Q

電気コンロとIHクッキングヒーターの違いを教えてください。

電気コンロは強火でONにしてもなかなか温まらず、逆に熱を下げようとしてもなかなか下がらず沸騰したお湯が吹き零れるのを防げなかったりします。これに対しIHはこちらの操作に対しレスポンス早く火力を上下させることができます。この違いはなぜ生じるのでしょうか。IHが電気コンロと違って磁力により底から熱を発生させ直接鍋を温めていることと何か関係があるのでしょうか。

2017-02-02
S.K

専門家からの回答

内山工務店
内山工務店
神奈川県横浜市

まず、電気コンロとIHクッキングヒーターの全般的な違いから説明していきたいと思います。

電気コンロは電熱線に電気を流すことで加熱し、その熱によって鍋やフライパンを熱します。
どのような素材の鍋でも使用できますが、火力は弱くなってしまいます。
また、加熱し始めてから、調理可能な温度になるまで時間がかかり、電気を切っても電熱線が熱を持ったままになります。
このように電気コンロは火力調節が難しく、火傷や火事等の事故も起きてしまう可能性があります。

IHクッキングヒーターは 「電磁誘導加熱」という仕組みで鍋の底自体を直接加熱します。
そのため、ガスと比べて遜色ないレベルの火力があり、調節も容易で早いです。
火を使わないため、比較的安全ですし、また、調理後数分で天板が人が触れるほどの温度に下がります。
しかし、 IHクッキングヒーターは、磁力を使用して調理器具の素材、形状によっては使えません。

電気コンロとIHクッキングヒーターには上記のような違いがあり、それぞれに長所、短所があります。
質問者様の質問の中での使用者が意図した火力の調整に対する反応の差は、火力の強さ、弱さではなく、熱を発する構造の違いから生まれるものです。

2017-02-06
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株式会社月原
株式会社月原
大阪府八尾市

この質問は電気コンロとIHクッキングヒーターの構造的な違いを知ることで解決できると思われます。

この質問の回答として、簡単に言ってしまえば電気コンロは電気コンロが熱を発します。対して、IHクッキングヒーターはなべ底が熱を発します。

ここから詳しく電気コンロとIHクッキングヒーターそれぞれの構造をご説明いたします。

まず電気コンロの構造から説明していきます。
電気コンロは、全般的にニクロム線等の導電体に電気を通し熱を発生させて、その熱を鍋に伝えて加熱します。そのため、電気コンロは電気を流したのちに時間が経過するにつれて温まっていくのです。また、温度を下げる操作をしても熱が下がらないのは、お湯がすぐには冷めないと同様に、導電体に熱を持たせているため、その熱が逃げるまでは、導電体の温度はすぐには下がらないからです。ちなみに、電気コンロは熱放射を得られるので、煮炊きや、炙りにも対応できます。

次にIHクッキングヒーターの構造を説明していきます。
IHクッキングヒーターは、天板の内部に入っているコイルに電流を流すことで流した電流と同じ周波数の磁気誘導束を生み出し、その上に特定の金属を置くと金属が自己発熱することで加熱することが可能になります。つまり、磁力で鍋自体が発熱するということです。火加減がすばやく調節できる理由は、鍋自体を発熱させていることにあります。IHクッキングヒーターはコイルに流している電流の上げ下げがそのままなべ底の発熱量に反映されているからです。

このようにどちらも電気を熱に変換していることにはかわりありませんが、電気を金属に通して発熱させることと、電気を磁力に変化させてなべ底を発熱させるという違いがIHクッキングヒーターと電気コンロの使い勝手に差を生み出していると言えるでしょう。

2017-02-13
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