2017年9月26日

太陽光パネルの選び方

自然災害などが頻繁に続いたことで、一般の家庭でも電気に対する考え方が変わりつつあります。屋根のある持ち家の場合は、太陽光発電を採用するなどして、自前で電気を確保するという家庭が増え、国もそれを支援しています。ここではそんな太陽光発電に必要な太陽光パネルについて、その選び方を紹介します。

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太陽光パネルの判断基準

太陽光発電に注目が集まっていることもあり、様々な太陽光パネルが発売されています。
種類が多すぎて、どの太陽光パネルを選べばいいのかわからないという人も多いかと思います。
選択肢が多いのはいいことですが、どこを比較すればいいのか、初めて太陽光発電を採用する人にはなかなかわかりづらいかと思います。

  • 太陽光パネルの変換効率を比較
  • 太陽光発電のkW単価を比較

太陽光パネルとそのシステムを選ぶときには重要なのは上記の2点ですが、実はそれ以上に大切なことがあります。
それは太陽光発電システムの規模を決めることです。
家庭の電力をすべて太陽光発電で賄いたいのか、それとも一部だけ補完すればいいのか、使用用途によって、太陽光パネルの選び方が変わります。
まずはどれくらいの規模の発電システムを組むのかを明確にしましょう。

太陽光パネルの変換効率

変換効率は、太陽光パネルがどれくらいの性能があるものかを示すもので、1平方メートルあたりの公称最大出力を1000で割ったものです。
太陽のエネルギーをどれだけ電力に変えることができるか、その割合を示した値が変換効率だと考えてください。

  • 公称出力:250W
  • 横寸法:1.2m
  • 縦寸法:0.9m

例えば上記条件の太陽光パネルを使う場合は、250÷(1.5×0.9)÷1000=0.185ということになり、変換効率は18.5%という計算になります。
とても効率のいい太陽光パネルでも変換効率は20%前後ですが、変換効率の高いものほど価格も高くなる傾向があります。

太陽光発電のkW単価

変換効率はより質の高いパネルの選び方でしたが、コストパフォーマンスに優れているということも太陽光パネル選びでは重要です。
そのコストパフォーマンスの指標のひとつがkW単価で、太陽光システムの導入にかかった費用をシステムの発電量でわったものがこれにあたります。

  • 容量:3kW
  • 価格:120万円
  • kW単価:120÷3=40万円/kW

kW単価が小さいほどコストパフォーマンスが高いということになります。
kW単価は30~37万円の幅に入ることが多く、変換効率が悪いほどkW単価が下がる傾向にあります。

チャージコントローラーについて

参考:https://www.photo-ac.com/main/detail/430059?title=配線

太陽光発電を考えるときに、どうしても太陽光パネルにばかり意識がいってしまいますが、実は太陽光システムにはチャージャーコントローラの存在が欠かせません。
最もシンプルなシステムは、太陽光パネルで発電した電気を、そのままバッテリーに充電することです。
ところがこのシンプルなシステムの場合、過充電や過電流が発生して、バッテリーを傷める可能性があります。

チャージャーコントローラがない場合は、火災が発生してしまう可能性もあります。
正常な充電を行うのに、チャージャーコントローラはなくてはならない存在です。
ところがチャージャーコントローラはなんでもいいと言うわけではなく、太陽光パネルとバッテリーの容量から計算して選定をする必要があります。

チャージコントローラーの大きさは、「◯A」といったアンペア数で表示されます。
12Vの太陽光システムを採用する場合、5Aのチャージコントローラーを使えば容量は5×12=60Wとなり、理論上は60Wまでの太陽光パネルで使用することができます。
実際にはマージンが必要ですので、60Wの85%程度で、51Wまでの太陽光パネルを使うことができるという計算になります。

正確に選定するにはバッテリーの容量も考えて計算する必要がありますが、計算が複雑ですので、自作するのでなければ、選定のための詳細な計算は施工業者に依頼して、施工業者の選定がおかしくないかの確認のために、上記の考え方でチェックするようにしましょう。

まとめ

太陽光発電のシステムはとてもシンプルで、太陽光パネルで発電したものをバッテリーに充電して、そのバッテリーから電気を使ったり、売ったりするだけです。
太陽光パネルに求められる性能は、いかに効率よく太陽光を電気に変えられるかという変換効率です。
ただし変換効率が高い太陽光パネルほど価格が高くなるため、コストパフォーマンスも考慮する必要があります。

コストパフォーマンスを考えるときはkW単価を計算して、コストパフォーマンスが極端に悪いということがないように選定しましょう。
kW単価が50万円を超えることはまずありえませんが、悪徳業者の場合は、様々な理由をつけてkW単価をあげようとします。
不当に高いkW単価になる業者は選定の段階で省くようにしてください。

また太陽光発電システムにはチャージコントローラーが必要です。
難しい計算は施工業者にしてもらえばいいのですが、その計算結果が妥当なものであるかどうかだけは自分で判断できるようにしておきましょう。
将来の増設の予定もないのに、価格の高い大型のチャージコントローラーを選定していないかなどをチェックしましょう。

太陽光発電システムで重要なことは、何のための太陽光発電システムの導入で、どのような使用方法を考えているのかを明確にすることです。
比較のために変換効率とkW単価という指標を使い、導入する理由に最適な太陽光パネルとチャージコントローラーを選定しましょう。

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