2018年10月22日

家庭でも天井埋め込み型エアコンを設置できる?! 取付けるメリット・デメリットをご紹介

お店でよく見かける天井埋め込み型エアコンですが、一般のご家庭にも取付けることができることをご存知でしょうか。天井埋め込み型エアコンは、取付けることで様々なメリットがあります。この記事では、天井埋め込み型エアコンを取付ける際のメリットやデメリットをはじめ、取付けにかかる費用の目安や注意点についても紹介しています。

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天井埋め込み型エアコンの優れている点

天井埋め込み型エアコン

一般住宅の場合は、壁掛け型エアコンが主流です。天井埋め込み型エアコンは、お店、オフィスなどでよく目にするため業務用というイメージが強いですよね。 しかし、タワーマンションでは天井埋め込み型エアコンが採用されていることが多く、マンション同様に一般住宅にも取付けることが可能です。

実際に天井埋め込み型エアコンを取付ける際、どのようなメリットが得られるのか把握しておくと安心です。そこでまず、天井埋め込み型エアコンの特徴や優れている点についてご紹介します。

天井埋め込み型エアコンの主なメリットは、以下の3つです。

  • 1.天井に出っ張りがなく、見た目がすっきりする

  • 2.取付け場所を気にせずに、天井を有効活用できる

  • 3.室内全体に効率よく風を行き渡らせることができ、省エネ効果も期待できる

1. 天井に出っ張りがなく、見た目がすっきりする

天井埋め込み型エアコンは、その名の通り天井内にエアコン本体を埋め込んで取付けます。

そのため、壁掛けタイプのように、壁の上部に出っ張りがなく、かなり見た目がすっきりとします。 さらに、空間を広くみせる効果がありますので、インテリアの邪魔をしないフラットな天井を希望されている方にはおすすめです。

2. 取付け場所を気にせずに、天井を有効活用できる

壁掛けタイプのエアコンを取付ける際に、意外と頭を悩ませるのが、取付け場所です。 一見、部屋の壁面積は広く見えますが、実際にエアコンの取付け場所に適している箇所は少ないことが多いです。

部屋に効率よく風を行き渡らせるためには、取付け場所はとても重要ですので、設置する場所は限られてしまいます。

一方、天井埋め込みタイプは、天井を有効に活用することができることが大きなメリットといえます。 その上、天井から部屋全体に効率よく風を行き渡らせることが可能なため、取付場所を限定されることがありません。

3. 室内全体に風を効率よく行き渡らせることができ、省エネ効果も期待できる

10畳~12畳以上の広い部屋の場合、壁掛け式のエアコンでは部屋の奥まで冷暖房効果が得られないことがあります。

一方、天井埋め込み型は比較的広めの部屋での使用に適しており、特に縦長の空間を効率よく空調したいときに大きな効果が得られます。 例えば、リビングダイニングと和室が縦長に配置された部屋(18~20畳程度)の場合は、一つの大きな空間として使うこともありますよね。

このような場合、天井埋め込み型のエアコンは2つ以上の吹き出し口のあるものを選ぶと良いでしょう。1台で左右から風を部屋に行き渡らせることができるため、室温にムラが生じることがありません。

室内を一定の温度に保つことができるため、省エネ効果も期待できます。

埋め込み型エアコンのデメリット

天井埋め込み型エアコン

天井埋め込み型エアコンのデメリットは、以下の4点が挙げられます。

  • 1.壁掛け型エアコンに比べ、種類が少ない

  • 2.取付け工事に手間がかかり、工事費用が高くなる

  • 3.トラブル時には、天井から水が漏れることがある

  • 4.メンテナンス費用が高くなる

1.壁掛け型エアコンに比べ、種類が少ない

みなさんもご存知のように、壁掛け型エアコンはメーカーごとに多機能多機種の商品が豊富に揃っています。年々、機能もグレードアップしていますよね。

一方、埋め込み型エアコンは吹き出し口が1口、もしくは2口のものに大きく分かれます。壁掛け型エアコンに比べ、最先端の機能は搭載されておらず、選べる機種も限られてきます。

しかし、最近では各メーカーから省エネ設計、除菌および脱臭フィルターが10年間交換不要のものなど、便利で使いやすい商品も見られるようになりました。

2.取付け工事に手間がかかり、工事費用が高くなる

天井埋め込み型エアコンは天井に本体を設置するため、壁に取付ける壁掛け型エアコンに比べると、工事に手間がかかります。 当然、手間がかかる分だけ工事費も高くなる傾向にあります。

