2022年6月28日

【2022年度版】ガスコンロを交換する前に確認すべきことは? DIYや交換の費用も解説

ガスコンロの交換は、経験がある方でしたらスムーズにできると思いますが、初めての方は確認事項が多いため完工までに時間がかかることがあります。 確認事項を怠ると、交換できないものを購入してしまうかもしれません。この記事では、ガスコンロで交換する際に確認すべきことを解説しています。

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ガスコンロを交換するときに確認すること

ガスコンロを交換するときに確認すること

ご家庭にあるガスコンロは何年も使っていると劣化してきます この劣化を放って使い続けると、ガスがつかなくなるだけでなく、ガス漏れなど重大な事故をもたらすことがあります。 なので、古くなってきたら交換をおすすめします。 ですが、ガスコンロにはさまざまな種類やサイズがあるため、安易に交換してしまうのはおすすめできません。

安価でガスコンロを購入したけれど、自宅のキッチンに設置できなかったとなると、費用が無駄になってしまいますよね。 ここでは、ガスコンロ交換前に確認すべきことを5つご紹介します。

①ガスコンロのタイプ

ガスコンロは「据え置き型」と「ビルトイン型」の2種類に分かれます。 据え置き型とビルトイン型では、価格、機能などが異なるため、それぞれの特徴について知っておくと交換の際にも役立つでしょう。

  • 据え置き型(ガステーブル) 据え置き型

出典:ノーリツ

据え置き型は、キッチンのガス台の上に設置し、ゴムホースでガスの元栓と接続して使用します。 家電量販店などでも購入可能で、重さも10kg前後ですので自宅に持ち帰ることができます。 据え置き型はご自分でも取り付けや交換も行えます。

コンロ数は2口のものが主流で、最近の据え置き型は自動消火機能が搭載されているものが多く、万が一火を消し忘れても火災にならないように、安全に配慮された設計になっています。

  • ビルトイン型 ビルトインコンロ

ビルトイン型は、システムキッチン内に組み込むように設置して使用します。 据え置き型と比べると見た目がすっきりしますし、ガス台とコンロの間に隙間がないため、野菜の切れ端、お米などが入り込んでしまうこともありません。

コンロ数は2口、または3口のものがあります。 搭載されている機能は各メーカーによって様々ですが、メニューによって温度や火力を調節する自動温度調節機能や、自動火力調節機能など挙げられます。

②ガスコンロのサイズ

据え置きガスコンロのサイズ

出典:harman

据え置き型の場合は、「標準幅の59cm 」と「コンパクト幅の56cm」の2種類があります。 あらかじめガス台の幅を採寸して、収まるサイズのコンロを設置しなくてはいけません。

ビルトイン型の場合は、本体の幅がどのメーカーも60cm幅で製造されていますので、サイズで迷うことはありませんが、キッチンのワークトップ(天板)のサイズは、「60cm」と「75cm」の2種類があります。 サイズの違いはバーナーの間隔によるもので、60cm幅のコンロは75cm幅のコンロに比べると、バーナーの間隔が広く設計されています。

コンロ数が2口あるものは、強火力バーナーと標準バーナーが左右に1口ずつ、3口のものはさらに弱火バーナーが搭載されています。 メーカーによっては、左右のバーナーでそれぞれ火力調整ができる商品もありますが、多くのガスコンロは、左右のどちらを強火力バーナーにするか選ぶことができます。

ガスコンロは壁と15cm以上離すように、法律によって定められていますし、強力火バーナーをキッチンの壁と反対の位置にすることにより、火災だけでなく壁が傷むのを防ぐことも可能です。

③ガスの種類

ガスコンロに使用されるガスは、都市ガス(12A・13Aなど)とプロパンガス(LPG)の2種類が挙げられます。

ガスコンロには適切なガスが決まっているため、都市ガス用のガスコンロには当然都市ガスを、プロパンガス用のものはプロパンガスを使用します。 同じガスだからといって兼用することはできません。

