外壁塗装するとき、エアコンのカバーは外しますか？

外壁塗装をする際、外壁にあるエアコンのカバーは外して施すのか、マスキングをして施すのかが業者によって見解が違うので、一般的にはどうするのかというご質問に回答させていただきます。

結論から申しますと、エアコンのカバーを外して塗装を施してもらった方が塗り残しはないとされています。しかし、外壁の劣化とともにエアコンのカバーも10年、20年経過すると劣化が進み、外した際に破損させてしまう恐れがありますので、一般的に施工店としてはマスキングをして作業を行うことが多いとされています。また、エアコンのカバーを外さずに上からそのまま塗装を施す事例もあります。

まず、エアコンのカバーの取り外しは本来、外壁塗装業者の管轄外であるということをご理解ください。
先述いたしましたように、経年によってエアコンのカバーは劣化している可能性が高く、取り外しの際に破損するリスクがあります。ですので、エアコンのカバーを外してから外壁塗装をしてほしい旨を伝えたとしても「エアコンのカバーの取り外しは専門業者を呼んでください」と依頼される場合があります。

しかし、外壁塗装の際にはエアコンのカバーを外して塗装を施す方が塗り残しが少なくなるので仕上がりはきれいなものになります。仕上がりの良さを優先させたい場合はエアコンのカバーを外してもらうのが良いですが、外したい場合はエアコンの取付専門業者へ新たに依頼する必要があります。

また、エアコンのカバーは住宅の状況によっては取り外し自体ができない構造になっている場合がありますので、取り外しができない場合はマスキングが必須になります。マスキングをしてしまうと、塗り残しのないきれいな仕上がりは難しくなってくる可能性が高くなります。

次に、エアコンのカバーを外さずに上からそのまま塗装を施す場合の注意点をお伝えします。
まずは外壁塗装の塗料の問題です。エアコンのカバーの材質を考慮して適切な塗料を使用していれば問題ないですが、考慮されずに外壁と同じ塗料が使用された場合、外壁よりも先にエアコンのカバーの塗料が剝がれてきてしまう可能性が高くなるといえます。
また、万が一エアコンのカバーのネジ部分や境目に塗装をしてしまうと、塗料によってネジが回せなくなったり、カバーの取り外しができなくなるため、エアコンに不具合が出た場合や取替を行いたいときにカバーを壊さなくてはならなくなる場合があります。

最後にまとめますと、エアコンのカバーを外す場合は外壁塗装業者ではなく、エアコンの専門業者に外してもらったうえで塗装を施してもらうこと。カバーを外さない場合はきちんとマスキングをしてもらったうえで塗装を施してもらう方が良いでしょう。