特に新規で取り付ける場合は、天井の化粧板をエアコンの本体サイズに合うように裁断したり、室外機へつなぐ配管や配線作業が必要ですので、ただの交換工事よりも作業工程が多くなります。

3.トラブル時には、天井から水が漏れることがある

エアコンの経年劣化で起こりやすいトラブルが、エアコンからの水漏れです。

天井に取付ける埋め込み型の場合は、排水管のつまりによる天井からの水漏れが懸念されます。 また、水漏れにより天井にシミができてしまうことがあります。

4.メンテナンス費用が高くなる

壁掛け型、天井埋め込み型に関わらず、エアコンの定期的なメンテナンスは欠かせません。
こまめにフィルターを掃除していても、エアコン内部の汚れや嫌な臭いは、素人では対処しきれないことがあります。

その際、プロのクリーニング業者に依頼することになりますが、天井埋め込み型は壁掛け型よりもメンテナンスやクリーニング費用が若干高めになります。

天井埋め込み型エアコンを設置するときの費用は?

天井埋め込み型エアコン

通常、天井埋め込み型エアコンは、10畳以上の部屋の広さに取付けるのに適しています。 もちろん、壁掛け型エアコンにも10畳以上に対応する商品もありますが、工事工程などが異なるため両者の工事費には差が出てきます。

工事費用は、エアコンの馬力、つまり何畳の広さに対応できるものかで変わってきます。
当然、10畳用よりも18畳用のエアコンのほうが工事費も高くなります。

基本的な取り付け工事費(新規)の内訳には、以下のような項目が含まれ、取付けにかかる工事費の目安は、10万円~20万円程度です。 ただし、室外機の設置場所によっては配管延長のため、追加費用などが加算されることがあります。

・室内機取付け工事費

・室外機設置費

・ドレーン配管工事費

・冷媒配管工事費

・配管貫通工事費

・既存エアコンの処分、運搬費 など

天井埋め込み型エアコンの耐用年数

天井埋め込み型エアコン

各メーカーが定めている壁掛け型エアコンの耐用年数は、9年~10年ですが、天井埋め込み型エアコンは13年~15年といわれています。

両者の耐用年数に差が生じるのは、天井埋め込み型エアコンが建物の一部とみなされるためです。天井埋め込み型エアコンは天井に配管工事を施すことにより、建物区分となります。

従って、償却資産として扱われる壁掛け型よりも、4~5年程度法定耐用年数が長くなると理解しておきましょう。

天井埋め込み型エアコンの注意点

天井埋め込み型エアコン

最後に、天井埋め込み型エアコンを取付ける際の注意点をご紹介します。
以下の注意点をしっかりと踏まえて、導入の際の知識として役立てて下さい。

・天井裏に本体を埋め込むスペース(機種によるが30cm~40cm程度)

・下地補強が必要な場合がある

・配管および配線などの設計をしっかりと行わなければならない

・サイズが違う機種に交換する場合は、別に天井工事が必要になる

・固定資産となるため、課税の対象になる

天井埋め込み型エアコンの取付けは、天井工事を伴いますので、工事に手間がかかります。 天井裏のスペース(30cm~40cm程度)を確認したり、天井の強度を確保するため下地補強が必要なケースがあります。

サイズが違う機種に交換する場合は、その機種に合うように新規で天井工事を行いますので工事費がかさみます。 さらに、天井内部に配管および配線を行うため、本体と室外機をつなぐための配管配線ルートなどは綿密に設計しなければなりません。

工事をスムーズに行ってもらうためには、天井埋め込み型エアコンの取付け専門業者に依頼するのが安心です。
先に触れたように、天井埋め込み型エアコンは建物区分となるため、固定資産税の課税対象となります。 固定資産税の通知を見て慌てることがないように、前もってしっかりと準備しておきましょう。

まとめ

天井埋め込み型エアコンの取付けは、天井工事を伴い、壁掛け型に比べると少し大掛かりな工事になります。 ただし、取付ける機種にもよりますが、交換の場合は新規で取り付けるほど手間はかかりません。

天井埋め込み型を取付ける最大のメリットは、天井と一体化していて、見た目もスッキリとする点です。 出っ張りがないフラットな天井はインテリアの邪魔になりません。

また、エアコン1台で10畳以上の広い部屋を効率よく冷暖房効果を得たいとお考えの方は、天井埋め込み型エアコンが適しています。 ご紹介したメリットやデメリット、注意点などを踏まえ、天井埋め込み型エアコンの導入について、検討されてみてはいかがでしょうか。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。