2023年3月6日

ビルトインガスコンロ交換の費用相場|交換目安と業者選びのコツ

ガスコンロの本体価格は約5万円~20万円、工事費用は約5万円が費用相場になり、交換予算は総額10万~25万円ほどになります。 ガスコンロからIHクッキングヒーターへの交換予算は総額14万〜60万円ほどになり、配線工事の規模によって価格が変動します。 この記事では、ビルトインガスコンロを交換・設置するときにかかる工事費用と本体価格について詳しく解説しています。 あわせて、業者選びのポイントや、天板やゴトクなどのビルトインコンロのタイプや特徴についても解説していますので、理想のキッチンづくりの参考にしてみてください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • メールで送る

ビルトインガスコンロ交換の費用相場

リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした ビルトインガスコンロ交換 を行う場合の概算費用です。

IHクッキングヒーターの交換
200,000円〜400,000円
ガスコンロの交換
50,000円〜200,000円
食器洗い乾燥機の交換
80,000円〜200,000円

まずは相談から

見積を依頼する

ビルトインガスコンロ交換の費用相場

ビルトインガスコンロ交換の費用相場

ビルトインガスコンロの交換費用の内訳は、「機器代(コンロ本体)+工事費用」で決まります。 ガスコンロ本体の価格は、5万円~20万円、工事費用は大体5万円ほどが相場になるので、総額10万~25万円程度となります。

ガスコンロの下にオーブンや収納庫が取り付けられていると別途工事費用や工数がかかってしまうので、詳細については業者さんに見積りを出してしてもらいましょう。 主な交換工事の内容と工事費用の相場は以下の通りです。

ビルトインガスコンロの交換の工事費用

ガスコンロ本体のみの交換

4万円ほど

ガスコンロ本体+オーブンの交換

6万円ほど

ガスコンロ本体+収納庫の交換

6万円ほど

オーブンのみの交換

4万円ほど

ガスコンロ本体+オーブンの取り外し+収納庫の設置

7万円ほど

※オーブンの本体価格の相場は6万円~20万円ほどになります。

【事例】システムキッチンのビルトインコンロ交換

システムキッチンビルトインコンロ交換

システムキッチンビルトインコンロ交換の施工前写真(1枚目)
システムキッチンビルトインコンロ交換の施工後写真(1枚目)
BEFORE
システムキッチンビルトインコンロ交換の施工前写真(1枚目)
AFTER
システムキッチンビルトインコンロ交換の施工後写真(1枚目)
工務店名
シュンケンホームライフ
施工月
2019年4月
施工地域
東京都江東区
住宅種別
マンション
お客様のご要望
リーズナブルでかっこいいビルトインコンロ
ここがポイント!
  • 現代的なガラストップの天板

業者のコメント
お客様のご予算、こだわり等をお聞きし、その中からお客様に合った商品をたくさんの商品カタログの中からオススメし選んで頂きました。
工事内容詳細

Rinnaiビルトインコンロから同メーカーRinnaiビルトインコンロへ交換

工事費用
9.3万円

IHクッキングヒーターに交換する場合の費用相場

ビルトインガスコンロからIHクッキングヒーターに交換する場合の工事費用

交換工事の種類として、ビルトインガスコンロから「IHクッキングヒーター」に交換することもできます。

ビルトインガスコンロからIHクッキングヒーターに交換する工事にかかる費用は、IH本体価格の相場が6万〜40万円程、工事費用の相場は配線工事の規模にもよりますが大体8万〜20万円程かかるので、総額14万〜60万円程となります。

基本的に「ビルトインガスコンロ」から「ビルトインガスコンロに交換する」方が費用は安く抑えられます。

IHクッキングキーターへの交換工事費用イメージ

IHクッキングヒーター本体

20万円

配線機器・ブレーカー

16万円

配線工事費

3万円

IHクッキングヒーターの設置工事

2万円

合計

41万円

ビルトインガスコンロの寿命と交換目安

ビルトインガスコンロの寿命と交換目安

ビルトインガスコンロの寿命(耐用年数)は、約8年~10年です。

使用年数の経過とともに経年劣化による不具合が現れてきますが、例えば下記の症状がみられた場合は検討するタイミングと言えるでしょう。

「点火しても炎がすぐに消えてしまう」
「日の色が青色にならない」
「使用しているとキッチンがガス臭くなる」
「炎の調節が思い通りにならない」

これらは故障の目安で、この状態をそのままにしておくと一酸化中毒などを引き起こす原因になったりもするので、早めに対応するようにしましょう。

※特に2008年以前に製造されたガスコンロには「Siセンサー(異常を検知したら火を止める安全機能)」がついていないものが多いので、ガス漏れの危険性が高いです。

自分でできること、できないないこと

ビルトインガスコンロの不具合は、毎日こまめにメンテナンスをしていると未然に防ぐことができます(寿命を延ばすことができます)が、先ほど説明した症状が出てきたときは「部品交換」もしくは「ビルトインコンロそのものを交換」するしか方法がありません。

