トイレに床暖房は後からでも設置できる?
トイレの床暖房を考えたときに最初に気になるのが、そもそもトイレに床暖房を設置できるのかどうかということですよね。トイレはそれほど広くありませんので、サイズとして設置するのが難しそうですし、水回りですので漏電などが起きないか心配ですよね。
でも、トイレの床暖房は問題なく設置できます。ただし、どんなトイレでも大丈夫というわけではありません。まず、既存の床材が熱に強いことが最低条件になります。例えばフローリングの場合は、熱に弱い板材を使っているケースが多く、床が変形してしまう可能性があります。
設置できるかどうかの判断は、専門の知識を持った人でないと判断ができませんので、まずはリフォーム会社に相談してください。現場を確認した上で、床暖房の設置可否を判断してもらいましょう。
トイレに床暖房を入れるメリット
リビングや居室を床暖房にするメリットは分かりますが、トイレが寒いというくらいのことで床暖房にする必要があるのか、そのメリットがいまいち見えなくて導入を悩んでいる人もいますよね。便座さえ暖かければいいのでは?もちろん、そういう考え方もあります。
冬場だけしか必要ないので、コンパクトなホットカーペットを置くという方法もありますが、ホットカーペットにはケーブルがありますので、足を引っ掛けてしまう可能性があります。そんな危険なケーブルがないというのも、床暖房の大きなメリットのひとつです。
また、床暖房にしておけば、高齢者のヒートショックを防ぐこともできます。ヒートショックと聞くとお風呂とイメージする人もいるかもしれませんが、実はトイレも危険な場所のひとつです。
床暖房がない場合、血圧が上がりやすく、とても危険な状態になってしまいます。
ちなみに、ヒートショック対策でトイレを床暖房にする場合は、廊下も合わせて床暖房にすると、さらに高い効果が期待できます。
床暖房の種類は
床暖房にすると決めたら、次に決めなくてはいけないのが床暖房の種類です。すべて業者任せにするというのもありですが、それでも打ち合わせのときに必ず聞かれることですので、最低限の知識は持っておきましょう。
電気ヒーター式
電気ヒーター式は、発熱体に電気を流して発熱させる方式の床暖房です。ホットカーペットを床に埋め込んだものだと考えてください。ランニングコストはやや高めですが、部分的な暖房に向いていますので、後からトイレの床暖房をする場合には、こちらが適しています。
温水式
温水式は電気やガスで温水を作り、その温水が床下に流れるときに放熱して床全体を温める方式の床暖房です。給湯器やエコキュートなどの熱源機が必要で、すでに他の部屋で温水式の床暖房を設置している場合は、こちらを選ぶのがおすすめです。
トイレに床暖房を設置したときの費用相場
トイレに床暖房にする場合はとてもスペースが狭いため、それほど費用はかかりません。電気ヒーター式の商品定価は10万円程度で、床材を剥がす費用は3千円、電気配線工事費用が1万5千円くらいですので、合わせて12万円くらいが費用相場になります。
ただし、既存の温水用床暖房をトイレに増設する場合は、部材を設置するのにさらに費用がかかります。この場合は既存の床暖房の状態によっても変わりますので、費用はケースバイケースで大きく変わります。
トイレに床暖房を設置する費用を安く抑える方法
トイレの床暖房を安く設置したいのであれば、電気ヒーター式がおすすめです。ランニングコストは高くなりますが、熱源機がいりませんので初期費用を抑えることができます。ただし、すでに温水式を使っている場合には熱源機は不要で、すでに配管も近くまで来ているなら温水式のほうが安くなるケースもあります。
現在の家の環境によって安くなる方法が違いますので、まずはリフォーム会社に相談して「できるだけ安く」という条件で見積もりを出してもらいましょう。このときに、1社だけでなく2~3社に見積依頼をしてください。
業者によっても得意な工事方法が違いますので、複数の業者に見積もりしてもらうことも費用を抑えるのに有効です。相見積もりの状態にすれば、業者同士で競い合ってくれますので、値引き額も大きくなります。複数の業者のプランを比較して、費用込みで最適なプランを提案してくれた業者に施工依頼をしましょう。
まとめ
トイレだけ床暖房するというケースはあまり多くなく、情報がかなり限られています。このため、そもそも後から床暖房を設置できるのか、疑問に感じている人もいたかと思います。もちろん後からの床暖房リフォームは可能で、トイレを快適で安全な空間にすることができます。
ただし費用も含め、家の環境によって最適な床暖房の種類が違いますし、床材によっては設置できないというケースも考えられます。まずはリフォーム会社に相談して、家の環境に合わせたプランを提案してもらいましょう。
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