ガスコンロのメリット・デメリット
高いと言われているガスコンロの光熱費ですが、実はそれほど極端に高いわけではありません。「IHは光熱費が安い」という思い込みから、IHに切り替える人もいますが、切り替えないほうがお得だったというケースもあります。そうならないために、まずはガスコンロの光熱費について、そのメリットとデメリットを把握しましょう。
メリット
・都市ガスならコストは低め
・最新のガスコンロは熱効率が高い
都市ガスと電気の価格を比較すると、都市ガスのほうが1kWhあたりの価格が低くなります。このため、現在の都市ガスを使っているなら、光熱費だけで考えるとIHに交換するメリットはありません。このまま使い続けるか、最新のガスコンロに買い替えましょう。
ガスコンロはいまでも進化し続けて、とても熱効率がアップしています。商品によっては熱効率が10%近く違うため、年間のガス代も単純計算で10%くらい下がります。都市ガスでも10年以上同じガスコンロを使っている場合は、さらに光熱費下げることができます。
デメリット
・プロパンガスは地域によっては割高になる
・ガス代と電気代の2つの請求がある
都市ガスならガスコンロも光熱費が安いのですが、プロパンガスの場合は光熱費が高めです。それでも、日中の電気代(TEPCOのスマートライフプラン)と比べれば、プロパンガスのほうが光熱費は安くなります。
また、ガスコンロを使うと、光熱費には電気代とガス代が発生しますので、それぞれに支払いをしなくてはいけません。オール電化にすれば、支払先は電力会社だけですので、それに比べると、やや煩わしさがあります。
IHのメリット・デメリット
それでは次にIHクッキングヒーターのメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
・オール電化+太陽光発電システムで効果が出る
・支払先をひとつにまとめられる
IHはオール電化と太陽光発電システムを組み合わせることで、光熱費を大幅に減らすことができます。電気が高い時間には太陽光で発電を行えば、電気代がかかりません。IHの導入を考えるのであれば、オール電化や太陽光発電システムについても同時に導入検討を行いましょう。
また、オール電化にすることで、光熱費の支払先をひとつにまとめることができます。自動引き落としにしていると、このメリットはあまり感じないかもしれませんが、請求がひとつになれば電気の使い過ぎなどもひと目で分かるようになります。節約効果なども目に見えてわかりますので、支払先がひとつになるというのは思った以上にメリットがあります。
デメリット
・単体では光熱費はそれほど下がらない
・昼間に利用すると電気代が高い
IHは光熱費が安いという思い込みだけで導入すると、結果的に光熱費が上がることもあります。これだけはしっかり覚えておいてもらいたいのですが、IH単体では光熱費は上がる可能性があります。きちんと光熱費のシミュレーションを行ってから買い替えをしましょう。
また、日中の電気代はかなり高めです。このため昼間に料理をするという家庭では、太陽光発電システムと組み合わせなければ、光熱費は大幅に上がってしまいます。
光熱費の比較
それぞれのメリットとデメリットを把握できたところで、もっと具体的な数字で比較してみましょう。1kWhの光熱費を比較して順位付けしたのが下記になります。
1位 都市ガス:10.00円
2位 電気(夜間):17.46円
3位 プロパンガス:19.57円
4位 電気(昼間):25.33円
※都市ガス料金:125円/㎡で計算
※プロパンガス料金(2017年6月の全国平均):548円/㎡で計算
【参考】TEPCO/スマートライフプラン
インターネットの比較サイトなどでは、古い情報を元にIHのほうが光熱費は安いとしていますが、電力の自由化により電気プランが大きく変わっています。また、これからも変わる可能性がありますので、光熱費の比較をする場合は、その都度計算を行う必要があります。
ここからわかることは、電気での調理が安いわけではないということです。特に都市ガスを使っている場合は、光熱費だけを考えるとIHにするメリットはほとんどありません。IHはオール電化や太陽光発電システムと合わせて導入することで光熱費でのメリットが出るのだということを頭に入れておきましょう。
まとめ
IHとガスコンロを光熱費という視点から比較してみましたが、いかがだったでしょうか。光熱費だけなら都市ガスのガスコンロが一番いいと、意外な結果になって驚いている人もいるかもしれません。
IHは単品ではなくオール電化や太陽光発電システムと組み合わることで、光熱費でのメリットを受けることができる商品です。「IHは光熱費が安い」と思い込まずに、きちんとシミュレーションを行って、本当に光熱費が下がるのかを確認しておきましょう。
IHとガスコンロを比較するポイントは光熱費だけではありません。機器の交換を検討している方は、光熱費以外のポイントも踏まえて、総合的に判断して自分に最適なものを選びましょう。 IHとガスコンロの光熱費はどちらがお得? メリット・デメリットを比較では、「光熱費」に加えて、 「調理のしやすさ」「清掃のしやすさ」の2つのポイントを追加して比較しています。せひご参考にしてみて下さい。
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