ちなみに、ガスコンロ本体の交換・部品交換(天板、バーナーキャップ、SIセンサー、グリルの受け皿など)はDIYでもできますが、ガス接続に関しては有資格者でないとできない決まりになっているので業者さんに頼まなければなりません。

部分交換か、全て交換か

部分交換できるかどうかは、交換したい部品が都合よく手に入るかがポイントです。 各メーカーが商品の部品を保有している期間は「製造終了から約5年間」であることが多いので、古いものだと部分交換できない場合が多いです。

部品が見つからないほど古い型のものであれば、安全面や見た目のことも考えて、これを機に全てを新しいものに変えるのもいいかもしれませんね。

ガスコンロ交換の関連記事
・ガスコンロが故障した時の対処法を詳しく解説! メンテナンス方法もご紹介
・ガスコンロを選ぶときのポイントは?種類別に注意点も解説

ビルトインガスコンロ交換を行う前に確認しておくこと

ビルトインガスコンロ交換を行う前に確認しておくこと

ビルトインガスコンロを交換する前に事前に確認しておくべきことがいくつかあります。 これらのことを事前に確認しておくと業者依頼時の説明がしやすくなり、相見積りがスムーズにできます。 順番に見ていきましょう。

【その①】キッチンのタイプ

キッチンには、ガスコンロが独立している「流し台タイプ」と、ガスコンロがキッチンと一体化している「一枚天板タイプ」の二種類があります。 一体化しているタイプだと作業難易度が高くなります。

【その②】ガスの種類

最近の家庭でよく使用されているガスは、「都市ガス」もしくは「プロパンガス」がほとんどです。 間違えると使用できないので、事前にきちんと確認しておきましょう。

【その③】ガスコンロを使用する周辺環境

交換を検討するときは、ガスコンロを使用する環境にも注意しましょう。

  • 木製の戸棚などの燃えやすいものとの距離は十分か?
  • 壁の内部素材は可燃性ではないか?
  • 防熱板の設置などの対策はしてあるか?

など確認しておくと良いでしょう。

【その④】天板のサイズ

コンロのサイズには、60cmタイプ75cmタイプ(3口の場合)があります。 60cmから75cmにすると調理スペースが狭くなるので、あとで後悔される方が多いです。

※2口のコンロは45cmが一般的です。

【その⑤】天板の素材

天板の素材は「傷のつきやすさ」「調理のしやすさ」「キッチンの見た目」に影響して来ます。 ご自身の状況や好みに合ったものを選びましょう。

ガラストップ(クリアガラス)

ガラストップ

ガラストップは、強化ガラスの天板です。 お手入れが簡単で見た目も美しく、カラーバリエーションも豊富なので、多くのモデルで採用されています。 傷がつきにくく熱に強いが、衝撃の強さによっては割れる可能性があります。

ホーロー

ホーローは昔ながらの技術を用いており、ガラストップの普及前はこれが主流でした。 求めやすい価格と、丈夫さ、汚れを落としやすい点が魅力ですが、傷がつきやすいです。 また、カラーバリエーションは基本的に黒ですが、「プラチナカラー」という光沢感の強いバージョンがある場合もあります。

ホーロー

ガラスコート

ガラスコート

ガラスコートは、ホーローにガラスでコーティングしたものです。 ガラストップのカラーバリエーション、汚れ落ちのしやすさと、ホーローの丈夫さ、価格の安さを併せ持っています。

ガラストップよりも耐久性・耐熱性はやや劣りますが、恋らの方が価格が安めです。

アルミ/ステンレストップ

アルミトップ

アルミ、ステンレストップは、最近普及し始めている素材です。 アルミは汚れが付きにくく衝撃にも強い点、ステンレスは丈夫な点が売りで、いずれも個性的なビジュアルを持っています。 このほか、ホーローにフッ素コートを施し、より汚れを落ちやすくしたものなどもあります。

【その⑥】バーナーの火力

基本的に、1台のコンロには3個のバーナーがあり、それぞれ火力や使い道に違いがあります。 火力の強い「大バーナー」を壁から遠い方に置くようにすると火災や壁の傷みのリスクを減すことができます。

最近では手前の二つの両方を「大バーナー」にしている機種が増えていますが、ご自身の使い勝手にあわせるのも良いかもしれませんね。

業者選びのコツ

ビルトインガスコンロを交換するときの業者選びのポイント

相見積もりをとる

業者に交換工事を依頼するときは、工事費用について複数の業者に見積り(相見積り)をとるようにしましょう。 相見積もりをとることで、相場感をよく知ることができますし、リーズナブルで悔いのないリフォームを行うことができます。

見積書のポイントとしては、「諸経費」や「工事一式」など曖昧な項目名になっているところが、具体的に何の作業なのか事前に確認するようにしましょう。 この項目の金額が高い場合は特に注意しましょう。 古いコンロがある場合、回収費用を請求されることがあるので、事前に細かい内訳を聞いておくとよいでしょう。

アフターフォローの有無も確認事項の一つです。 工事が終わった後の不具合にも対応してもらえるか、保証期間がどれくらいあるかも確認しておきましょう。

資格を持っている業者にする

ビルトインガスコンロの交換は、ガス機器とガス管の接続やガス栓の設置などの作業を伴うので、資格のない人は交換作業を行うことができません。 依頼の際に、作業員がどんな資格を保有しているかを確認してみてみるのもよいでしょう。 おすすめの資格は下記のものです。

