2017年9月11日

ガスコンロが故障した時の対処法を詳しく解説! メンテナンス方法もご紹介

ガスコンロはとても丈夫に作られていますが、寿命もなく永遠に使えるわけではありません。いずれ必ず壊れてしまいますし、古くなれば様々なトラブルが発生します。そのトラブルを少しでも減らすためには、日頃からの掃除も含めたメンテナンスです。ここではそんなガスコンロの掃除方法と故障やトラブルが発生したときの対処法についてご紹介します。

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ガスコンロの寿命は10年?

出典:photoACより

一般的にはガスコンロの寿命は10年と言われています。ところが10年以上経過しても、問題なく使えているガスコンロがたくさんあります。使用頻度によっても寿命は変わりますので、実際のところは12~15年くらい使えるガスコンロがほとんどです。もちろん使い方によっては10年経過する前に壊れてしまうこともあります。

また、ガスコンロは製造中止になってから5年間しか、メーカーでは部品を保管していません。このため、古いガスコンロの場合は、故障をしたときに交換できる部品がなくなることもあります。その結果として修理対応が出来ずに、買い替えしか選択肢がなくなることもあります。

本当にどうしようもなくなったら買い替えでもいいのですが、メンテナンスをきちんと行えば、ガスコンロの寿命を伸ばすこともできます。ガスコンロの掃除は油汚れなどを取り除かなくてはいけないため、とても面倒で苦手な人もいると思います。それでも、少しでも長く使いたいと思うのであれば、こまめなメンテナンスを行う必要があります。

ガスコンロでよく起こる故障や不具合を解説

ガスコンロのメンテナンス方法を説明する前に、どのような故障や不具合が発生しやすいのかについて説明しておきます。

ガスコンロに火がつかない

ガスコンロの故障で最も多いのが、ガスコンロに火がつかないというトラブルです。その原因は次のようなものが挙げられます。

・元栓が閉まっている
・チャイルドロックがかかっている
・ガスホースが外れていたり折れていたりしている
・プラグが濡れている
・電池が切れている

故障が原因というよりは、人為的なミスなどが原因で使えなくなっていることがほとんどです。上記の点を意識して、問題がないかチェックしてみましょう。

調理中に火が消える

調理中に火が消えるのは、センサが誤動作している可能性があります。古いガスコンロですと「立ち消え安全装置」、新しいものですと「温度センサ」が付いているのですが、これらが汚れることによって、誤動作することがよくあります。これらはメンテナンスをきちんと行うことで、回避できる不具合です。頻繁に調理中に火が消えるようでしたら、センサ部をきちんと掃除しましょう。

炎がいつもと違う

炎の色がいつもと違ったり、安定感なくフラフラしたりするトラブルもよくあります。これは、ガスコンロそのものに問題があるというよりは、使用環境に問題があります。バーナーが濡れていたり、エアコンや扇風機の風が吹き込んでいたりすると、炎の状態がいつもよりも不安定になります。バーナーの油汚れも炎が安定しない原因となりますので、バーナー周辺をきれいに保つようにしましょう。

ガスの臭いがする

かなり古いガスコンロを使っていると、ガスホースが劣化してガス漏れを起こすことがあります。これは単純にガスホースを交換するだけで回避できます。ただし、ガス臭いという状態そのものが危険ですので、まずは換気をしてガスがキッチンにこもらないようにしてください。ガスホースに問題がない場合はガス屋さんに連絡して、原因を見つけてもらいましょう。

ガスコンロの汚れる原因を知ることが大切

ガスコンロの故障や不具合の原因の多くが汚れによるものです。日頃からそれらの汚れが付着しないようにメンテナンスをしておけば、多くの不具合を回避できます。それではどんな汚れがガスコンロには発生するのでしょう。ここではその原因と種類について説明します。

調理による油汚れ

ガスコンロの汚れで一番目につくのが、調理中の油ハネによるものです。炒め物などをすると、キッチンの床が油で滑りやすくなりますが、ガスコンロにはもっと多くの油が付着しています。両方のコンロが埋まっている場合は、センサなどが汚れることはないのですが、2口や3口コンロの場合は、調理に使っていないコンロを汚してしまいます。

