引っ越し前に行う水道の手続き
どこに連絡すればいいの?
水道は使用停止を伝えないと、基本料金が引き落とされ続けます。そのため、まずは地域の水道局に連絡しましょう。ただし、水道局ではなく、上下水道お客様センターとして民間の企業が対応するケースもあります。
手元に検針票(使用水量のお知らせ)がある場合には、そこに記載されているお問い合わせ先に連絡してください。検針票がない場合は、インターネット検索で「地域名 水道 停止」を入力すると、該当する自治体や水道局のページが出てきますので、そこで連絡先を調べてください。
- 電話
- FAX
- インターネット
水道局によって連絡方法の選択肢が違いますが、電話はどの地域でも受付ています。ただし、営業時間外は電話での受付をしていないこともあります。忙しくて営業時間内に連絡できないという場合には、FAXやインターネットなどの他の方法で連絡しましょう。
連絡する前に確認しておくこと
使用停止をするには下記の情報が必要になります。
- お客様番号
- 契約者名
- 現住所
- 連絡が取れる電話番号
- 転居・転出する日
- 転居・転出先の住所
- 転居・転出先の電話番号
地域によって多少の違いはありますが、基本的にはこの7項目についてすぐに答えられる状態にしておけば問題ありません。その他、料金の精算方法について聞かれるかもしれませんが、特別な理由がなければ従来通りの支払方法にしましょう。
お客様番号を聞かれたらどこを見ればいいの?
連絡前に確認しておくことのひとつに「お客様番号」がありますが、どこを調べればいいのか分からないという人もいますよね。調べる方法は2つあります。
- 検針票(使用水量のお知らせ)
- 水道局(お客様センター)
お客様番号は検針票に必ず記載されていますので、手元に検針票がある場合にはそれを確認しましょう。捨ててしまったという場合には、水道局に確認するしかありません。現住所と契約者名に合わせて、水道メーターに記載されているメーター番号を伝えてください。
水道メーターがどこにあるのか分からないという場合は、メーター番号はなくてもかまいません。ちなみに家の玄関付近にお客さま番号シールが貼られていることもありますので、そちらもチェックしてみましょう。
停止するために必要な書類はある?
水道の使用停止だけでしたら書類の掲出は不要です。ただし、一部の地域で給水使用中止届出書などを出さなくてはいけないこともありますので、市区町村のホームページで確認するか、水道局に連絡するときに確認しておきましょう。
水道の解約手続きでは何をするのか
まずは、水道の解約手続きの流れを説明します。
- 引っ越しの1週間前までに水道局に連絡する
- 現金での精算をする場合には引っ越し当日の立ち会い
- 料金の精算
水道料金の精算が引き落としのときは、1と3だけで解約手続きは終わります。現金払いの場合には、引っ越し当日に水道メーターの確認をするなどの立ち会いが必要で、その場で精算を行います。
立ち会いがない場合は、念のために引っ越し当日の水道メーターの写真を撮っておくことで、使っていない分を請求されるのを防ぐことができます。
市区町村を跨ぐ場合は2つの処理が必要になる
引っ越し先が同じ市区町村(転居)であれば、解約手続きと合わせて使用開始の手続きも可能ですが、他の市区町村に引っ越しをする場合(転出)には、使用開始の手続きを別途行う必要があります。使用開始時の手続き方法については、後ほどご紹介します。
解約の処理にはどれくらい時間がかかるの?
水道の解約手続きの連絡は、必要事項を伝えるだけですので数分で終わりますが、水道局側の事務的な手続きには時間がかかります。このため、引っ越し当日に解約したいと伝えても、当日中に対応できないことがほとんどです。
余裕を持って解約するには、引っ越しの1週間前までに連絡しておきましょう。事情があって引っ越し日がなかなか決まらない場合でも、遅くとも3~4日前までに連絡してください。
停止してからでも水道が使えるって本当?
引っ越しで停止となった後に、どうしても水道を使わなくてはいけないことが時々あります。そういうときでも水道が使えるという噂を聞いたことがあるかもしれません。水道の停止手続きをしても、実質停止は行われませんのでもちろん使用可能です。
ただし、使用するにあたっては注意が必要です。水道メーターの最終確認が終わっていないのであれば、引っ越し当日であっても問題なく使用可能ですが、すでに水道メーターの最終確認が終わっている場合は、原則として使用不可です。
水道メーターは0.1㎥単位で表示(請求は1㎥単位)されていますので、少量であれば水道メーターもほとんど動きません。目盛りが変わらない範囲ならば、使用しても水道局は分かりませんが、厳密に言えば無断使用になりますので、できるだけ使わないようにしましょう。
引っ越し後に行う水道の手続き
水道は使用開始の手続きを行わないと利用できません。このため、引っ越しをした後にもいくつかの手続きが必要です。何をすればいいのか、どのような点に注意すればいいのかを見ていきましょう。
引っ越し先に水道が通っているか確認する
この作業は引っ越し後というよりは、新居に入る前にしなくてはいけませんが、新居に入る前に水道が通っているかを確認しましょう。最近はほとんどなくなりましたが、いまだに水道ではなく井戸や湧き水を使っている家もあります。
衛生面で不安だから水道を使いたいという方もいるかと思いますが、その場合には水道の引き込み工事が必要になります。水道工事は道路使用許可などの申請が必要になるため、1ヶ月くらいかかることもあります。
ほとんどないケースだとは思いますが、新居を決めたら水道が通っているか確認してください。新たに引き込み工事を行う場合は、できるだけ早めに工事の申請して業者に依頼しましょう。
新居での水道の手続きは何をしたらいいの?