「ガス消費機器設置工事監督者」:法的な資格
「ガス可とう管接続工事監督者」:民間資格
「ガス機器設置スペシャリスト」:ガス機器の設置技能が優れていることの証明

これらの資格を持っている作業員がいると、技術面やサポート面において、より信頼できる業者だと判断できます。

リフォマでは、独自の審査基準を通過した優良施工業者をご紹介していますので、業者探しでお困りの場合はご気軽に見積もり依頼を出してみてください。

ビルトインガスコンロの交換の施工事例

【事例1】費用7.4万円

【事例1】費用7.4万円

※許可を得て掲載しています。

詳細情報
【費用】約7.4万円
【工数】2時間
【リフォマへの依頼内容】ガスコンロを今時の形に変えて欲しい。
【業者コメント】交換だけであれば約2時間程度で工事が終わります。多機能で料理がもっと楽しくできるようになると思います。

【事例2】費用15万円

【事例3】費用15万円

詳細情報
【費用】約15万円
【工数】半日
【リフォマへの依頼内容】LPGガスコンロからIHクッキングヒーターへの交換をしてほしいです。
【業者コメント】IHクッキングヒーターならではのメリットを体感なされ、喜んで頂きました。(火を使わないので安心・安全、お手入れが簡単、余熱が少ないので快適料理など)IHクッキングヒーターは200Vの専用電源工事が必要です。 経験豊富な職人が責任施工いたします。

ビルトインガスコンロ交換の費用相場

リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした ビルトインガスコンロ交換 を行う場合の概算費用です。

IHクッキングヒーターの交換
200,000円〜400,000円
ガスコンロの交換
50,000円〜200,000円
食器洗い乾燥機の交換
80,000円〜200,000円

まずは相談から

見積を依頼する

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。
リフォマなら中間マージンカットで専門業者をすぐ紹介

ビルトインガスコンロ交換のお役立ちコラム

ビルトインガスコンロ交換

Q.賃貸マンションの場合、勝手にガスコンロを交換して良いのでしょうか?

賃貸物件に設置されているガスコンは賃貸物件オーナーの所有物になるため、ガスコンロ交換をする場合は管理会社を通して賃貸物件オーナーに許可を取る必要があります。 使っているガスコンロが故障したとしても、慌てて工事業者に連絡せず、まず管理会社に連絡をとりましょう。

Q.賃貸マンションの場合、工事費用は自己負担になるのでしょうか?

基本的に賃貸物件にある住宅設備機器が故障した場合、賃貸物件オーナーが修理・交換の費用を負担することになります。 ただし、許可なく業者に依頼してしまうと自己負担になる恐れがありますのでご注意下さい。

賃貸物件オーナーには借家の修繕義務がありますが、賃貸契約に特約として入居人が自己負担することが記載されている場合は例外となります。

そのため、お住まいの物件の契約内容を確認することを重要です。

入居人が自己負担するケース

・管理会社を通さずに業者に直接依頼してしまった場合
過去に備え付けの設備を自身で勝手に修理・交換したり、管理会社に相談せずに業者に依頼した場合、設備の修理・交換にかかる費用が自己負担になる可能性があります。賃貸物件に備え付けられている住宅設備機器は賃貸物件オーナーの所有物であることを頭に入れておきましょう。

・通常では想定されていない使い方で故障した場合
「異音や異臭を感じていたのに放置していてガス漏れなどのトラブルが発生した」「手入れを怠って故障した」「物を落として天板にひびやへこみができた」などといった経年劣化以外の入居人が不注意で起こした故障や不具合に対しても自己負担になる可能性があります。退去時の現状復帰のための修繕費を抑えることにもつながるので、住宅設備機器のお手入れは定期的に行い丁寧に扱いましょう。
・設備が残置物である場合
お使いの設備が前の入居人が置いていった残置物であればその設備の修理・交換にかかる費用は基本的に入居人の自己負担になります。ガスコンロの場合、ビルトインガスコンロは設備品でテーブルガスコンロは残置物の可能性が高いです。無用なトラブルを避けるためにも入居時に備え付けの設備が残置物であるかどうか確認すると良いでしょう。

Q.賃貸物件のオーナーが準備すべきことは?

入居中の物件で住宅設備機器が故障等の理由で修理・交換の工事を必要とする場合、必需品であれば当日か遅くても翌日での対応が求められることは少なくないです。 そのため、多少高額でも早く対応できる業者を選びがちです。

住宅設備機器の管理費を抑えるためには、不具合が報告される前に設備も寿命を把握しておいて空室時に修理・交換することをおすすめします。 万が一、入居中の物件で修理・交換の工事が必要になった場合にスーズに対応するために事前に住宅設備機器の情報を控えておく良いです。 事前に下記の情報を持っていると管理削減に繋がります。

  • 住宅設備機器の寿命
  • 住宅設備機器の品番と写真
監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。