2017年9月26日

住宅設備点検(ホームインスペクション)の基礎知識

日本でも徐々に注目されるようになってきた住宅設備点検(ホームインスペクション)。 住宅設備点検を行う目的や内容など、知っておきたい住宅設備点検の基礎知識についてご紹介します。

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ホームインスペクションとは

参考:https://www.photoac.com/main/detail/613084title=%E5%88%86%E8%AD%B2%E4%BD%8F%E5%AE%85%20%E2%91%A0&selected_size=s

ホームインスペクションは「住宅診断」・「住宅点検」のことです。
住宅の診断や点検は、ホームインスペクター(住宅診断士)と言われる建築士や、住宅診断・点検を専門とする会社が行います。

点検は主に目視によって行われ、住宅の欠陥の有無や早急に補修が必要な箇所、将来補修が必要になる箇所および時期などを診断するほか、必要な費用などのアドバイスも行います。

ホームインスペクションを行うとき

ホームインスペクションを行うのは、家を新築するとき、建売や中古の一戸建て・マンションを購入するとき、家を売却するときです。
また住んでいる家の状態を知りたいというときも、ホームインスペクションを行います。
その他には不動産仲介業者が、消費者に物件の状態を提示するために利用することもあります。

ホームインスペクションの種類(対象となる建物)

新築住宅(戸建て・マンション)
新築住宅においては、住宅の完成後や建築中にホームインスペクションを行うことができます。
また新築のマンションの場合は、専有部分のホームインスペクションを行います。

中古住宅(戸建て・マンション)
中古の戸建て住宅やマンションを購入する際にホームインスペクションを行います。
マンションでは、新築と同じく専有部分が対象となっていることが多いです。
中古住宅ではリフォームやリノベーションを行うことが多くなりますが、ホームインスペクションにより、必要な工事や可能な工事などのアドバイスを受けることができます。

居住中の自宅
自分の家の点検をして家の状態を把握しておきたいという場合や、住宅に気になるところが出てきたという場合にホームインスペクションを行います。
ホームインスペクションにより、将来必要になるリフォーム工事の計画も立てておくことができます。

ホームインスペクションをする目的

参考:https://www.photoac.com/main/detail/519142title=%E5%B1%8B%E6%A0%B9%E8%A3%8F&selected_size=s

ホームインスペクションには主に3つの目的があります。
ホームインスペクションを依頼する際の参考にしてみて下さい。

新築や購入する住宅の状態・安全性を確認する

住宅を新築した時や建売住宅・マンションを購入した際に、施工不良箇所の有無や建物の安全性などの確認を行うことができます。
問題がある場合には、施工会社がホームインスペクターの診断結果をもとに補修工事などを行います。

また建売住宅やマンションを購入する前であれば、建物の状態を事前に確認しておくことができるので、購入しても良いかどうかの判断がしやすくなります。

リフォームに必要な工事を把握する(中古住宅・中古マンション)

中古住宅や中古マンションのリフォームを行う際に、必要なリフォーム工事の内容や必要になる費用などの提案をしてもらうことができます。
これにより、適切な箇所に必要なリフォーム工事を行うことができるようになります。

リフォーム会社とは関係のない立場となるホームインスペクターの診断により、素人でもリフォームに必要な工事内容を把握することができます。

住んでいる自宅の状態を把握する

ホームインスペクションは、現在住んでいる自分の家の状態を把握するために行うこともできます。
住宅の10年保証の期限が近付づき、家の状態を知りたいという場合やリフォームを考えているので、適切なリフォーム工事について知っておきたいという場合などに依頼をすると良いでしょう。

また自宅を売却したいので、「瑕疵(かし)担保責任」のリスクを減らしておきたいという場合にもホームインスペクションは役立ちます。
(※「瑕疵(かし)担保責任」とは住宅に欠陥などがある場合に、売主が買主に対して責任を負うことです。)

ホームインスペクションの内容

ホームインスペクションは目視により、主に屋根・外壁・室内・屋根裏・床下などの点検を行いますが、必要であれば機材を使用して点検を行うこともあります。
以下は主な点検箇所と点検内容になります。

屋外(屋根・外壁・バルコニーなど)

屋外の点検では、基礎・外壁面のひび割れの有無や、劣化状態などの点検が重要なポイントになります。
そして軒裏や屋根については、仕上げ材の劣化や漏水の有無などの点検を行います。
またバルコニーがある場合には、床の沈みや腐食の有無、てすりのぐらつき、腐食の有無などを確認します。

室内

室内の点検では、床や壁のひび割れの有無、仕上げ材の劣化状態の点検を行う他、取付けられている建具などの動作確認や、傾きの有無などを確認します。
そして水回りの設備については、漏水の有無や動作確認を行います。

屋根裏

屋根裏の点検では、柱や梁などの構造部分の劣化状態や、ひび割れの有無の点検を行います。
また梁や柱に筋交いなどが、適切な箇所にしっかりと固定されているかどうかの確認も行います。
そして雨漏りの跡の有無、断熱材の状況、蟻道(シロアリ被害)の有無などについても確認します。

床下

参考:https://www.photoac.com/main/detail/439417title=%E3%82%A2%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83% 88%E3%81%AE%E5%BA%8A%E4%B8%8B%E9%80%9A%E6%B0%97%E5%8F%A3&selected_size=s

床下の点検では、基礎のひび割れや劣化状態、カビの発生、蟻道(シロアリ被害)の有無の点検を行います。
特に土台などの劣化やひび割れの有無、筋交いなどが適切な箇所にしっかりと固定されているかどうかの確認は重要です。
また断熱材の状況などの確認も行います。

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