誤って異なるガスを使用してしまうと、不完全燃焼や火災の危険性が高まるため、間違えないようにしてください。 引っ越しなどでガスが変更になった場合、メーカーによってはガスの種類に合うように、ガスコンロを改造してくれることもあるようです。

④ガスコンロのメーカー

ガスコンロはリンナイやパロマなどのメーカーがあります。 交換を考えている方の中には、今はリンナイのビルトインガスコンロを使用しているけれど、交換を機にパロマの商品にしたい、という方もいらっしゃると思います。

ガスオーブンを使用しているときは、コンロとオーブンが同じメーカーのものを使用しなくてはいけません。詳しくは次章で説明しますが、メーカーごとにガス管の形が異なるため接続できなくなるためです。

ガスオーブンを使用しておらず、ビルトインガスコンロのみ交換する場合でも、メーカーが異なると交換できないケースもあります。 購入する前に設置できるかの確認しておくことが大切です。

⑤ガスオーブンの有無

ガスオーブンの有無

出典:東京ガス

ビルトインコンロの下にガスオーブンがあるキッチンでは、ガス配管で繋がっているため、オーブンのことも考えなくてはいけません。

同じメーカーの商品であれば、交換をしても問題なくガス管を接続できますが、ビルトインガスコンロを違うメーカーにすると、上手く接続できないことがあります。 ガス漏れなどが起こると大変ですので、オーブンと同じメーカーに交換してください。

ただし、ビルトインコンロの下にオーブンがなく、収納スペースになっているというキッチンや、ガスオーブンはあるけれど撤去して収納庫にする場合は、どのメーカーのビルトインコンロでも交換が可能です。

自分(DIY)でガスコンロを交換するときの注意点

自分でガスコンロを交換するときの注意点

ガスコンロを交換する際、業者に依頼すると費用がかかってしまいますし、自分の好きな時間に行いたいなどの理由に、DIYで行う方がいらっしゃいます。

据え置き型のガスコンロであれば、ご自分で交換することはさほど難しいことではありませんが、ビルトインコンロの場合はガス配管の接続もあるので、業者に依頼することをおすすめします。

ここでは、ご自分でガスコンロを設置する場合の注意点について詳しく解説していきます。

据え置き型(ガステーブル)の場合

  • 【注意点1】ガスの元栓を閉める

取付作業を開始する前に、必ずガスの元栓を閉めてから作業を始めて下さい。 元栓を閉めずに作業をすると、ガスが漏れることがあるため非常に危険です。

  • 【注意点2】ゴム管の長さ

元栓とガスコンロを繋ぐ、ゴム管の長さにも注意が必要です。 ゴム管が長すぎるとゴム管が曲がった状態になりますし、ゴム管にも負担がかかり劣化を早めてしまいます。 長すぎるときは、ハサミで切ってゴム管の長さを調節しましょう。

一方、長さに余裕がなくてゴム管はすぐに抜けてしまう、というケースもあります。 その場合は、ガス漏れの危険性が高くなるので、ゴム管の長さをすぐに適切なものに変えてください。

  • 【注意点3】接続確認とガス漏れ確認

元栓とガスコンロのゴム管が、しっかりと接続されているかも必ず確認します。 接続後、ガス栓を開いてガスホースに石鹸水をかけると、ガス漏れの有無を確認することができます。

ガスが漏れていると、石鹸水がシャボン玉のように膨れてきます。 もしも、泡がシャボン玉のように膨らんだ場合は、直ちに使用を停止してガスホースを交換をしなくてはいけません。

ビルトイン型の場合

  • 【注意点1】ガス管の交換は自分では行わない

前項でも触れましたが、ビルトインガスコンロの交換はガス管を取り扱うため、資格がある方でないと作業できません。 そのため、ガス配管の接続だけは必ず専門の業者に依頼してください。

