つが挙げられます。
クッション性があるので、足腰に負担がかからない
保温性があり、冬場は足裏からの冷えを感じにくい
防滑性があるため滑りにくく転倒防止になる
防音性があるので階下に音が響きにくい
色やデザインが豊富なので、インテリアの一部として楽しめる
絨毯はフローリングに比べるとクッション性や保温性に優れているため、足腰の負担を軽減してくれます。肌触りも良いため寝転んでリラックスできますし、冬場の足裏からの冷えを抑えてくれます。
さらに、防滑性、防音性という機能も備わっています。滑りにくいということは、子どもや高齢者の転倒防止につながるため、安全性が高いといえます。
賃貸物件では騒音トラブルが起こる可能性が高いので、階下に響く足音などの生活音を抑え、音に気を遣わずに生活できます。
また、色やデザインが豊富に揃っているので、インテリアの一部として楽しむことができる点も大きなメリットと言えます。
床の色を変えると、部屋全体の雰囲気もガラリと変わります。 高級感のある空間には柄もの、個性的な空間に仕上げたいときにはカラフルな色のものを取り入れるなど、ご自身の好みに合わせて取り入れてみましょう。
デメリット
絨毯に張り替えるデメリットは主に以下の4つが挙げられます。
掃除やメンテナンスに手間がかかる
家具の跡が残りやすい
素材によっては夏場が暑い
天然素材のものは価格が高い
絨毯はフローリングに比べて、掃除に手間がかかるといわれています。 主な素材が羊毛や繊維質ですので、細かなホコリやゴミが繊維の中に入り込んだり、液体をこぼしてしまうとシミになることがあります。
ペットを飼っている場合は、ペットの毛が落ちて絨毯にからまりやすいため、掃除機や粘着式クリーナーなどを用いて、こまめな掃除が必要になるかもしれません。
その他にも健康面や衛生面で、ダニの発生が気になる方も多くいらっしゃるでしょう。しかし、「防ダニ加工」が施されているものならば、ダニの発生を最小限に抑えることも可能です。 また、テーブルや椅子などの家具を長期間置いたままにしていると、脚跡がつきやすいことが懸念されます。
絨毯には様々な素材のものがありますが、素材によって夏場は暑苦しく感じてしまうことがあります。 特にポリエステルは吸湿性が低いため、夏場は暑苦しく感じてしまうといわれています。
一方、天然素材の羊毛は調湿作用があるので、夏場は涼しく、冬は暖かいという特性があります。 ナイロンなどの化学繊維は湿気を含みにくいため、さらっとした感触で夏場も快適に過ごせます。
絨毯に張り替える費用は?
絨毯の張り替えは、絨毯の商品代に加え、作業員の人件費、絨毯を固定する金具および、カーペットの下に敷くクッション材になるフェルトの取付け費用などによって異なります。
その他にも絨毯を新しく張り替える際には、既設絨毯やフェルトの撤去、処分費が必要です。
絨毯の商品価格は、「(絨毯のサイズ)×(単価)」が基準となり、サイズの大きいものほど高額になります。しかし、価格は使用されている素材によっても異なりますので、予算に応じて適切なものを選びましょう。
リーズナブルな絨毯であれば、6畳(約10㎡)あたり、2万円~3万円程度ですが、100%天然素材のウールなどの絨毯は10万円以上するものもあります。
一般的な絨毯を張り替えた場合、6畳あたりの張替え工事費の相場は、工事費などを含めて5万円~6万円程度です。
ただし、業者によって工事費は異なりますので、相見積でしっかりと比較検討をすることが大切です。
DIYで絨毯を張り替えるときに気を付けること
絨毯の張替え方法は、主に以下の3種類です。それぞれの工法の特徴や、注意点を簡単にご紹介します。
DIYで張り替えようとお考えの方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
グリッパー工法
グリッパー工法は、最も普及している施工方法で、グリッパーと呼ばれるカーペットを固定する金具を用いて施工します。
専用の金具を部屋の壁際に固定し、カーペットの裏をピンに引っ掛けることにより、カーペットが延びて波打つこともなく、比較的張り替えも簡単に行えます。ただし、場合によってはカーペットを剥がした後に高さ調整などが必要なことがあります。
直貼り工法
直貼り工法は、カーペットに直接接着剤を塗布して床面に貼る方法です。
張替えに少し手間がかかりますが、金具なども使用しないため安全性に優れています。 また摩擦抵抗が減るため、耐久性が高まりシワやたるみができにくく、表面がフラットに仕上がります。
ただし、適切な接着剤の量を用いて作業を行わなければ、後からカーペットを剥がすことができないという事も起こり得るため、接着剤の分量に注意しなければなりません。
モノボンド工法
米国で開発された工法で、床に接着剤(モノボンド)を塗布し、モノスラブという素材(フェルト)を敷き、さらにその上に接着剤を塗布してカーペットを敷く方法です。
施工後は、シワやたるみが出にくいというメリットがありますが、グリッパー工法に比べると、施工費が割高になりやすい点がデメリットです。
DIYで絨毯の張り替えのときに気をつけること
下地や工法によっては、素人では作業が難しいことがあるため、絨毯を張り替える前に必ず既存の床の下地や施工方法をチェックしましょう。
例えば、下地がコンクリートで直貼り工法の場合は、下地調整が必要となります。さらに、ボンド張りになるためDIYでは施工が難しいことがあります。
またグリッパー工法の場合も、仕上がり調整などが必要なことがありますので、一度業者に相談してみることをおすすめします。
ロール状の絨毯は裏巻きになっているので、広げた時に端部分が丸まった状態になります。施工前はあらかじめ反りを直し、平らな状態にしておくことが作業を効率よく行うコツといえます。
まとめ
絨毯は掃除やメンテナンスが、やや手間になることがありますが、敷くことにより様々なメリットもあります。 特に日常生活において安全面、健康面、防音面では、メリットが大きいと言えます。
子供や高齢の方の転倒を防止し、安全性に優れ、足腰の負担や冬場の足冷えを抑えるなど、健康面においても安心です。 さらに足音などの生活音を吸収し、階下に響く音を最小限に抑えます。
また冬場は保温性、夏場は調湿作用が働くため、さらりとした肌触りで快適に過ごせる点も大きな魅力です。
その他にも、バラエティーに富んだ色やデザインが豊富に揃い、インテリアに合わせたものを取り入れることができます。
絨毯の張替えはDIYで行うこともできますが、素人では少し難しい工法もあります。業者に任せることで作業もスムーズに進み、きれいに仕上げてくれますので、無理をせずに業者に依頼することも視野に入れてみてください。
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