メーカー総合満足度では、LIXILが1位を獲得しました。僅差でパナソニック、タカラスタンダード、クリナップが続きます。

LIXILは 収納性、 お掃除のしやすさ、 デザインの項目で1位を獲得し、総合評価においても1位を獲得しました。
パナソニックは 機能性・ 調理のしやすさの項目で1位を獲得し、総合評価は僅差で2位という結果になりました。

今回の調査は3年以内にシステムキッチンをリフォームした、26歳以上の方1000人を対象におこないました。
回答者の年齢層は、40代の方が39%、30代の方が35%でした。

お使いのキッチンの型は、対面I型が49%、壁付きI型が36%、その他(L型、並列型、アイランド型、ペニンシュラ型)が15%でした。

「ワークトップの機能性・調理のしやすさ」、「コンロの機能性・調理のしやすさ」、「水栓の機能性」など、 機能性・調理のしやすさの項目はパナソニックが1位を獲得しました。

パナソニックは 「3口コンロが便利」、 「一連の作業がスムーズ」などといった口コミがありました。
パナソニックのキッチンは 横並びの3口コンロが特徴です。
手前に2つ、奥に1つといった通常のコンロの配置よりもスムーズに調理ができるとユーザーは感じているようです。

クリナップは僅差で5位でしたが、 「ワークトップのスペースが十分あり、調理がしやすい」といった口コミがありました。

「収納の量」、 「収納のしやすさ」など、 収納性の満足度の項目はLIXILが1位を獲得しました。

1位を獲得したLIXILのキッチンは「奥にしまったものも取り出しやすい」といった口コミがありました。 「らくパッと収納」という機能が特徴的なため、ユーザーからの高評価につながっています。

全体的には他の項目よりも「不満」の割合が多いため、システムキッチンのユーザーは 機能性やデザインよりも収納性に対して不満を持っているようです。

キッチンで調理をする際には、小物や調味料といった小さいものから、鍋などの大きな道具も使用するため、それらをきれいに整理して収納することに困っていることがわかります。

お掃除のしやすさの項目は、LIXILが1位を獲得しました。
3位から5位のパナソニック、クリナップ、タカラスタンダードは満足度に差がつきませんでした。

2位のTOTOは、 「シンクの水が流れやすい」「排水口の周りの掃除がしやすい」といった口コミが多く見られました。
ユーザーは 「すべり台シンク」の使いやすさを実感しているようです。

また、メーカーに限らず 「シンクとワークトップのつなぎ目に溝がないので、汚れがたまらず拭きやすい」といった口コミが多く見られました。
シンクとワークトップに同じ素材が使われていることで、つなぎ目の部分もひと拭きでお掃除をすることができます。

LIXILとTOTOはコンロの掃除のしやすさの満足度は低かったものの、シンクとワークトップの項目で高評価を獲得し、お掃除しやすさ全体の項目で1位,2位となりました。

このような結果から、 ユーザーはコンロの掃除のしやすさよりも、シンクとワークトップの掃除のしやすさの方を重視しているようです。

デザインの項目はLIXILが1位を獲得しました。

「色の選択肢の多さ」で1位を獲得したLIXILのキッチンは、シンク、コンロに合わせて自由に扉カラーを選ぶことができます。
豊富なバリエーションから色を選ぶことができる点が人気のポイントのようです。

メーカー全体的に、 「大理石の高級感があるデザインが気に入っている」、 「木目調のデザインがリビングの風合いとマッチしている」といった口コミが見られました。

ユーザーはキッチンのデザインに対して、 「高級感」や「リビングなどの空間との調和」といったポイントを重視しているようです。

53%の人が食器洗い機を使用しているようです。
最近では小型の据え置き式の物も登場しているため、食器洗い機を使用する人も増えていると思われます。

また、 「短時間で食器がきれいになる」といった口コミがある一方で、 「食洗機を設置したものの、意外とあまり使わない」といったコメントもありました。

メーカー全体で見ると、キッチンリフォームをする際に 52%の方が機能性を重視するようです。
中でもパナソニック、タカラスタンダード、TOTOを選んだ方は特に機能性を重視していたようです。

収納性については、リフォーム後に実際に使用してみると 不満を感じるといった傾向がわかります。中でもパナソニック、TOTOを選んだ方は特に収納性に不満を感じている方が多いといった結果になりました。

キッチンの機能性はショールームで実際に試すことできますが、収納に関しては購入してから思っていたよりも調理道具が多く、しまう場所に困るといったケースが考えられます。

キッチンを購入する際は、使っている調理用具を把握し、きちんと整理できるだけの収納スペースがあるかを検討したほうがよいかもしれません。