外壁塗装の吹き付け塗装とローラー塗装はどちらの方がいいんですか。
"今度自宅が築30年を迎えるので、3回目の外壁塗装を頼もうと思っています。
そこで以前外壁塗装を行ったときにも気になったのですが、ローラー塗装と吹き付け塗装って何が違うんですか?また、どっちがいいんですか?"
専門家からの回答
外壁塗装におけるローラー塗装と吹き付け塗装の違いと、どちらがいいのかという二点について、回答させていただきます。
結論から言いますと、外壁塗装におけるローラー塗装と吹き付け塗装の違いは、塗装の方法にあります。
外壁塗装は一般的にはローラー塗装で行うのですが、模様をつける場合かつ、吹き付け塗装で模様を付けるのが適している場合もございます。
今回は外壁塗装におけるローラー塗装と吹き付け塗装の塗装方法を説明しつつ、利点と欠点についてお話していきます。
まず、ローラー塗装から説明していきます。
ローラー塗装は専用のローラーを使用して外壁塗装を行う方法です。
外壁塗装におけるローラー塗装の利点は、
・外壁に凸凹が多い場合に、塗料が塗装しにくい凹み部分にまで、毛足の長いローラーを使えば対応できる
・ローラーにつける塗料の量を調整して、外壁の厚塗りが簡単にできる
・ローラーで塗りつけるように塗装するので、飛び散りや飛散が少なく、塗料の無駄が少ない
となります。
凸凹が多い外壁はローラー塗装になりますし、先にお伝えした通り現在の主流はローラー塗装、多くの業者さんが選ぶ塗装方法がローラー塗装になります。
しかし、欠点として、
・吹き付け塗装に比べて外壁塗装の施工時間が長くなる
・仕上げの模様の数が吹き付け塗装に比べると少ない
という点が挙げられます。
次に吹き付け塗装についてですが、吹き付け塗装とは、専用の器具を用いて塗料をスプレー状にして吹き付ける方法です。
外壁塗装における吹き付け塗装の利点としては、
・仕上げの模様が豊富にある
・広範囲に吹き付けられるため、外壁塗装の時間が短くなる
・仕上げ面が綺麗
となります。
この中でも、仕上げの模様が豊富にあるのが外壁塗装における吹き付け塗装の強みになります。
リシン模様や石目調、スタッコ模様を作るには、吹き付け塗装が最適です。
欠点としては、
・塗料をスプレー状にして吹き付けるので、飛散しやすく十分な養生が必要になる点
・吹き付ける際に塗料の飛散が激しく、使用量の半分ほどしか壁に付着しないので、塗料に無駄が多い
・外壁に凸凹が多い場合に、凹み部分に塗料を塗装しづらい
スプレー状に噴射した塗料が風に乗って飛散し、近隣住民の迷惑になる点や、塗装の無駄が大きすぎる点で、現在はほとんど行われていません。
しかし、模様によっては、吹き付けが適していますので、外壁に吹き付け塗装でつける模様を付けたい場合に使用する方法となります。
外壁塗装におけるローラー塗装と吹き付け塗装を説明しましたが、ローラー塗装が主流で吹き付け塗装を行うのは限定的です。
また、吹き付け塗装を行う場合には、しっかりと養生をしてから塗装してもらうようにしましょう。