アンテナとは
テレビやラジオの受信に必要なアンテナ。アンテナがあるとテレビが映るのはわかるけど、その仕組みまでは、なかなかわかりません。 目に見えない電波を受信するアンテナには、幾つかの種類があり、その役割も違ってきます。 取り付け方もいくつかあるため「よくわからない」状態になってしまいます。
ここではアンテナの工事をする前に、これだけは知っておいたほうがいい、ということだけを簡単にご紹介します。
アンテナについてより詳しく知りたい方は以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
アンテナ工事の基礎知識
アンテナの種類と役割
放送用アンテナには受信する電波の周波数に合わせて、VHF用とUHF用とSHF用があります。 VHFは30MHzから300MHzの電波を受信し、300MHzから3GHzの電波を受信するのがUHFです。
SHFの電波は衛星を利用し、BS・CS放送の受信に利用されます。
地上波デジタルアンテナ(UHF)
「地デジ」を受信するためのアンテナで、一般的にUHFアンテナと呼ばれています。 地上波デジタルアンテナには、電波を受信する「素子」があり、この素子数が大きくなると弱い電波でも受信できるようになりますが、アンテナ設置時の方向調整がシビアになります。
性能が高いからと高素子数のアンテナを購入すると、アンテナ本体の価格も高くなり、設置コストも高くなります。 受信地域にあった適切な素子数のアンテナを選ぶことが必要です。
BS/CSアンテナ(SHF)
衛星放送を受信するアンテナ。BSデジタル放送や、CSデジタル放送を視聴するために必要なアンテナです。 BS放送と、CS放送は、ほぼ同じ位置にある静止衛星を使用しているため、共通のアンテナで視聴することができます。 スカパー!HDの衛星は違う経度の衛星をしようするため、専用のアンテナが必要になります。
U/V混合アンテナ(UHF+VHF)
FMラジオの受信には専用のアンテナを使いますが、地デジ化で使わなくなったVHFアンテナを使用することもでき、AMラジオの補完放送もVHFアンテナで受信を行うことが可能です。 緊急無線を使用するためにもVHFアンテナは設置されます。 これらのVHFアンテナと地デジ用のUHFアンテナの両方を利用するためのアンテナがU/V混合アンテナになります。
アンテナの取り付け場所
アンテナを取付けるときに重要なのは、電波の方向に合わせて設置するということです。そのため、どこにでも設置できるわけではありません。 アンテナ工事を行う際は。作業のしやすさも含めて、アンテナをどこに設置するかを検討する必要があります。
屋根上取付
最も一般的なアンテナの設置方法です。建物の一番高い場所に設置するため、電波の受信がしやすくなります。 一般的な作業になるためコストも安価になります。
ただ、工事が屋根の上になるため作業に危険がともない、台風などの影響を受けやすくなります。 建物の美観も損なうため、屋根上にアンテナを取付けない家も増えています。
ベランダ・格子取付
屋根に取り付けできない場合に行う取付方法です。BS/CSアンテナ設置に使われることが多く、BS/CSアンテナの標準金具もこのタイプになります。 取り付け場所がベランダになることが多く、業者さんに依頼しなくても取付することが可能です。
ただ、格子の強度が弱い場合、BS/CSアンテナの角度調整時に微調整のためアンテナを動かそうとすると格子が動いてしまうため調整が難しいというデメリットがあります。
コンクリ・手すり取付
壁面や手すりをアンテナ支柱の金具で挟み込む設置方法です。ベランダの格子に取付けるよりも安定するため、BS/CSアンテナ設置時の微妙な角度調整を行いやすくなります。 ベランダ・格子取付同様に、手の届く範囲での作業になるため、メンテナンスも簡単に行うことが可能です。 ただし設置できる場所が限られるため、前方に建物があるような場合、電波の受信を上手くできない場合もあります。
壁面取付
デザインアンテナによく使われる取付方法です。 出っ張りが少ないため、建物の外観がすっきりしますし、アンテナが確実に固定することができるため、安心して設置することができます。 ただし方向性が限られてしまい、前方に建物が近い場合は設置することができないこともあります。
屋根裏設置
建物の外観を重視して、室内にアンテナを設置する家が増えています。 室内に設置するため、雨や台風などによる劣化やトラブルを防ぐこともできます。
屋根裏にスペースがあり、電波環境が良い地域では屋根裏設置をすることで、建物の壁に配線用の穴を開ける必要もなくなります。 また、作業も安全に行えるため、工事費用が安くなることもあります。
アンテナを交換するタイミング
アンテナの寿命は10年と言われていますが、10年で交換する人はほとんどいないでしょう。 テレビが映らなくなって、工事業者さんに相談して初めて「アンテナ交換」を意識することになります。
アンテナが使えなく理由はさまざまありますが、多くの場合はアンテナ表面が雨などにより酸化することが原因です。 この酸化はゆっくりと時間をかけながら徐々に進みます。 それでも電波を受信することができているうちは問題ありませんが、時間の経過ともに「映りが安定しない」と感じて、工事業者さんに相談することになります。
テレビは緊急時のライフラインのひとつです。テレビがあるから入手できる情報も少なくありません。 いざというときにテレビが映らないということがないように定期的に検査することも大切です。 可能なら5年ごと、最低でも設置から10年経過した時点で検査してもらうことをお勧めします。
アンテナを修理する際の費用は以下の記事で詳しく紹介していますので、参考までにご覧ください。
アンテナ工事・修理の費用相場は? 自分でできることもご紹介
アンテナ工事業者の選び方
アンテナの工事が必要になったとき、どのお店に依頼をすべきなのか悩みますよね。 インターネットで調べると、家電量販店やハウスメーカー、町の電気屋さんまで様々な工事業者さんから選ぶことができます。
大切なことは「値段だけで決めない」ということです。 アンテナ工事は自分でできる作業もあるため「どこに依頼しても同じ」と思うかもしれませんが、実際は、正しく設置するためには熟練の技術と経験が要求されます。 「安いから」という理由で決めたアンテナ工事をした結果、台風や大雨でアンテナが動いてしまい、テレビが映らなくなるといったことが発生するケースもあります。 「安さ」はアンテナ工事業者選びの指標のひとつに過ぎません。
多少値段が高くても、5年や10年のアフターケアを受けられる保証が付くことがあります。 その場合は、アンテナに何かあったときにすぐに相談できるというメリットがあるのでお勧めです。
アンテナ工事の業者選びは「コスト」と「安心」のバランスを取りながら決めることが大切です。 サイトで実績や口コミを参考にしたり、実際に工事業者さんに会ってみたり電話で話をし、「この工事業者さんなら任せられる」と感じた工事業者さんを選べば、工事業者選びで失敗することはありません。
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!
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