台風が来る前にやっておくべきこと
出典:気象庁
気象庁が異例の記者会見を行うなど、今回の台風19号の勢力は警戒すべき強さです。被害に遭ってから後悔しないように、防災、減災(災害時に起こり得る被害を最小化すること)を行って台風に備えましょう。
気象庁の見解では、猛烈な台風は電柱やブロック塀が倒壊する可能性があり、走行中のトラックが横転すると言われています。住宅に関しては、固定の不十分な金属系の屋根がめくれる、外装材が広範囲にわたって飛散する可能性があります。
まず最初に、台風が上陸する前にやっておくべきことを時系列を追って紹介していきます。
台風がくる前に購入しておくべきもの
台風はいつ発生するか分からないため、焦って買い揃える必要はありません。ただし、買うのが台風が上陸する直前ですと、売り切れていることも考えられます。ご自身や家族にとって、日々の生活で必要なものは余裕を持って買い揃えておきましょう。
工具や補修用具
- ブルーシート
- ガラス飛散防止フィルム(なければ養生テープで代用可能)
- 軍手
- ナイフ
- 缶切り
- ロープ
- 雨具
食料品や日用品
- 食料品や保存食
- 小さなお子様がいる場合は粉ミルクや哺乳瓶
- 卓上コンロ(ガスボンベ)
- 水のペットボトル
- 電池
- 懐中電灯、または卓上ランプ
- ラジオ(小型のラジオだと移動時に持ち運びが楽)
- ろうそく(長時間使用できる5号か6号がおすすめ)
- チャッカマンやマッチ、ライター(ビニール袋に入れて水に濡れないように保管)
- 常備薬、生理用品
千葉県内で甚大な被害をもたらした台風15号のように、台風で停電することもありますので懐中電灯やランプは必須です。
さらに、携帯電話は充電が切れると使用できなくなるため、常に最新の情報を得るためラジオも用意しておきます。
手回しで携帯の充電ができる商品も販売されています。5000円前後で購入できますので、いざという時のために買っておくと安心ですね。
ブルーシートはホームセンターなどで販売していて、1枚2000円前後で購入できます。1枚では屋根全体を覆えないため、最低でも2枚購入してください。
シャッターや雨戸がない窓ガラスでは、ガラス飛散防止フィルムなどを利用するとよいでしょう。手に入らなかったときは、養生テープを米の字のように窓ガラスに貼っても効果があるようです。
台風が来る前に室内や屋外で準備しておくこと
台風が来る前に、窓や雨戸の確認など自宅が台風の被害に遭わないように気を配ります。 避難場所や避難経路を家族内で共有しておくことも大切です。
- 家の雨戸やシャッターの閉めておく
- 窓に厚手をカーテンをおろしておく(飛来物が散らばるのを防ぐため)
- バスタブに水を多めに溜めておく(断水に備えて生活用水を確保するため)
- 排水溝は逆流しないように掃除しておく
- 家の周りにある物が飛ばないように片付ける、自転車やバイクは紐などで固定しておく
- 自動車のガソリンを満タンにしておく
台風が上陸しなくても近づいてきていると、強い風が吹くことがあります。そのようなときに外で作業するのは大変危険ですので、3日前くらいに行うとよいでしょう。
当日
土砂災害や飛来物に当たって怪我をする恐れがあるため、当日は絶対に外出しないでください。ラジオや携帯電話で正確な気象情報を確認し、自宅が倒壊しそうな場合など状況によってはすぐに最寄りの避難場所へ向かってください。
いざという時のことも考えて、あらかじめ避難場所や避難経路は家族で共有しておきます。
以下は、台風情報が分かるホームページやTwitterのアカウントです。台風が上陸する前に、ブックマークしたり登録しておきましょう。
- 気象庁
- 日本気象協会
- NHK あなたの天気・防災
- 気象庁防災情報公式Twitterアカウント @JMA_bousai
- 内閣府政府広報オンライン公式Twitterアカウント @gov_online
- 台風の情報を確認できるアプリ Yahoo!防災速報、NHK ニュース・防災
台風によって被害が出てしまったときに行うこと
