2017年8月8日

IHクッキングヒーターについて

IHクッキングヒーターは清掃性に優れ、火を使用しないため安全な調理器具であることから導入を検討されているご家庭も多いのではないでしょうか。 IHクッキングヒーターを導入するにあたって知っておきたいIHクッキングヒーターのメリット、「据え置き型」と「ビルトイン型」の特徴、お手入れの方法についてご紹介します。

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IHクッキングヒーターとは

IHクッキングヒーターは、ガスコンロを置くスペースに置いて使用する「据え置き型」、システムキッチンに組込まれている「ビルトイン型」の2タイプに大きく分かれます。 また持ち運びができテーブルの上でも使用することができる「卓上型」も存在します。

IHとは「Induction Heating(誘導加熱)」の頭文字を意味し、電流を流すと生じる誘導加熱を利用した調理器具です。

その誘導加熱の仕組みは、IHクッキングヒーターのトッププレートのヒーター部分に「磁力発生コイル」が埋め込まれており、 そのコイルに電流が流れると磁力線が発生します。その磁力線の影響を受けてヒーターのコイルと鍋は直接触れていないにもかかわらず鍋自体が発熱します。

ガスコンロはガスの火力で鍋を加熱しますが、IHクッキングヒーターは火を使わずに加熱調理が行えるのです。

IHクッキングヒーターのメリット

IHクッキングヒーターには「火災、ガス中毒、やけどの心配がない」「掃除が簡単」「輻射熱によるキッチンの温度上昇が少ない」「高火力で調理時間を短縮できる」という4つのメリットがあります。

火災、ガス中毒、やけどの心配がない

IHクッキングヒーターはガスコンロのようにガスの火力を使いません。
そのためガス中毒や衣類に火が燃え移るといった火災ややけどの心配がありません。

ただし、IHで料理をすれば鍋は熱くなり、鍋を置いたトッププレート部分は鍋の熱を受けて熱くなります。ガスコンロに比べてやけどの危険性は下がりますが、料理が終わった後はしばらくトッププレートには触らないようにしましょう。

また「ラジエントヒーター」が付いている機種で「ラジエントヒーター」を利用する場合は、IHに比べてやけどの危険性が高まります。

「ラジエントヒーター」はヒーター部分が直接発熱し、IHクッキングヒーターでは使用できない金属鍋や耐熱ホーロー鍋を使用することができるというメリットがありますが、ヒーター部分が直接発熱し高温になるため直接触れるとやけどになる可能性があります。

「ラジエントヒーター」を使う場合は、特に高齢者の方、お子様は十分に注意を払いながら操作をしましょう。

掃除が簡単

IHクッキングヒーターは清掃性の高さも魅力の一つです。

ガスコンロのコンロ部には五徳と呼ばれる鍋などの調理器具を置く台があります。 五徳の形状はガスコンロによって様々ありますが、ガスコンロの清掃ではこの五徳の清掃が面倒で手間がかかります。

一方、IHクッキングヒーターのトッププレートは凹凸がなくフラットな形状なので、調理中の吹きこぼれや付着した汚れもさっとふき取るだけの簡単な掃除で済みます。

キッチンの火回りの清掃はガスコンロに比べてIHクッキングヒーターの方が負担が少なくなります。

輻射熱によるキッチンの温度上昇が少ない

IHクッキングヒーターは、ガスコンロのように炎が出ることがないため、調理中の輻射熱によるキッチンの温度上昇がガスコンロに比べて小さく、暑い夏場でも快適に調理をすることができます。

特に、室内と外の寒暖の差が大きくなる冬場は結露が発生しやすくなりますが、ガスコンロに比べて熱の出にくいIHの方が結露の発生を抑えることが期待できます。

高火力で調理時間を短縮できる

IHクッキングヒーターは鍋自体が発熱するため、加熱のロスが少なく90%以上の熱効率が期待できます。そのため、ガスコンロに比べて調理時間を短縮することができるのでよりスピーディーに料理をすることができます。

