換気扇クリーニングの基礎知識

換気扇のしつこい汚れの正体

掃除したくない個所ナンバーワンの換気扇・レンジフードの汚れ。その正体と日頃のケア、スペシャルケア、プロの換気扇クリーニングについてご紹介します。

換気扇やレンジフードの汚れが住まいの他の汚れと比べて圧倒的に違うのは「油汚れが元になっている」ことです。飛散した液体状の油は時間が経つにつれてホコリや熱、光などの影響を受けてサラサラ→ベタベタ→カチカチと変化していきます。さらに汚れた場所に新しい油汚れが付着することで、元の汚れの上にさらに汚れをコーティングされていきます。

もちろん固まるにしたがってガンコで落としにくくなってきます。半年もすると立派に樹脂化してしまい、見るのもイヤな状態に・・・。ですから、年に一度の大掃除では汚れはすでにカチカチ状態になってしまっているということです。こうなる前に手を打ちましょう。

【サラサラ期（～1週間くらい）】

【ベタベタ期（1ヵ月～半年）】

【カチカチ期（半年以上）】

自分でする換気扇クリーニングの頻度と程度

できれば毎日したい換気扇のおそうじ

毎日のお手入れは実に簡単。手の届く範囲で油汚れを水ぶきで拭きあげていくだけです。こうすればサラサラ汚れのうちに落とすことができます。マイクロファイバーの雑巾を使うとキレイに拭けるのでオススメです。さらにお湯を使うのがラクに拭くポイントです。やけどしない範囲で水にぬらした雑巾をレンジでチンするのも有効です。 3分もかからない作業なので、習慣にしてしまえば面倒に感じることもなくなります。

レンジフード型換気扇(整流板あり)の場合

整流版と呼ばれる、油がダイレクトにあたる場所を拭きましょう。簡単に外れるものもあるので気持ちと時間に余裕があるときは外して拭いておきます。

フード外部も手の届く範囲で拭いておきましょう。

羽型換気扇の場合

羽型換気扇の場合も同じです。構造が簡単だからと放っておくと換気扇のフレーム周りから油が流れ出したりして壁を汚すことになります。フレーム周りも拭いておきましょう。フードがついている換気扇はフードの拭き掃除もお忘れなく。

3か月に一度は換気扇を分解してクリーニングを

「換気扇のしつこい汚れの正体」でも紹介しましたが、カチカチ汚れを作らないために、3ヵ月に一度の分解掃除が理想です。マメに掃除しておけば一回の所要時間と手間と効果が段違いです。分解掃除をする場合、外した部品をやたらな場所に置いてキッチンを汚さないように古新聞やビニールシートなどで養生をするようにしましょう。