Q

外壁塗装の塗料って有害物質みたいなものってあるんですか?

先日から外壁塗装の工事をしているのですが、塗装を始めた昨日あたりから長男が体調を崩して気分が悪くなったと言っています。以前にはこんな風になったところは見たことがないので心配です。外壁の塗装をすることで、健康を害する(主に吐き気)ことってあるんですか?

2017-03-01
A.S

専門家からの回答

株式会社キュウテックセンター
株式会社キュウテックセンター
福岡県大野城市

外壁塗装の工事が開始されてからご家族が体調を崩されたということで、外壁塗装に使用されている塗料の成分が健康を害する場合があるのかというご質問ですね。

結論から申しますと、現在使われている外壁塗料には人体に有害なほどの量の化学物質は含まれておりません。なぜなら、化学物質の使用量は建築基準法という法律で規制されているからです。しかし、心配な場合は病院で検査を受け、同時に塗装に使用された塗料の成分調査も依頼することをお勧めします。

新築住宅の住み始めや、今回のような外壁塗装による改修工事をしている際に気分が悪くなるという事例は、総称して「シックハウス症候群」と呼ばれています。シックハウス症候群のメカニズムはいまだに解明されていないことが多く、症状も非常に多種多様にわたっています。シックハウス症候群によって、せっかくの新築住宅や改修住宅に住むことができないという問題が多々報告されているのです。

厚生労働省はシックハウス症候群の原因とされている化学物質として、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなどの13物質に、室内濃度指針値を設けました。室内濃度指針値とは、化学物質によって健康を害さない量を示した数値です。
現在、外壁塗料に関係するものの中では「ホルムアルデヒド」のみが、建築基準法で規制されています。

また、建築基準法にはホルムアルデヒドを含む塗料や建材には、放散の等級を表示するようにと定められています。等級は「F☆☆☆☆」から「F☆」までの4段階によって、星マークの数で分けられています。星マークの数が最大である「F☆☆☆☆」であれば、ホルムアルデヒドを含む塗料や建材の使用に制限なく安全とされており、星の数が3つの「F☆☆☆」からは少なくなるにつれて、塗料や建材の使用において面積などに制限が設けられきます。

もしもホルムアルデヒドを含む塗料が使用されていたとしても、成分量は安全な範囲内で使用するよう建築基準法で規制されていることがわかります。さらに昨今では安全な水性塗料なども開発されて、商品化されている実状があります。

まとめてみますと、現在使われている外壁塗料には人体に有害なほどの量の化学物質は含まれておりません。 シックハウス症候群のメカニズムはいまだにはっきりと解明さてていないこと。症状は多種多様にわたっているという点から、体調不良において今は軽い症状でも、塗装後数年経ってから何かしらの症状が出る場合があります。まずは病院へ受診していただき、体調不良の原因を特定していただくこと。さらに、原因となる物質が塗料に含まれていないか調べることをお勧めします。

2017-03-01
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