2016年8月28日

エアコンクリーニングの基礎知識

プロによるエアコンクリーニングの方法にはいくつか種類があります。それぞれの特徴やオススメの方法をご紹介します。

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プロのエアコンクリーニングには、いくつかの方法があります。

使用年数、使用頻度、赤ちゃんがいる、アレルギーの人がいる、タバコを吸う、ペットがいる・・・。

それぞれの環境に合わせた最適なクリーニング方法を選択して、清潔で快適で省エネな生活を送りましょう。

壁掛け式エアコンのクリーニング方法


エアコン内部の一例(実際の構造は機種によって違います)
壁掛け式エアコン
①フィルター

外気を取り入れる際にホコリを防ぐ

②熱交換器(フィン)

冷気→暖気、暖気→冷気に変えるための装置

③ファン

冷風、温風を送るための装置

④ドレンパン

エアコンの下部にあるエアコン内部の結露を受ける部分




方法簡易分解クリーニング

業務用の高圧洗浄機を使って内部をクリーニングします。エアコン自体は取り外さず外装パネルだけを取り外すので「簡易分解」です。
高い水圧で熱交換器(フィン)の裏側まで洗浄していきます。

ひどく汚れたエアコンの場合まれにドレンパンに汚れが残る場合がありますが、それほど汚れたエアコンでなければほとんどはこの方法でキレイになります。ハウスクリーニング業者で一般にいうエアコンクリーニングはこの方法が一番多くとられています。

手軽で安価、時間もかからないので、年に一度など定期的にエアコンをクリーニングするならこの方法で充分です。
水回りなどと組み合わせたハウスクリーニングのパック商品でおトクになっている場合もあります。

こんな人にオススメ

・定期的にエアコンクリーニングをしたい

・なるべく価格を安くおさえたい




方法分解クリーニング

簡易分解クリーニングでは外さなかったドレンパンも外して、内部を高圧洗浄するクリーニング方法です。

簡易分解クリーニングでは構造上見えなかったドレンパンの内部の汚れが目視できて、ドレンパンの汚れをすべて落とすことができます。
また、ドレンパンを外すことによってエアコン本体のより広い範囲にアクセスできるので、内部のクリーニングも確実に行えるようになります。

エアコンによってはドレンパンが外装ケースと一体化して外せない形式のものがあるので、分解クリーニングを依頼する場合は確認しておきましょう。

こんな人にオススメ

・赤ちゃんがいる、アレルギーがあるなど、定期的にできるかぎりエアコンをキレイに保ちたい




方法完全分解クリーニング

エアコンを取り外さずにクリーニングする方法の中で一番徹底的に洗浄する方法です。ドレンパンに加えて送風ファン(図③)も外して熱交換器と外装だけになった本体を洗浄、さらに外した部品も洗浄します。

送風ファンの陰で見えなかった熱交換器の奥の方も目で確認しながらクリーニングすることができます。
エアコンをほとんど丸裸にする方法なので、分解・組み立てに技術が必要で、対応できる業者さんは限られます。

ファンを外すためのスペースが必要になるので、エアコンの設置場所によってはファンを外すことができない場合があります。

こんな人にオススメ

・長年(10年が目安)クリーニングをしていないので、徹底的にキレイにしたい

・タバコを吸うなどエアコンが汚れやすい生活環環境だ




方法オーバーホール

エアコンを取り外して業者の工場などで分解して洗う方式です。
完全分解クリーニングでも目視できなかった後部のドレンパンも汚れも確認しながら確実に落としていきます。

取り外し・取り付けはクリーニングの範囲を超える技術なので、クリーニング業者ではなくメーカーや空調設備会社に依頼する必要があります。

引っ越しなどでエアコンを外す際に依頼する場合、引っ越し業者に手配をしてくれたり割引が受けられたりする場合があります。

こんな人にオススメ

・長年(10年が目安)クリーニングをしていない

・引っ越しでエアコンを外すのを機会にキレイなエアコンを新居に取り付けたい

・家で洗浄作業をしてほしくない




壁掛け式エアコンのクリーニング方法による違い

  簡易分解
クリーニング
分解
クリーニング
完全分解
クリーニング
オーバー
ホール
外す部分

外装

外装
ドレンパン

外装
ドレンパン
送風ファン

全て分解

価格
所要時間
業者数
クリーニング方法による違い

天井埋め込みタイプエアコンのクリーニング方法

空調効率やインテリア的な観点から、最近はオフィスや店舗に見られるような天井埋め込み式のエアコンを設置する一戸建てやタワーマンションも増えてきました。

天井埋め込み式(天井カセット型)のエアコンは、天井に埋め込む構造上オーバーホールに対応できる所は非常にまれです。

ですから、壁掛け式エアコンと比べてクリーニング方法の選択肢は少なくなります。

また、吹き出し口が1方向、2方向、4方向によって料金が変わってくる場合があります。


  分解クリーニング 完全分解クリーニング
 

壁掛け式エアコンの完全分解クリーニングと同じく、ドレンパンを外して熱交換器と送風ファンを高圧洗浄します。

ドレンパン以外に送風ファンも外して熱交換器を高圧洗浄します。天井埋め込み式エアコンでは一番徹底したクリーニング方法です。

 

定期的でリーズナブル派の人にオススメ

長年メンテナンスをしていない人にオススメ

価格
作業時間

エアコンクリーニングの頻度と時期


エアコンクリーニングの頻度

■   2週間に一度以上自分でフィルターの掃除をする
■   部屋の掃除をマメにしている
■   エアコンのある部屋でタバコを吸わない
■   花粉などのアレルギーがそれほどひどくない

このような生活環境ならエアコンクリーニングの頻度は2~3年に一度が目安と言われていますが、一般的には1年に1回クリーニングを行うのが望ましいとされています。

また、時期でみるよりも

■   エアコンからの風がカビくさい
■   以前よりも送風が弱くなった
■   フィルターを外してフィンを見るとホコリや汚れが見える

などの症状もエアコンクリーニングを依頼する目安にしましょう。


エアコンクリーニングの時期

冷暖房を使い始める時期に「あ、エアコンクリーニングしなきゃ」、あるいは年末の大掃除の一貫としてエアコンクリーニングを思いついて頼む人も多いと思いますが、エアコンクリーニングに適した時期は春と秋です。つまりエアコンを使わない時期ということです。

この時期にエアコンクリーニングをするメリットはたくさんあります。

■   クリーニング業者が比較的空いていて予約がとりやすい
■   割引キャンペーンをやっている業者が多い
■   シーズンのはじめからベストパフォーマンスのエアコンを使える
■   春にクリーニングすればエアコン内部に付着した花粉を落とせる
■   万が一クリーニングで不具合が出た場合、修理期間にエアコンが使えないリスクがない

地域にもよりますが、春なら4月~6月中旬、秋なら9月下旬~11月上旬くらいが、エアコンクリーニングのベストシーズンです。

もちろん冷房しか使わない人は一年分使い終わった秋がベストシーズンです。

また、定期クリーニングをする人は、次の定期クリーニングの時期が近くなったら業者さんから案内をしてもらううよう頼んでおくのも、ベストシーズンを逃さない良い方法です。

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