2018年10月22日

床暖房とストーブはどっちがいい?それぞれのメリットと床暖ストーブについて

厳しい寒さのある地域では、エアコンだけでは部屋を暖めるのが難しく、他の暖房器具を導入する検討をしているという人もいるかと思います。エアコン以外の暖房となると、すぐに思い浮かぶのが床暖房とストーブですよね。ここではそんな床暖房とストーブを比較して、最適な暖房をご提案します。

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床暖房とストーブはどちらがいいの?

出典:photoAC

よく比較される、床暖房とストーブ。
どちらが暖房器具として優れているのでしょうか。

結論から言えば、「どちらも一長一短あり、それぞれで弱点を補うのがベスト」ということになります。
機能面だけを考えれば、床暖房のほうが圧倒的に優れているのですが、床暖房を設置するには高額な初期費用がかかります。

さらに、床暖房は温まるのに時間がかかるため、朝起きたときや帰宅時にはエアコンなどの他の暖房器具を併用しないと、1時間近く寒さに耐えなくてはいけません。

一方ストーブであれば、30分もあれば部屋全体が温まりますし、ストーブの前に立てば、すぐに体を温めることも出来ます。

とはいえ、やはり床暖房の特徴である足元の暖かさというのは、捨てがたい魅力です。床暖房ならストーブと比べて空気もきれいで、火災の危険性もかなり低いという魅力もあります。このように、どちらにもメリットとデメリットがあり、「絶対にこちらがいい」とは断言できません。

基本的には床暖房、部屋が温まるまではストーブと上手に使い分けするのが理想です。どちらか1つに決めるのではなく、それぞれのメリットを活かした運用をしたいところです。それでは、床暖房とストーブのメリットについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

床暖房のメリット

それではまず、床暖房のメリットを見ていきましょう。導入する家が増えている床暖房ですが、どのようなメリットがあるのでしょう?

部屋が乾燥しない

部屋の湿度と温度は密接な関係にあり、温度が上がると湿度が下がってしまいます。部屋の中にある水分の絶対量は変わりませんので、室内の温度を完全に一定にできるのであればエアコンでも床暖房でも湿度は変わらないのですが、実際にはエアコンを使うと部屋の下側が暖まりにくいため、設定温度を高くすることになります。

そうなると、人がいる場所の温度は同じでも、部屋全体の平均温度が上がってしまうので、湿度が下がって空気が乾燥してしまいます。さらにエアコンは風によって空気を対流させますので、乾いた空気が肌に当たって、肌の水分を奪っていきます。

床暖房は、人がいる場所の温度が最も高くなりますので、必要以上に室温を上げずに済むため、十分な湿度を保つことができます。風による対流もありませんので、肌が水分を奪われることもありません。このように部屋の湿度を快適な状態に保てるのが床暖房の大きな魅力です。

耐用年数が長い

一般的にストーブの寿命は10年と言われていますが、床暖房に使われる温水パイプは30年使うことができます。熱源機である給湯器やエコキュートの寿命はそこまで長くはありませんが、熱源機を交換するだけで30年も使い続けられるというのは、床暖房の大きな魅力のひとつです。

音が発生しない

床暖房の熱源機は屋外に設置されることが多く、稼働中でも音が室内に入ってくることはありません。エアコンの場合はエアコンが動いているモーター音が意外とうるさかったりするのですが、床暖房ならその心配がありません。床暖房なら静かなのに自然と部屋が暖かくなっていますので、ストレスを感じないというのも大きなメリットのひとつです。

ストーブのメリット

次にストーブのメリットを見ていきましょう。ストーブは古くからある暖房器具ですが、いまだに使われているのにはもちろんメリットがあるためです。どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

燃費がいい

ストーブは基本的に灯油を燃焼させますので、比較的低コストで運用できます。ただし、灯油の価格は常に変動しており、石油の値段が上がったときにはかなり割高になるケースもあります。もちろん反対に割安になるケースもあります。さらにストーブ本体の価格がとても安いので、トータルコストで考えたときには、かなり優れた暖房器具だと言えます。

災害時でも使える

日本はとても災害の多い国です。地震や台風などによってインフラがストップすることが珍しくなくなりましたが、そんなときでも石油ストーブなら、灯油を使って部屋を暖めることができます。エアコンや床暖房は、電気が止まってしまうとまったく役に立たないことを考えると、寒い地域では少なくとも1台くらいストーブを持っておきたいところです。

空気を汚さない

ガスストーブは空気を汚してしまいますが、電気ストーブであれば空気を汚すことはありません。床暖房のメリットとして空気を汚さないということが注目されていますが、ストーブも電気であれば、室内をクリーンな状態に保つことができます。ただし、電気ストーブはランニングコストが高く、なおかつエアコンや床暖房と同じく、災害時に使えないというデメリットもあるので注意が必要です。

床暖ストーブを検討してみよう

ここまで、床暖房とストーブを比較してきましたが、どちらも優れているところがあり、どちらも足りないところがあることを理解していただけたかと思います。このため両方を導入するのがベストではありますが、そうなるとさすがに予算的にも厳しいですよね。

そんな人におすすめしたいのが床暖ストーブという暖房器具です。 床暖ストーブは言ってみれば、ストーブと床暖房のいいところ取りの暖房です。

ストーブの排熱で温水を作り、その温水をソフトパネルと呼ばれるマットに流すことで床暖房として使っています。これまで無駄になっていたストーブの排熱を活用していますので、ストーブだけを使うのと比べて、ランニングコストがほとんど変わりません。

さらに導入コストも通常の床暖房よりも安く済みます。床暖房のリフォームを行うとなると、初期費用に100万円近く費用が掛かることもあります。
一方、床暖ストーブでしたら、18畳タイプで15万円前後で導入できます。

ただし、通常の床暖房のようにメンテナンスフリーというわけではありません。ストーブとしてのお手入れが必要ですし、補充液の補給もしなくてはいけません。

それでも床暖房の快適さを手軽に体感できるのが床暖ストーブです。災害時のバックアップとしても石油ストーブは必須のアイテムですので、もし床暖房とストーブで悩んでいるようでしたら、床暖ストーブという選択肢も考えてみましょう。

まとめ

エアコンはとても手軽ですが、しっかりと部屋を温めようとすると、設定温度をかなり高くする必要がありますし、部屋を乾燥させてしまいます。さらには直接体に風が当たりますので、不快に感じる人も多いですよね。そういうときに床暖房かストーブの導入検討をするかと思いますが、こられはどちらもメリットとデメリットがあります。

できることなら両方導入して、それぞれのデメリットを補うという使い方が理想的です。ただし、両方を導入するとなると初期費用がかなり高くなってしまうという問題があります。それを解決できるアイテムが床暖ストーブです。低コストで床暖ストーブと同じ効果を得たいという人は、ぜひ選択肢のひとつとして導入検討してください。

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