  • 【注意点2】キッチンまわりを片付けておく

ビルトインガスコンロの交換する工期は、ご自宅のキッチンの状態にもよりますが半日から1日程度かかります。 工事の間は当然キッチンを使用できませんので、できるなら早く終わってほしいですよね。

業者に交換作業をスムーズに行ってもらうためには、ガスコンロの周りはもちろん、キッチンの周囲に置いている調味料や調理器具なども、一時的に他の場所に移動させておきましょう。

ガスコンロを交換するときの費用相場

ガスコンロを交換するときの費用相場

ビルトインコンロは最も安いもので3万円前後、機能が充実したグレードの高いものでは15万円前後ですので、1万~4万円前後で購入できる据え置き型(ガステーブル)のガスコンロに比べると、価格が高くなる傾向にあります。

業者に交換を依頼すると、工事費用が別途8000円~2万円程度かかることになりますので、5万~20万円前後が費用相場といえるでしょう。

しかし、ビルトインオーブンとコンロが一体となっている商品や、ビルトインオーブンの撤去後に収納庫にリフォームする場合など、工事内容によって工事費用は変わってきますので、あくまで目安とお考えください。

以下の記事では、ビルトインコンロの交換費用についてより詳しく掲載していますので、ぜひご参照ください。

▼参考記事▼
【リフォマ】ビルトインガスコンロを交換する費用相場は? 業者とコンロ選びのコツ

ガスコンロの交換を業者に依頼するときのポイント

ガスコンロの交換を業者に依頼するときのポイント

据え置き型(ガステーブル)はご自分でも交換できますが、交換作業が不安だという方は業者に依頼したほが確実でしょう。

一方、ビルトイン型の交換はガス管の接続、設置前後のガス漏洩チェックなど有資格者にしかできない作業があります。 資格のない方が作業を行うと大変危険ですので、決して自分で作業を行ったりせずに、必ず業者に依頼してください。

業者に交換だけを依頼する

ガスコンロの交換ができる業者には、ガス供給会社が指定する業者や、ガス機器などを取り扱っている大手メーカーなどが挙げられます。 ガスコンロの大手メーカーでは、本体価格と工事費込みのセット価格で販売されているものが多く、購入と工事を一括で済ませることができますが、本体価格が高めに設定されていることがあります。 設置費を抑えたい方は、家電量販店やホームセンターに依頼しましょう。専属の業者に取付けてもらうことが可能ですし、本体価格も値引きされているので比較的安価で設置できます。

さらに、インターネットで購入して交換だけ業者に依頼するのもおすすめです。 業者の中には安価な価格で、本体販売と交換工事を行っているところがありますが、安易に依頼せずに工事内容に問題がないか確認してから依頼してください。

アフターフォローがある業者にする

業者に依頼して特に問題が発生しないのが一番ですが、業者も人間ですので絶対にミスがないわけではありません。 さらに、業者のミスではなくガスコンロ自体に不具合が発生することもあります。 業者によって対応する条件はあると思いますが、できるだけアフターフォローがあるところに依頼してください。

アフターフォローは無料で行ってくれる業者もあれば、3年までは無料で10年以上の場合は有料、など料金設定が異なりますので確認してから契約するとよいでしょう。

まとめ

ガスコンロの交換

「据え置き型」、「ビルトイン型」ともにガスコンロを交換する際、ガスコンロのサイズ、メーカー、ガスの種類、ガスオーブンなど、あらかじめ確認しておきましょう。 そうすることで、キッチンにピッタリと収まるガスコンロを選ぶことができ、交換作業もスムーズに行うことができます。

また、交換する場合はそれぞれの注意点を踏まえて作業します。 ただし、ビルトインガスコンロについては、ガス管の接続が発生するため必ず業者に依頼をしてください。 業者に依頼をする際は、2~4社程度から見積りを取って比較検討し、信頼できるところに依頼しましょう。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。