Q

外壁のひび割れの防止法はありますか?

現在外壁塗装をしており、色々相談したところ、仕上げ材にリシンが安いということでリシンの吹き付けをしてもらおうと思ったのですが、我が家の外壁はモルタルでリシンを吹付けると将来ひび割れする可能性が高いと施工店に言われました。出来ればコストを抑えながらひび割れを防止するよい方法があれば教えていただきたいです。

2017-02-02
T.T

専門家からの回答

オーレックス株式会社
オーレックス株式会社
東京都品川区

モルタルに仕上げとしてリシンの吹付を行いたいが、ひび割れが嫌なので、コストを抑えつつひび割れ防止ができる何か良い方法があれば教えてほしいとのことですが、結論から言うと、ご自分でできるひび割れの防止方法は有りません。ですが、外壁塗装の段階であれば、ひび割れを防止する方法があります。
その方法をご紹介する前にひび割れの種類やどの程度がまずいのかといったことを説明したいと思います。

まず、外壁のひび割れは必ず起こりえます。理由としては、基礎の沈下や、不適切な外壁の設計・施工等があげられます。もし適切な設計・施工が行われていてもひび割れは生じます。
その原因は地震です。日本は地震大国と呼ばれ年間5,000回(M3.0以上)近くの地震が起きています。外壁の塗装は外壁に固定されているものになりますので、建物が揺れることでその伸縮に耐えられなくなってしまい、ひび割れを起こしてしまいます。

外壁のひび割れには、塗膜のひび割れと内部からのひび割れの大きく2つの種類に分けられます。
1つは塗膜までのひび割れ、ヘアークラックと呼ばれる状態です。ヘアークラックは塗膜という外壁の表層部にひびが入っている状態になります。ヘアークラックは髪の毛ほどの幅、大体0.3mm 以下の幅で、この状況であればまだ問題ありません。
もう1つは内部からのひび割れです。これは、塗膜の奥の外壁材がひび割れたことで生じるもので、補修を行うべき対象になります。この状態を放置しておくと内部の構造体まで水分がしみ込んで構造体が腐敗し、建物の耐久度を落とします。大体1mm程度のひび割れは外壁材まで侵入している可能性が高いので、対処を行う必要があります。

それでは今までのひび割れに関することを念頭に置いてひび割れ防止する方法を紹介していきたいと思います。
まず、1つ目は、梅雨の時期、湿気の多い時期は避けることです。ひび割れが起きる原因の1つとして完全に乾燥されていない状態の塗料の上から塗装を行ってしまうことで、下地の塗料が乾燥によって収縮してしまい、その収縮に対応できず、ひび割れてしまうということがあります。
これは不適切な施工でも起きる場合がありますが、湿気の多い時期に外壁塗装を行うと乾燥が遅くなり、完全に乾燥が行われていない状況で、塗装されてしまうという場合がありますので、なるべく湿気の多い時期、特に梅雨の時期は避けましょう。

2つ目は、弾性リシンに変更することです。
リシンは安価ですが、クラックに対しての耐性が弱く、家が地震等によって動くことでひび割れを起こしてしまいます。
弾性リシンは上記に記載したひび割れした時にも塗料が柔らかく追随性を持つため、ひび割れしにくくなります。
価格は多少割高にはなりますが、この先のひび割れた際に対応するときの手間や費用を考えれば、弾性リシンをお使いいただいた方がお得であると言えます。

他にも対策すべきことはありますが、大きく2つを挙げました。
ご参考にしていただければと存じます。

2017-02-06
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