今回の台風19号は、大型かつ勢いが衰えないまま北上すると言われているため、被害を抑えるためには上記のように事前準備を行うことが大切です。 防災の意識を高める効果もありますので、できれば家族みんなで行うとよいでしょう。
ただし、事前準備だけで台風の被害を全て防げるわけではありません。 被害が出てしまうご自宅もあると思いますので、ここでは台風の被害で起こりやすい窓ガラスの破損と雨漏りについて詳しく解説していきます。
窓ガラスが割れてしまったときにやること
台風によって屋根材や石など飛来し、窓ガラスに当たってガラスが割れてしまうことがあります。 厚手のカーテンを閉めていれば、多少飛散を防いでくれますが、雨戸やシャッターがない窓には、台風が過ぎるまで極力近寄らないようにしてください。
また、割れてしまったガラスには直接触らずに軍手を着用し、大きな欠片はビニールだと破けてしまうことがあるため、バケツのような容器に入れておくのがおすすめです。
大きな欠片を取り除いた後は、掃除機で細かい欠片をきちんと吸い取り、安全を確認してから歩くようにしてください。テーブルであれば水で濡らした新聞紙で拭くと、ガラスも一緒に拭きとってくれます。
雨漏りが起こったときにやること
通常の雨風であれば、早々雨漏りを起こすことはありません。
しかし、台風は竜巻のように下から風が吹き上げることがあるため、予想もつかない所から雨が入れ込んで雨漏りを引き起こします。
雨漏りを発見したときは、水受けできるバケツや風呂桶などの容器を真下に置きます。 台風が過ぎれば雨漏りも止まりますので、屋根の補修が終わっておらず絶えず雨漏りしているという場合でもない限り、容器から水が溢れることはありません。
1度雨漏りしているご自宅では、カビが生えないように部屋の中を十分に乾燥させることが大切です。
依頼する施工業者の連絡先をあらかじめ調べておく
窓ガラスが割れてしまった場合、ガラス加工を行える専門の業者でないと対応できません。そのため、早めに連絡をしておかないと依頼が殺到しているということで、断られることがあります。
その他にも、屋根工事の施工できる業者、住宅のリフォーム会社なども事前に探しておき、いざという時にすぐ連絡できるよう電話番号を控えておくといいでしょう。 業者も1日で対応できる数には限りがありますので、対応はできるけれど1年待ちというケースもあります。
屋根材が飛んでしまい雨漏りが酷いけれど、なかなか業者が決まらない場合、ご自分で屋根にブルーシートと土嚢(のう)袋を吊るす方がいらっしゃいます。
しかし、土嚢は半分程度に土を詰めた状態でも10kgほどあります。それを担いではしごに上るのは大変危険ですので、屋根の施工経験がない方は行わないでください。
まとめ
日本は四方を海に囲まれていることもあり、毎年台風による被害が発生しています。火災保険に加入している方の中には、「何かあっても保険でどうにかなるだろう」と考えている方もいるかもしれません。
台風などの自然災害で火災保険を利用するときのへポイントや注意点など、以下の記事で詳しく説明していますので参考までにご覧ください。
【2024年版】台風被害や雹災は火災保険でどこまで対応できる? 適用条件を詳しく解説
火災保険は様々なプランがあるため、被害に遭っても保険の適用外となるケースもあります。
万が一、ご自宅が台風で被害を受けてしまった場合は、リフォマの加盟店がお役に立てるかもしれません。リフォームできる業者が見つからなくてお困りの方は、お気軽にご相談ください。
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まずは相談から
台風19号は十分な警戒が必要
出典:気象庁
10月12日~13日にかけて、本格的に日本に上陸する台風19号ですが、テレビのニュースでは猛烈な台風と表記されています。 上記の図に記載されています通り、最大風速が54m以上でないと猛烈という言葉は使用しません。
特急電車のような強い風が吹き荒れますので、台風19号が上陸している最中に屋外に出るのは非常に危険です。