吹きこぼれによる焦げ付き

次に多いのが、吹きこぼれによる焦げ付きです。吹きこぼれが発生したときにすぐに拭き取ればいいのですが、実際には調理を継続してしまうことがほとんどです。その結果として、吹きこぼれた汚れが焦げてしまい、そのまま付着することがあります。鍋の汚れなども焦げ付きの原因のひとつです。ガスコンロだけでなく、調理器具もきれいに保ちましょう。

食品による汚れ

調味料や食材なども汚れの原因となります。醤油やお酒、みりんなどを加えるときに、トッププレートにこぼしてしまうことがあります。その場で取り除けば汚れにはなりませんが、放置してしまうと、こびりついて取り除くのが難しくなります。直接故障の原因になることはほとんどありませんが、油汚れなどと混ざると手強い汚れになってしまいます。

【ガスコンロのパーツ別】メンテナンスの方法をご紹介

汚れの種類がわかったところで、各パーツごとのメンテナンス方法を説明します。

バーナーのメンテナンス

●バーナーキャップ
針金や歯ブラシで目詰まりを取り除きましょう。その後、薄めた中性洗剤で汚れを取り除きましょう。乾ききるまでコンロは使わないようにしてください。

●温度センサ
水に浸してしっかりと絞った布で、全体の汚れを取り除きましょう。

●点火プラグ、立ち消え安全装置
傷つけないように柔らかい布で汚れを取り除きましょう。汚れがしつこい場合は、柔らかめの歯ブラシを使って汚れを落としましょう。

五徳のメンテナンス

●汚れが軽い場合
汚れがそれほどでもない場合は、重曹水を使って汚れを落とします。重曹水を五徳にスプレーし、スポンジで洗い流しましょう。その後は水洗いをして、きれいになったら乾拭きしてください。

●汚れがしつこい場合
汚れがしつこい場合は、重曹水につけ置きしましょう。40℃くらいのお湯に重曹を溶かし、そこに五徳を付けておくだけでかまいません。歯ブラシでこすれば汚れを簡単に落とすことができます。

グリルのメンテナンス

●グリル庫内
水で薄めた中性洗剤を布に含ませて、庫内の汚れを拭き取ってください。汚れがひどい場合は、スポンジで薄めた洗剤を泡立てた後、汚れがひどい場所を湿らせておきましょう。しばらくすると汚れが浮き上がってきたら、柔らかい布で拭き取ります。

●グリル皿
グリル皿は台所用洗剤で水洗いしましょう。食器と同じように洗って構いません。

●焼き網
焼き網は中性洗剤をかけておき、5分位してからスポンジで汚れをこすり落としましょう。

トッププレート(天板)のメンテナンス

●軽い汚れ
小さく丸めたラップに中性洗剤を数滴垂らし、そのラップで天板をこすり洗いしましょう。その後、水拭きして洗剤と汚れを取り除いてください。

●こびり付いた汚れ
こびり付いた汚れはラップでは取り除けませんので、汚れに中性洗剤を数滴垂らし、スクレーパーで汚れを削ぎ落としてください。

前面パネル部のメンテナンス

●軽い汚れ
中性洗剤をつけた布で汚れを取り除きましょう。

●しつこい汚れ
汚れがひどい場合は、汚れを浮かしてから取り除きましょう。まず、キッチンペーパーに洗剤をつけて、汚れの酷い部分に貼り付けてください。5~10分くらい経過したら、スポンジや布で汚れを拭き取りましょう。

まとめ

ガスコンロの寿命は10年と言われていますが、メンテナンスをきちんとすることで、12~15年くらいは使い続けることができます。理想は毎日使った後に掃除をすることですが、それはさすがに大変ですので、1週間に1回くらいのペースでメンテナンスをしてください。

ガスコンロは、部品を分解することができますので、それぞれのパーツの汚れに合わせて、最適な方法で掃除をしましょう。それでも10年以上使っているとあちこちにトラブルが発生します。交換部品も入手が難しくなりますので、何度もトラブルが発生するようでしたら、新しいガスコンロへの買い替えも検討しましょう。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。