高圧洗浄後にコーキング作業をしても大丈夫なのですか?
外壁塗装を行っているところなのですが、高圧洗浄をしたすぐ後にコーキング作業をしていました。外壁塗装は濡れている状態でしてはいけないと聞いたことがあるのですが、どうなんでしょうか。
2017-03-05専門家からの回答
外壁塗装で高圧洗浄のあとの外壁が濡れている状態でコーキング作業を行ってよいのか、という質問にお答えします。
また、外壁塗装の塗膜に膨れや剥がれが生じてしまった際の塗装の直し方についてもご紹介しますので、今後不具合が出てしまった際の参考になればと思います。
結論からいいますと、外壁が濡れている状態でコーキング補修を行うことはよくありません。
なぜなら、コーキングの隙間から水が入り込んだ状態で上から塗装すると、入り込んだ水分が日光などで膨張して塗膜を浮かせてしまう可能性があるからです。
また、コーキングの隙間から外壁内部に水が侵入すると、外壁材を腐食させてしまい、さらにメンテナンスが必要になってしまいます。
ですので、コーキング補修は外壁が完全に乾いた状態で行います。
高圧洗浄のあとは、水を残さないように48時間ほどかけてしっかりと乾燥させるのが良いでしょう。
外壁がしっかり乾いていない状態でコーキング作業や塗装を行ってしまうと外壁と塗装の間に水を残してしまうので、天候によって乾き具合に差が出ることも考え、出来る限りまるまる48時間、最低でも24時間は乾燥させなければいけません。
また、高圧洗浄を行ってから24時間の乾燥時間を設けていない場合、施工不良になりますので、高圧洗浄から24時間以上の乾燥をさせずにコーキング作業を行うような業者であれば、しっかりと工事の内容や工程を聞いて、乾燥の工程を入れてほしい旨を伝えましょう。
今後、塗膜が浮くなどの問題が発生した場合の、剥がれた部分の塗り直し工程について説明します。
まず、剥がれた塗膜の除去を行う必要があります。
塗膜が剥がれた状態で放置し、そこに雨水などが入ってしまうと外壁材の劣化や剥がれていない塗膜が水に浸かって剥がれてしまう可能性があります。
ですので、剥がれている塗膜と剥がれていない塗膜の取り合いを念入りに取り除き、境目部分で再度剥がれが落ちないようにします。
また、綺麗に取り除いておかないと新しく塗装する塗料がしっかり密着しないので注意が必要です。
次に高圧洗浄で既存塗膜の細かな粒を取り除き、しっかりと乾燥させます。
ここで乾燥を怠ると、再度膨れを起こしてしまいます。
しっかりと乾燥させたあとは、シーラーを用いて下塗りを行います。
下塗り塗料を乾燥させて塗装を2度塗りして補修完了となります。
外壁塗装の剥がれた部分の塗り直し工程は、外壁塗装の小さな範囲を補修するものなので、DIYでできるとお考えになる方が多いです。
しかし、不具合の起きている外壁塗装の補修をDIYでやるのには難しく、おすすめしません。
というのも、剥がれた塗膜の除去や外壁洗浄の工程を充分に行わないと、短期間で再度外壁塗装が剥がれてしまう可能性が高いからです。
ですので、外壁塗装に浮きや剥がれが発生した場合は、無理にDIYで塗装の補修を行おうとせず、外壁塗装業者に依頼するようにしましょう。
また、今回外壁塗装を行った業者で保証などに入っている場合は、外壁塗装の剥がれに対応可能なのか、追加料金なしで補修してくれるのかを確認するべきでしょう。
最後に今回のご質問への回答をまとめますと、高圧洗浄後にコーキング作業を行うことはよくありません。
外壁塗装作業は外壁が乾燥している状態で行わないと、外壁と塗装の間に水分が入り込み、塗膜を浮かせてしまったり、外壁内部に水分が染み込んで外壁材を腐食させてしまう可能性があります。
今後、外壁塗装に不具合が生じた場合に、DIYで補修するのは難しいので外壁塗装業者にお願いするようにしましょう。
また、外壁塗装の保証がある場合には、補修に対応してくれるのかを確認してみてください。