足場無しでの外壁塗装は、仕上がり悪くなるのですか
アパートの外壁塗装を予定しています。
足場ありの業者と足場なし(ブランコ施工?)の業者から見積もりを取っていて、
材料の違いなども多少ありますが、足場無しの業者の方が安いです。
足場無しだと仕上がりが悪かったり、保証期間も短いので心配しています。
足場無しの外壁塗装ってどうなんでしょうか?
専門家からの回答
足場ありの外壁塗装と足場なしの外壁塗装(以下ブランコ塗装)の仕上がりと保証期間についてご説明させていただきます。
また、足場有りの塗装とブランコ塗装のメリットデメリットについてもお話しますので、判断材料程度にお読みいただければと思います。
まず、ご質問者様がおっしゃる通り、ブランコ塗装の場合は足場ありの場合よりも仕上がりが悪くなってしまうことが多いです。
ブランコ塗装とは建物の上から吊り下がって塗装をする方法ですので、足場の上で作業するよりも不安定になってしまい、塗りにくい部分などをキレイに塗装できないことがあります。
ですのでブランコ塗装は仕上がりが悪い塗装になってしまうため、保証期間も短くなります。
次に、足場ありの外壁塗装とブランコ塗装におけるメリットデメリットをお話しします。
足場ありの塗装のメリット
・作業の安全性が高い
・外壁塗装の作業効率が高い
・外壁塗装の仕上がりがキレイになる
足場ありの塗装は、足板の上での作業になるので安定性があり、安全性・作業効率がメリットとなってきます。
外壁塗装は高所作業になりますので、転落や高所から物を落としてしまうなどの危険があります。
足場ありの塗装をすれば、足板によって安定性が増しますので、事故や怪我を未然に防ぐことができ、安全性が高いのです。
また、足場の安定性により、窓や排気口のまわりなどの塗装しづらい部分にも丁寧な塗装ができますので、外壁塗装の仕上がりがキレイになります。
足場有りの塗装のデメリット
・費用が高い
・防犯の注意が必要
足場の設置費は平均して20万円程度(足場の大きさで変動します)ですので、外壁塗装全体の費用が高くなります。
また、足場を組むことで工事期間中は上階までの行き来ができるようになり、窓から侵入されるなど、窃盗のリスクは発生します。
工事期間中は注意する必要があります。
次に、ブランコ塗装のメリットですが、
・費用が安く済む
・工期の短縮
・足場を組むスペースが不要
足場を組む場合に比べ、費用の削減面がブランコ塗装の強みになります。
足場を使用する場合には、設置や解体の工程が必要になるので工期が長くなってしまいます。
それに比べ、ブランコ塗装は設置が簡単なので、設置した当日から外壁塗装作業に入ることができます。
また、足場を組めないほど敷地がない場合などもブランコ塗装は対応できます。
ブランコ塗装のデメリット
・安全性が足場有りの塗装に劣る
・塗りにくい部分などは粗雑になりがち
・塗料が飛散しやすい
足場に比べて安定性の低いブランコ塗装は、安全性や仕上がりに欠点があります。
また、足場ありでの塗装ですと、飛散防止用のシートを設置するのですが、ブランコ塗装はシートを使わずに作業するので、塗料や水が飛散してしまいます。
まとめると、ブランコ塗装は足場ありでの塗装に比べて、仕上がりが悪くなりますので保証期間が短くなります。
また、ブランコ塗装は、仕上がりと安全性が低くなりますが、工期の短縮と費用の削減が可能になり、足場ありの塗装は工期が伸びて費用が高くなる分、仕上がりと安全性が上がりますので、ブランコ塗装と足場ありの塗装のどちらが良いとは一概に言えません。
足場塗装には費用に見合った仕上がりと安全性がありますので、費用と外壁塗装の仕上がり・安全性を天秤にかけてお考えいただければと思います。