外壁塗装の品質に花粉が影響することはありますか?
"外壁塗装を予定していて相談したいことがあります。
自宅は山に近くて花粉の多い場所なのですが、三月に外壁塗装はやるべきではないですか?
施工後の品質に花粉は関係あるのでしょうか。
"
専門家からの回答
ご自宅が山の近くで花粉の飛散が多い場所にあるため、特に花粉が多いとされる3月に外壁塗装はすべきではないのかということですね。
また、施工した場合に花粉が外壁塗装の品質に関係してくるのかというご質問に回答させて頂きます。
結論から申しますと、花粉や埃のような微粒子が外壁に付着した状態で塗装を行っても、仕上がりには影響しません。ですので、花粉が多い地域、時期だからといって3月に塗装を行うことは問題ありません。
しかし、砂埃など粒子の大きいものが付着した状態で塗装をすることは避けましょう。
粒子が大きい場合は、表面が凸凹になってしまい、塗膜が浮いてしまうことがあります。ですので、強風で砂嵐が吹いている時期は避け、天気の良い日に塗装をしてもらうようにしましょう。
まずは、花粉について少しお伝えします。
花粉はお住まいの地域によって、種類や飛散が多い時期は様々です。
日本医科大学大学院医学研究科によりますと、2月初旬から4月下旬にかけてが全国的に見ても花粉の飛散が多くみられると発表されています。
そして花粉はPM2.5と呼ばれる微小粒子状物質と同じように、目には見えない微粒子レベルの大きさですので、外壁塗装中に付着をしても仕上がりに大きな影響はないとされています。
ただし、先述しましたように砂埃や粒子が大きいものが付着していると、塗膜が凹凸になる可能性があります。
外壁塗装前には必ず高圧洗浄機による洗浄作業が入るので、砂埃や粒子の大きいものは除去することができます。
仮に洗浄作業をしたあとに小さい粒子である花粉や埃であれば、付着してもその後の塗装に影響はありません。ですので、外壁塗装の際に時期は気にせず依頼していただいても問題ありません。
このように花粉は塗装工程の中では影響ありませんが、それでも花粉の影響を懸念される場合は、時期の変更をすることをお勧めします。
良い時期としては花粉が落ち着き、天候が安定している時期となるため、梅雨や台風の時期を避ける必要があります。
それを踏まえますと、一般的な梅雨入り前とされる5月上旬から6月下旬の間、または、台風シーズンが過ぎたあとの10月上旬から11月下旬がお勧めの時期となります。
また、花粉に関しては塗装作業中よりも塗装後に影響が出る場合があります。
花粉は目に見えませんが様々な大気汚染物質と一緒になっており、外壁に付着すると知らない間に外壁や屋根の劣化を助長する可能性があります。ですので、ご自宅が花粉の飛散が多い場所でしたら、塗装後も定期的に外壁のメンテナンスとして洗浄作業をしていただくと良いでしょう。
上記のような背景から、ご自宅が花粉の多い地域や時期であっても、外壁塗装の仕上がりには影響ありませんので、依頼をしていただいても問題ありません。
それでも仕上がりを懸念される場合は、花粉や台風シーズンを避けた時期に依頼していただくことをお勧めします。