また、IHの火力はとろ火から高火力まで様々なレベルの火力を調節できます。例えば200VのIHの場合ガスコンロのハイバーナーに相当する火力もあれば、それを上回る高火力を備えていることが一般的です。

「据え置き型」と「ビルトイン型」

IHクッキングヒーターは大きく「据え置き型」と「ビルトイン型」の2種類のタイプがあります。 それぞれの特徴や使い勝手について説明していますので、取付けを検討されている方は参考にしてみて下さい。

据え置き型

「据え置き型」は既存のシステムキッチンのコンロ置台にそのまま置くことができるIHクッキングヒーターです。 手軽にIHクッキングヒーターを取り入れたいという方におすすめです。 ビルトイン型に比べると大掛かりな工事は必要ありませんが、コンロスペースに30A用または20A用のコンセントを取付けます。

「据え置き型」の場合は、ヒーターの数が2口のIHが主流ですが、三菱電機の「3口据置型」というヒーターの数が3口の商品もあります。

ビルトイン型

「ビルトイン型」は、新しくシステムキッチンを導入する場合や、オール電化住宅へリフォームする際に取り入れられることが多いです。 またはシステムキッチンのガスコンロをIHクッキングヒーターに交換するというケースもあるでしょう。 「ビルトイン型」はシステムキッチンに組込まれているため、見た目もすっきりとしていてスタイリッシュです。

「ビルトイン型」のIHのヒーターの数は2口、3口が主流ですが、ミニキッチンやセカンドキッチンに最適な1口のIHもあります。

IHの設置の注意点

IHクッキングヒーターを取付ける際には、専用回線を設けることが義務づけられており「単相3線式200V」の電源が必要となるため、「据え置き型」、「ビルトイン型」ともに電源の切り替え工事や増設工事が必要になる場合があります。

マンション等の集合住宅は全体の電気容量が決まっている場合が多いので、個別に電気容量を上げることができないために電気工事を行うことができない可能性があります。IHの導入を検討している場合には、あらかじめ管理会社に確認をしておきましょう。

お手入れの方法

IHクッキングヒーターのお手入れ方法はとても簡単で汚れもさっと落とすことができる点が魅力でもありますが、調理で毎日使用する調理器具ですから汚れも付着してしまいます。 快適にIHクッキングヒーターを使用するためにも、使用後は必ずお手入れをしておくことが大切です。

IHクッキングヒーターのお手入れの方法についてご紹介しますので、毎日のお掃除に役立てて下さい。

軽い汚れの場合は、濡れたふきんで拭き取り、油汚れの場合は、ふきんに「食器用中性洗剤」を薄めたものを染み込ませて汚れを拭き取ります。どちらの場合も仕上げに濡れたふきんで二度拭きしておきましょう。

その他、がんこな汚れの場合は、まるめたアルミ箔ラップ「クレンザー」をつけて汚れを軽くこすります。 また重曹と水を2:1で混ぜ合わせてつくることができる「重曹ペースト」をクレンザーと同じように汚れにつけてこするという方法もあります。 汚れが落ちたら、仕上げに濡れたふきんで二度拭きしておきましょう。

また、IHクッキングヒーターのトッププレートが汚れるということは使用した鍋やフライパンの底が汚れている可能性があります。 使用した調理器具の鍋底も綺麗にお手入れをしておきましょう。

まとめ

IHクッキングヒーターには「据え置き型」と「ビルトイン型」の2つのタイプがあります。

取り入れるタイプによって必要な工事などが異なりますが、IHクッキングヒーターはお手入れも簡単なうえ、高火力で調理時間も短縮できる他、火災、ガス中毒、やけどの心配がないなど安心安全な加熱機器です。

キッチンのリフォームの際にはぜひ、IHクッキングヒーターを積極的に取り入れてみられてはいかがでしょうか。

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