外壁塗装の赤い塗料はなぜ高いのですか?
外壁塗装を塗り替える際に赤色の塗装にしたかったのですが、白などと比べてめちゃめちゃ高かったので、やめました。赤い塗料はなぜ高いのですか?
2017-03-05専門家からの回答
外壁塗装の塗料に赤色をご検討していただいていましたが、高額であったため理由はなぜなのかというご質問ですね。
赤色の塗料は3、4種類の塗料を混ぜて作られたものになります。赤色だけでなくカラフルな色の塗料は、シンプルな単色の塗料よりも高額になります。
また、シリコンやフッ素塗料など、その他の種類の塗料も同じく高額になります。つまり、カラフルな塗料に耐久性やその他の機能性を求めるとかなり高額なものになってしまうので、予算内で何を優先して塗装を行いたいのか考えましょう。
赤色の塗料、その他のカラフルな塗料が高額とされる単純な理由としては、混ぜ合わせる際に何種類かの塗料を使用しているためです。
また、調色商品というものは高額とされています。なぜなら調色の際に使用する顔料と呼ばれる色の粉が高額であるからです。
外壁塗装の塗料に色をつける場合は、白い塗料に顔料を混ぜていきます。
この顔料の色によって値段も変わってきますが、きれいな赤色の顔料がもっとも高額とされているのです。赤色に次いで、黄色、青や緑、黄土色、黒、白という順番で価格は安くなっていきます。
もうひとつの理由が、ご希望されていた赤色というものはもともと対候性が低い色とされています。対候性が低いとは、屋外で使用された場合に劣化しやすいという意味です。
つまり、赤色は紫外線や雨風の対候性が低いということになります。この劣化を抑えるために耐久性を高めるための塗料を使用しなければ、通常8~10年で必要となる外壁塗装の塗り替えが、早ければ2~3年で必要になってきてしまいます。
ですので、全体的なコストパフォーマンスも悪くなるといえます。
しかし、調色をせずに価格を抑えたい方法として「原色商品」と利用する方法があります。
原色商品は製造の段階で大量に作られるため、高額な顔料を使用している調色商品よりは価格を抑えることができます。また、原色商品にも様々な色合いがございますので、ご希望された色合いに近いものがあれば原色商品の中からご検討いただくことも可能です。
一般的にはアクリル系塗料は耐久性が低いぶん費用が安く済み、フッ素系塗料は耐久性が高いぶん費用が高くかかることで知られていますが、赤色に限らず、カラフルな色合いにしたい場合はどの塗料をしようしても高額になってきてしまいます。
まとめてみます。
・カラフルな塗料は何種類かの塗料を混ぜ合わせるため高額になる
・調色商品は顔料と呼ばれる粉を使用しており、得にきれいな赤色はもっとも高額になる
・赤色の塗料は対候性が低く劣化が早いため、高い耐久性の塗料を混ぜる必要がある
以上が赤色の塗料が高額な理由になります。
そのため、比較的費用が安い単色塗料の中にご希望の色があればご検討いただければと思います。
また、赤色のようなカラフルな塗料をお求めの際は高額になってしまうことが多いので、予算内で耐久性、デザインなど、何を優先したいかで選ぶことをお勧めします。