駐車場・カーポート・ガレージ の違い
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車を駐車する設備として、駐車場、カーポート、ガレージの3つがあります。
3つとも「車を停めておく」という同じ目的の設備ですが、それぞれ微妙な違いがあることはご存知ですか?
この3種類の設備の区別がついていると、自宅の駐車スペースを確保を検討する場合に、必要に応じた選び方ができるようになります。
駐車場
駐車場は車を駐車しておくスペースの総称を指します。
カーポートやガレージと違って屋根や壁で車が覆われていないので、 防犯対策は難しいです。
また、悪天候時などのダメージから車を守ることは期待できません。
駐車場の場合、住宅と別の場所になるため、悪天候時の乗り降りでは不便に感じることがあります。
カーポート
屋根と柱で囲まれた駐車場のことをカーポートと言います。
屋根が設置されている分、雨や雪、日光などから車を守ることができます。
しかし、屋根があるだけで車全体を保護するわけではないため、台風などでは車へのダメージは防げません。
ガレージ
ガレージは屋根や柱、壁、天井、シャッターなどで構成された駐車場のことを指します。 簡易的な作りのカーポートに比べて、建物のようにしっかりと作られています。
一つの建物のような印象になるため、防犯性が高く悪天候から車を保護できることはもちろん、住宅とは別の空間として利用できることもメリットです。
車やバイクが好きな方にとっては、自分だけの趣味の空間として使うことができます。
その他の用途として、雨が降った日の子どもの遊び場やアウトドア用品の物置として使用することもできます。
ガレージの種類と特徴
駐車場には種類があり、その中でもガレージはしっかりとした構造をしており、車を停めておく以外にも様々な使用方法があるということがわかりました。 ガレージの中にも分類がありますので、ここでは3つに分けてその特徴をご紹介します。
独立ガレージ
独立ガレージとは、住宅とは別の建物として敷地内に設けるタイプのガレージです。
独立ガレージには次の二つの設置方法があります。
- 既製品のガレージを設置する
- 一から建設する
一つ目は、既製品のガレージを購入し、業者に設置してもらう方法です。
複数あるガレージのタイプと設置方法の中では、最も安価でお手頃に設置することができます。
価格が抑えられる反面、既製品を使用するのでオリジナリティに欠けるというデメリットがあります。
趣味の空間としてガレージにもこだわりたいという場合は向いていません。
敷地に十分なスペースがあり、しっかりとした作りの駐車スペースさえあればよいという方は、この方法でガレージを設置しましょう。
二つ目は、家を建てるようにガレージを一から建設する方法です。
ガレージのデザインや構造にご自身の希望を反映させられる方法なので、自分だけのオリジナルの空間を作りたい方におすすめです。
設置を依頼する際、見積りの段階で業者と十分に打ち合わせをしてどのようなガレージにしたいかという希望を伝えましょう。
ビルトインガレージ
ビルトインガレージとガレージハウスは、住宅とガレージが一体となったタイプです。
それぞれの違いは、後からリフォームをして設置をするか、始めからガレージ付きの住宅を建設するかといった点にあります。
ビルトインガレージは住宅の1階部分にガレージを設置する方法なので、敷地を有効活用することができます。
自宅の敷地に余裕がないけれど、駐車スペースを確保したいという場合におすすめです。
もちろん趣味の空間として利用することにも適しています。
しかし空間を広めに確保しようとすると、逆に1階の住空間が狭くなってしまうため、二つの空間のバランスを考えて検討する必要があります。
家から直接ガレージが繋がっているため、雨に濡れる心配もいりません。
魅力的なビルトインガレージですが、注意点もあります。
1つ目は間取りの配置を考慮する必要がある点です。
住宅の1階スペースにガレージを設置する方法なので、その部分の住空間や設備は2階以上のフロアに移設することになります。
例えば1階にあったキッチンや浴室を2階に移したことで、料理をする時や入浴の際に階段を昇り降りする必要が出てきます。
ビルトインガレージを設置することで、家族構成によっては多少の不便が増えるかもしれないということを頭に入れておきましょう。
また、ビルトインガレージの設ける場合は大規模なリフォームになるため費用も掛かります。
2つ目は構造や強度に関わる注意点です。
住宅内にガレージを設置するスタイルは、決して強度やバランスに優れた構造とは言えません。
ガレージ部分を広く確保したいけれど、強度が問題で実現することができないということもあり得ます。
住宅の強度に関しては、専門的な部分になりますので業者の方と相談しながら慎重に検討しましょう。
ガレージハウス
ガレージハウスは、建設時に住宅内にガレージを設置しているものであり、ビルトインガレージとほとんど同じです。
ガレージハウスのメリットや問題点は基本的にビルトインガレージと同じですが、始めからガレージの存在を考慮して家を建するということがポイントです。
ビルトインガレージを設置する際には、間取りや構造、強度に関する制約がありましたが、ガレージハウスはそれらの問題に対してある程度自由が効きます。
ガレージにご自身のこだわりや希望を反映させやすいので、車やバイクが趣味の方には特におすすめです。
建設時に設けるため、後からビルトインガレージを設けるよりもガレージ設置費用を抑えることができます。
ガレージに置いておきたい道具や設備の種類
ガレージは一つの空間になりますので、ガレージ内の装備ももちろん必要になります。
ガレージのメリットを最大限に活かせる設備を導入しましょう。
照明
ガレージ内は暗くなりますので、照明は必ず取り付けましょう。
車から乗り降りする際に足元が見えないと危険ですし、ほかの用途に使用する際も明かりがないと不便です。
省エネを重視するのであれば、電気代が安くて明るさも十分なLED照明にしましょう。
ガレージの雰囲気を重視するならば、オレンジ系の明かりの白熱球を選んでも良いでしょう。
他の種類の照明と比べると電気代が余計にかかりますが、柔らかい光で自然な雰囲気を演出します。
収納棚
頻繁に車のメンテナンスをする方にとっては、ガレージ内にメンテナンス用品の収納場所があると非常に便利です。
しかし、ガレージに十分なスペースがないと、壁に収納棚を取り付けることは難しくなります。
換気扇
周囲が壁に囲まれた密室空間のガレージ内部は、想像よりも湿度が高いです。
特に梅雨の季節はカビが生えやすくなります。
湿気はガレージ内部だけでなく、車に対しても悪影響を与えますので、換気扇を取り付けてガレージ内は常に快適な状態にしておきましょう。
クッション材
十分なスペースを確保できず、思っていたよりもガレージの間口が狭い場合は、入り口や内部の壁に車を擦ってしまう可能性があります。
万が一に備えて入り口や、その他車をぶつけやすい部分にクッション材を取り付けておきましょう。
防犯グッズ
車を保護する目的でガレージの設置を検討する方も多いです。
防犯カメラやシャッターを取り付け、防犯対策は万全にしておきましょう。
まとめ
駐車スペースには3種類あり、それぞれ設備等が異なります。
周囲が壁や天井に囲まれているガレージは、他駐車スペースとは違い新たな空間としても楽しむことができます。
特に車やバイクが趣味の方にとっては、趣味に没頭できる自分だけの空間を手に入れられる点が最大の魅力となります。
しかし、オリジナリティなどの理想を追求したガレージほど、現実的には住空間が狭くなり、工事の方法が複雑になることで価格も上ります。
理想と現実のバランスを踏まえた上で、目的に合ったガレージを選びましょう。
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