Q

簡単に外壁の劣化状況を調べる機械や技術はありますか。

私は戸建てに住んでいます。同時期に戸建てを立てた友人が外壁の塗装をしたと聞き、自宅の状況を把握したいのですが、何か簡単に外壁の劣化状況を知ることのできる機械や技術はあるでしょうか。赤外線調査を勧められ、実施しましたが、役に立ちませんでした。他に何か方法があれば教えていただきたいです。よろしくお願いします。

2017-02-15
T.K

専門家からの回答

ディライトハウス株式会社
ディライトハウス株式会社
大阪府大阪市

自宅の外壁の塗装の状況を把握するために何か簡単に外壁の塗装の劣化状況を知ることのできる機械や技術はあるでしょうかとのことですので、いくつかご紹介させていただきます。方法を説明する際に何度も出てくる塗膜について先に簡単に説明しておきます。
塗膜とは、塗料を外壁に塗ったのち、乾燥して溶剤が揮発、固体化したものです。塗膜は、コーティングとしての役割を持ち、水や日差し、錆の進行などから外壁材を守ります。この塗膜は塗ったらそのまま未来永劫あり続けるものではなく、時間の経過と水や、汚れなどのダメージによって劣化していきます。そして、下記で詳しく説明します白華現象がおこると塗膜がその能力を失っているということになります。

まずは簡単な方法から紹介していきます。
上記しましたが、外壁の塗膜が劣化した際によくみられる状態に白華と呼ばれる白い生成物が浮き出る現象が見られます。これを白華現象と言い、表層部分に入った水分が塗料に含まれている顔料などと一緒に表面に出て来て固まった物を白華と言います。これは外壁を指で触って白い粉のようなものが手についたら白華現象が起きているということですので、外壁塗装の劣化を確認することができます。

次に霧吹きを使った方法もあります。
外壁に霧吹きで水を吹きかけて、水がどうなるかによって塗膜の劣化を判断でき、外壁塗装を行う判断材料の1つとして数えることができます。判断としては、水が垂れ落ちる場合は塗膜が正常な証拠ですので、問題ありません。しかし、水を給水してしまう場合には、塗膜が劣化していることになります。

更に含水率計と呼ばれる外壁内の含水率を測ることのできる装置も存在します。
外壁に含水率が増えると建物自体の耐久度が下がっていきます。これは、外壁材に水分がたまると、次第に構造材にも水分が侵食していき、構造材が傷んでしまうことで結果的に建物本来の強度が保てなくなってしまうからです。
含水率計は、対象物がどれだけの水分を含んでいるかを測ることができ、これによって外壁内の水分量を測ることができます。これを測ることで、外壁塗装が正常に機能しているかを見ることができ、結果として塗面の状況等を見ることができます。

これら以外に外壁塗装の状況を見ることができますが、ご自分でできる方法はこの3つだと思われます。お役立て下さい。ご自分でわからないようであれば専門の業者にご相談していただいた方が確実です。

2017-02-15
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