新居で水道を利用をするには届出が必要です。地域によって違いますが、一般的には次のいずれかの方法で届け出を行います。
- 郵送
- 電話
- FAX
- インターネット
賃貸物件などの場合は、玄関の取手や郵便受けなどに「使用開始届」が入っていますので、そちらに必要事項を記入して投函しましょう。いずれの手続き方法でも問題ありませんが、できるだけ引っ越し当日、もしくは可能な限り早めに手続きを済ましてください。
水道の契約をしないとどうなるの?
水道は蛇口をひねれば水が出てくるため、契約をしなくても使い続けることができます。では、契約をしないまま使い続けるとどうなるのでしょう?そのまま水道料金を払わずに済むのでしょうか?
水道が使われているかどうかは、水道メーターを検針するとすぐに分かります。このため、最初は契約せずに使うことができても、無断使用していることが分かると、期日をさかのぼって使用料金を請求され、悪質な場合は水道を止められることもあります。
引っ越し直後は片付けなどで忙しくなるため、ついつい届け出を出すのを忘れてしまうことがよくあります。そうならないためにも、できるだけ荷解きなどをする前に、使用開始届を出しておきましょう。
水道の開通工事には立ち会いが必要?
水道の使用開始は立ち会いが不要です。基本的には蛇口をひねれば水が出るようになっていますが、元栓で止められているケースもあります。その場合は、水道メーターボックスを開け、その中にある止水栓(水止め栓)のハンドルを左に回して開栓してください。
水道の開始までにかかる日にちは?
水道は引っ越し当日から利用可能です。使用開始の連絡ができていない状態でも問題なく使うことができます。ただし、一部の地域では水道メーターボックスよりも手前にある止水栓で、給水を止めていることもあります。
この場合、すぐに開栓できないこともあります。新居の下見をしたときに確認をしておき、水道メーターボックス内の止水栓を開いても水が出ない場合は、引っ越しの3~4日前までに電話やインターネットで連絡してください。
新居で水道が出ないときはどうしたらいいの?
新居に引っ越して蛇口をひねっても水が出ないことがあります。その場合は2つのケースが考えられます。
- 水道メーターボックス内の止水栓が閉じられている
- 水道メーターボックス手前の止水栓が閉じられている
ほとんどのケースが、ボックス内の止水栓が閉じられている場合ですので、すでにお伝えしましたように、止水栓(水止め栓)のハンドルを左に回して開栓してください。
また、利用開始の申請をしていない場合では、水道局側で水道メーターボックスよりも手前にある止水栓を閉じている可能性があります。これは自分で開くことはできませんので、すみやかに水道局のお客様センターに連絡して開栓してもらいましょう。
ガスと電気の解約も同時に行ったほうがいい
水道は現金精算でなければ立ち会う必要がありませんので、当日に解約をお願いしてもなんとかなることもあります。電気も同様ですが、ガスは立ち会いが必要になるケースが多いため、スケジュール調整が必要です。そのため、早めに申し込みをしておかなくてはいけません。
解約手続きはそれぞれ個別にしなくてはいけませんが、すべての手続きを同じタイミングで済ませてしまいましょう。「後ですればいい」と思っていて忘れてしまうこともあります、ライフラインはまとめて解約手続きをおこなうのがおすすめです。
まとめ
水道は生活をするにあたって非常に重要なライフラインです。このため、使用開始するときには急いでしなくてはと思うものの、停止するのはいつでもいいかなと思いがちです。しかし、引っ越し直前になるとするべきことが多くて、そのまま忘れてしまうこともあります。
水道の停止は現金精算でなければ立ち会う必要はありませんが、停止するのを忘れているといつまでも基本料金を払い続けることになります。また、開始するのも当日でいいかと思って引っ越しをしたら、元栓を開いても水が出ないとうこともあり得ます。
そのような失敗をしないためにも、停止と開始の連絡はできるだけ引っ越しの1週間前までに済ませておきましょう。
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